航空券/空港・機内の過ごし方

飛行機の搭乗がもっとスムーズにできるワザ7選

飛行機に搭乗する際、搭乗手続きや搭乗ゲートの前などで長い列に並んで時間がかかり、ストレスがたまることがあるかもしれません。搭乗までできる限りスムーズにこなす、あらかじめ知っておいたほうが良い、すぐに役立つテクニックなど紹介します。

シカマ アキ

執筆者:シカマ アキ

飛行機の旅ガイド

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空港のカウンター近くにある自動チェックイン機。搭乗手続きを先に行う航空会社が増えている

飛行機に乗る時に慌てないために、出発前にあらかじめ知っておいたほうがよいテクニックがいくつかあります。

例えば、航空会社では近年、webで事前に搭乗手続き(チェックイン)を行うことを推奨しています。その際に事前座席指定ができたり、空港のカウンターで手続きする時間の短縮にもつながったりします。

ほかに、カウンターの「優先レーン」や搭乗ゲートでの「優先搭乗」も。カウンターでは一般の列に並ぶより早く手続きでき、搭乗ゲートでも先に機内に入ることで座席上の物入れを確保できます。
<目次>

ワザ1.「webチェックイン」する

飛行機の搭乗手続き(チェックイン)は、空港で行うものだと考える人がいまだ多いでしょう。空港のカウンターなどでのチェックインは、現在も可能です。ただ近年、自宅のパソコンやスマートフォンなどから、出発前にチェックインができる航空会社が増えています。

例えば、ANAやJALなど主な航空会社では、web(オンライン)チェックインが可能です。手順は以下の通り。
 
  1. 出発時刻の24時間前(現地時刻)までに、パスポートの情報、メールアドレスなどの必要情報を登録しておく
  2. 出発24時間前に、自動的にチェックイン完了(オートチェックイン)
  3. 登録しておいたメールアドレス宛にチェックイン完了のご案内(モバイル搭乗券)が届く
  4. 搭乗券を印刷、または公式アプリで画面提示など

ガイドも毎回、webチェックインを利用します。あらかじめ必要な情報を登録しておくと、出発24時間前に自動的にメールでチェックイン完了の連絡が届くので、とても便利です。
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空港に「手荷物優先カウンター」を設置する航空会社もある。先に搭乗手続きしておくと手荷物を預けるだけなら早いことも

空港に行き、もし受託手荷物がある場合は「手荷物優先カウンター」が利用できます。通常のレーンより空いていることが多く、時間短縮につながります。

webチェックインがまだなら、空港のチェックイン端末で自ら手続きし、手荷物カウンターに並ぶよう指示する航空会社もあります。この場合も、あらかじめチェックイン済みだと、空港の端末で操作する手間が省けます。

<参考>
ANA オンラインチェックイン
JAL オンラインチェックイン

ワザ2.事前に「座席」指定しておく

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空港にある自動チェックイン機で座席指定も可能。シートマップが出るとカウンターで直接相談するより選びやすい

購入した航空券の予約クラスにより、座席を事前に指定できる場合と、そうでない場合があります。もし、窓側や通路側といった希望があれば、事前に座席指定したほうが出発当日の空港で早く並ぶ手間などが省けます。

ただ、事前座席指定ができる座席数は限られています。また、先述の通り、予約クラスによって、またツアーなどだと事前座席指定ができない場合も。

一方、格安航空会社(LCC)の場合、最も安い運賃は事前座席指定が基本有料です。出発当日、空港で紙の航空券を受け取った際に分かる座席で一喜一憂するより、先に有料で座席指定しておいたほうが旅でのストレスも軽減されます。

ワザ3.「手荷物」はできる限りコンパクトに

搭乗手続き(チェックイン)時に預ける手荷物、また、機内に持ち込める手荷物の数や量は、あらかじめ決められています。航空会社や搭乗クラスなどによって「ルール」が異なります。
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国際線でも近年増えている、搭乗者自身行うセルフ手荷物預け機。使い方に慣れればカウンターで手続きするよりスムーズ

自分が利用できる「手荷物の許容量」は、必ず事前にチェックしましょう。もし、重量や個数などをオーバーしていた場合、空港のカウンターだと、非常に高い追加料金を支払わないといけません。特に、LCCは手荷物に関するルールがとても厳格です。

もし手荷物が少なめなら、カウンターで預けずにそのまま機内に持ち込むのをおすすめします。到着した空港でも、預けた手荷物をターンテーブルで受け取る必要がなく、機内から出てすぐに次の場所へ向かうことができます。
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空港で搭乗者自身が端末でチェックイン手続き、同時に受託手荷物のタグも自分で取り付けることが増えている

近年、受託手荷物に自分でタグを取り付ける手続きを推奨する航空会社が増えています。スタッフが対応するカウンターより時間がかからず、慣れればぜひ利用しましょう。

ワザ4.液体物の持ち込み制限は事前準備を

国際線の場合、液体物の持ち込みルールが、国内線とは異なります。持ち込みは「100ml以内」で、保安検査場で必ずチェックされます。

機内へ持ち込みたい液体物は、透明の袋にまとめて入れます。保安検査時、その袋ごとトレーの上に置きます。カバンの中などに隠してもX線を通すとわかるので、再検査になると時間が余分にかかってしまうので注意。
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JAL国内線で導入する「Self Baggage Drop」(自動手荷物預け機) 羽田、伊丹、新千歳、福岡、那覇の各空港にある

国内線でも、モバイルバッテリーやカッター・ハサミなどは受託手荷物にできません。ペットボトルも開封していると、別の検査が必要な場合も。冬場は上着やブーツの脱着もあり、係員に言われる前にトレーに入れるほうがスムーズです。

ワザ5.自分が乗る便の「搭乗ゲート」はまめにチェック

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搭乗口の変更はよくある。空港内の出発案内モニターでこまめにチェックしよう

搭乗手続きを行い、保安検査を通過した後、すでに決まっていた搭乗ゲートが出発前にさらに変更される場合があります。大きな空港の場合、搭乗ゲート変更のアナウンスがない、またあっても聞こえないことも。

いざ搭乗ゲートに行って変更になっていたら、誰でも慌てます。大きな空港だと、移動時間が相当かかるケースも無きにしも非ずです。

空港内に設置されている出発案内のモニターで、自分の乗る便の搭乗ゲートをこまめにチェックするのが大事。そして、搭乗ゲートへは早めに向かいましょう。

ワザ6.保安検査から搭乗までの「移動時間」注意

大きな空港では、搭乗手続きを行ったカウンター、保安検査場、出国審査、そして搭乗ゲートまで、かなりの時間を要することがあります。
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混雑空港は搭乗手続きも保安検査もどこでもよく並ぶ。早め行動がとても大事

自分の搭乗ゲートがどこなのか、空港の案内ボードでまず確認します。搭乗手続き時に航空会社のスタッフに聞く、チケットに印字されたゲートもチェック。そして、搭乗ゲートまでかかる時間を逆算し、免税店でのショッピングやラウンジで過ごす時間などを決めましょう。

特に、LCCでは、メインターミナルから離れた、よく「サテライト」などと呼ばれるターミナルを利用する場合があります。その場合、徒歩でなく空港内を走るシャトルトレインなどに乗って行かないといけない場合も。

例えば、韓国のソウル・仁川国際空港、香港国際空港などが、まさにこのケース。ターミナル内の移動時間が、意外なほどかかります。

ワザ7.上級クラス利用や航空会社の上級会員は「優先」

ファーストクラスやビジネスクラスなど上級クラスを利用する場合、搭乗ゲートで「優先搭乗」が利用できます。プレミアムエコノミーでも優先搭乗できる航空会社もあります。
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上級クラスの利用、また航空会社の上級会員は、空港で優先レーンや優先搭乗を利用できる

また、航空会社の上級会員も、優先搭乗が利用できます。紙の搭乗券だと「PRIORITY BOARDING」などと印字されています。エコノミークラスでの搭乗であっても基準を満たしていれば優先搭乗が可能です。LCCでは、優先的に搭乗できる権利を事前に有料オプションで販売していたり、やや高い運賃で買っていたりすると、優先搭乗が利用できたりすることも。

例えば、国際線のエコノミークラスで満席に近い便だと、座席上の物入れがスーツケースなどですぐ埋まってしまいます。手荷物があって優先搭乗できるなら、ぜひ利用しましょう。

【関連記事】
空港の保安検査場をスムーズに通る方法!6つのテク
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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