ホンダのレジェンド、完成度が大幅に上がりましたよ!

ホンダ・レジェンド(2018)画像

ホンダ・レジェンド(2018)画像

レジェンドがマイナーチェンジされた。クルマ好きであっても「すっかり忘れていましたね!」という存在。今年の年間販売目標は1000台というから、月間平均にすれと85台という”希少車”である。しかし! 今回のマイナーチェンジで完成度を大幅に高めてきた。特に4WDの安定性は抜群だ。

マイナーチェンジ前のレジェンドが抱えていた最大の課題と言えば、700万円のクルマとしては大いに物足りない「質感の低さ」。走り出せばボディの剛性感は低く、乗り心地は粗っぽい。騒音レベルだって決してホメられず。レジェンド最大のセールスポイントになっている「左右の後輪を独立したモーターで駆動し、気持ち良く曲がる」も、イマイチ。

考えて欲しい。700万円のクルマに要求される”味付け”はスポーツカーの如く「ハンドル切ったらググイグイ曲がる」という方向じゃなく、ドッシリした安定感と快適な車内空間だろう。全てをハズしていたレジェンドが売れないのは、当たり前である。逆に売れたら不思議。したがってデビュー直後にハンドル握って「ダメですね」と書いた。

全てが見直され、レジェンドはやっと高級車らしくなった

流行りの接着構造の概念図

流行りの接着構造の概念図

さて、今回のマイナーチェンジである。聞けば開発関係者も変わり、全ての点を見直したそうな。走り出すや「あららら?」。安っぽい感じが無くなった。ボディを組む際、重要な部分に接着構造を取り入れたのだという。接着構造は最近の流行。全く運動していなかった人が、3ヶ月ジムに通って鍛えたくらいの効果があるのだった。

サスペンションに入ってくる入力が大きい雪道で試乗したのだけれど、マイナーチェンジ前より圧倒的に滑らかな乗り心地になっており、騒音も絶対的なレベルが下がっただけでなく雑音が減り、やっと「高級車の乗り心地」になった感じ。最初からこのくらいの仕上がりだったら、レジェンドの評価もずいぶん違っていたことだろう。

世界一凝っているハイブリッドシステムに安定感も加わった

レジェンドの駆動制御イメージ図。凝っている

レジェンドの駆動制御イメージ図。凝っている

また、前輪をエンジン+モーターで駆動、後輪は左右2個のモーターで駆動するという世界一凝ったハイブリッドシステムも、大きくリファインされた。前期型は曲がる性能を最優先したため、ハンドルを切ると落ち着かない感じになったのだけれど、今回、クルマの価格に見合った良い意味での安定感が加わっている。

「いいね!」と思ったのが文頭に書いた雪道。ラグジュアリークラスの4WDは雪道の安定性に欠ける後輪駆動車ベースということもあり、真っ直ぐ走ることを重視する傾向。レジェンドは凝った駆動システムを持つため、安定性と運動性能の両立が可能になっている。簡単に言えば、普通の道を走る感覚で雪道も走れてしまう。

運転していて全くストレス無し。多少滑ったって自動的に収束していく。後席にも座ってみたが、左右に振られることなく快適。雪道を走る機会の多いシャチョウさんならレジェンドしかないでしょう!と思ったほど。レジェンドと比較出来るラグジュアリーカーの4WDはアウディA8くらいかと。そう考えたらレジェンド、お買い得か?

ホンダ・レジェンド(2018)ハイブリッド走行イメージ画像

ホンダ・レジェンド(2018)ハイブリッド走行イメージ画像

もちろんハイブリッドなので燃費良好。東京都内で10km/L程度。流れの良い道なら12~14km/Lくらい走ってくれる。自動ブレーキも歩行者を認識する合格レベルのもの。少しばかり威厳の無いデザインさえ納得出来れば(フロントグリルの上端部が低いんだと思う)、けっこう満足度の高いクルマになった。気になる方はぜひ試乗を。

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