大きな空港はもちろん小さな空港でも保安検査場が混雑することが多々ある。出発時間が迫って焦らないように自ら「対策」するのも大事
特に、飛行機の出発時刻が迫ってくると、誰でもとても焦ります。旅行でのストレスを少しでも解消するため、空港での保安検査場を少しでもスムーズに通過するためのテクニックをいくつかご紹介します。
空港に着いたら「早めの行動」を心がける
訪日客が増え、保安検査場が以前よりも混雑する日本の空港が増えている
特に、混雑する時期や時間帯は、どこでもとにかく並びます。早めに空港に着き、早めにチェックインし、そして早めに保安検査場を通過しましょう。時間と気持ちに余裕があると、少々並んでもストレスになりにくいものです。
時間の目安としては、混雑時は出発3時間前、通常では出発2時間前には空港に到着し、搭乗手続き(チェックイン)をしましょう。
空港の保安検査場とは? 一般的な流れ
空港の保安検査場には、航空会社のカウンターなどで搭乗手続き(チェックイン)をして手荷物を預けた後に向かいます。その保安検査場では、次のような流れで手荷物検査を受けます。- カウンター発行の搭乗券、またはeチケットで保安検査場に入る
- 金属類などの手荷物を検査用のトレーに入れ、金属探知機を通過
- 手荷物はX線検査を受ける
その後、出国審査でパスポートを提出し、審査を受けた後、搭乗ゲートへ向かう流れとなります。
テクニック1.保安検査場の混雑状況をリアルタイム確認
空港によっては、保安検査場の混雑具合を表示するところもある。画像は韓国・仁川国際空港での案内表示
最近、空港によっては、保安検査場の混雑状況をリアルタイムで表示するところが出てきました。
もしあれば、いくつかある保安検査場の混雑状況がリアルタイムでわかり、空いている保安検査場に、列に並ぶ前に向かうことができて非常に便利。世界の主要空港にも導入されつつあります。
テクニック2. 保安検査場の「優先レーン」を使う
関西国際空港の第1旅客ターミナルに設置されている、保安検査場のファストレーン(優先レーン)
優先レーンを利用する基準は、あらかじめ決められています。例えば、航空会社の上級会員、ビジネスクラス以上の利用、体の不自由な方や小さな子どもを連れた方が対象となります。
関西空港の保安検査場にある優先レーンを利用するには専用のチケットが必要
テクニック3.手荷物をスムーズに出し入れする
保安検査場をいち早く通過するために、自分がモタモタしていては後ろの人に迷惑がかかってしまいます。まず、自分がスムーズに通過するため、保安検査場を通過する際、主に以下の項目を心がけて行動しましょう。
- 金属探知機に引っかかりそうなベルト、スマートウォッチなどは自分から外す
- パソコンやタブレットなどはあらかじめカバンから取り出す(カバーも)
- カメラやレンズなどもバッグから取り出しておくほうが良い ※再検査が多いため
- コートなど上着は脱ぐ、ブーツも脱ぐ(靴を脱ぐ国もあります)
- 機内持ち込みの液体物は100ml以下の透明袋に入れた状態で取り出す
- モバイルバッテリーやカメラのバッテリーを取り出さないといけない国もある(例:中国)
テクニック4.搭乗間際の呼び出し時は大アピール
出発時間が迫っていると、保安検査場の付近で航空会社のスタッフが「〇〇便でご出発の方はお申し出ください」と呼んでいる場合があります。自分がその便に乗る予定であれば、そのスタッフに大きくアピールしましょう。保安検査場の列に関係なく、誰よりも先に通過させてくれます。スタッフが状況を把握してくれるので、飛行機に乗り遅れる心配もなくなります。
テクニック5.保安検査場の混雑「時期」「時間帯」は要注意
保安検査場がもし空いていたら、真っ先に並ぼう。すぐに行列になることも大いにある
特に混雑する時期は、日本だと年末年始、ゴールデンウィーク、夏のお盆休み、シルバーウィークなど。また、中国人や韓国人が多く来日する旧正月や国慶節なども混みます。その際は空港のホームページなどで混雑の予告が出ていることもあります。
また、朝や夕方の出発便が多い時間帯も日常的に混雑します。行列を覚悟し、早めに向かいましょう。
テクニック6.旅慣れた人、手荷物が少ない人の後ろに並ぶ
羽田および成田の各空港で顔認証登録システム「Face Express」が利用できることがある。チェックイン時に登録すると保安検査も別で早く通過できる
ただ、どの列に並ぶかを自分で選ぶ場合、1つの手段として「旅慣れている人の後ろに並ぶ」と、他の列よりもスムーズに通過できることも。旅に慣れている人は、前述の通り、検査の機械に通すための手荷物の出し入れなどがテキパキとしています。「手荷物が少なめの人の後ろに並ぶ」のも良いかもしれません。
あと、国によっては、列にちゃんと並ばない人々が多いことも。日本のように遠慮して譲り合っていては、ますます先に進みません。そのような国の場合、まわり人々の行動をしっかり観察して行動しましょう。出発が迫っている場合は、海外であっても係員に積極的にアピールすることが日本以上に大事です。
ドイツのベルリン・ブランデンブルク空港の保安検査場では事前に「予約」できるシステムが導入されている
最新「スマートセキュリティ」システム導入の空港も
普及が進む最新の「スマートセキュリティ」システム。最大4人同時に並んで保安検査を通過できる(画像提供:関西エアポート)
日本の空港で真っ先に導入したのが、関西国際空港です。LCC専用の第2旅客ターミナルに2017年1月から導入されています。その後、第1旅客ターミナルなどにも次々導入。他の空港にも設置が広がっています。3~4人が同時に手荷物を置いてレーンに通すことができるため、通過時間の短縮に繋がります。
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