好きすぎて苦しい・辛い……「恋愛の苦しさ」の対処法
その苦しさから攻撃的な感情を抱いてしまい、自己嫌悪と後悔。そんな苦しい恋に支配されていませんか?
好きで好きでたまらない―――相手も自分を好きと言ってくれる。一生のうちでも数えるほどの至福の瞬間。永遠に続けばよいと思う瞬間です。
しかし、大好きな相手から愛されたいならば「好きすぎる気持ち」をコントロールしなければいけません。相手があなたを思う気持ちよりも、あなたが相手を思う気持ちのほうが大きくなった瞬間、大きな苦しみに包まれてしまいます。これは彼氏彼女はもちろん、既婚者でも起こり得ます。
その結果、相手にメールを連投したり、攻撃的な感情を抱いたりしてしまうのです。その行動の前には、その何十倍もぐるぐると悩み、相手が自分をどう思っているかばかり考えて1日が過ぎてゆきます。まさに仕事が手につかない「枯渇的禁断症状」の時間が流れます。これは、叶わない恋や片思いであればなおさらそうでしょう。
しかし、そうなると状態はますます悪化します。相手があなたのことを重いと思い始めてしまうのです。ある種、病んだ状態のあなたの心の中のバイブスを相手が感じ取ってしまうのです。
男女関係には「空白」が必要で、相手を追う「スペース」がないといけません。その隙間がないくらいに愛されると、相手(特に男)は逃げたくなってしまうのです。今回はそうならないための方法についてご紹介します。
<目次>
1. 魅力的な別の異性と会話をして紛らわす
魅力的だなと思う異性がいる場所にいって会話を楽しんでください。そういう友人がいない場合は、職場、あるいはどこかのカフェでも構いません。仕事が絡んだり、お客としてなら、魅力的な異性も笑顔であなたに接してくれるでしょう。手に入らない「あの人」と違い、フラットな会話を楽しめるはずです。それが恋人関係ではないと分かっていても、人は目の前に魅力的な人がいれば、その魅力に引き込まれ、痛みが鈍化、中和、あるいはまひする瞬間を味わうことができてしまいます。
その安堵(あんど)感をかみしめ、心の平穏を取り戻してみてください。かりそめのひとときでもいいのです。傷ついた心に休息を。
2. ほかの異性とデートをして紛らわす
もしあなたの周囲に異性として魅力を感じることができ、かつ相手もあなたに心地さを感じている存在がいたならば、その異性とぜひデートをしてみてほしいのです。そして2人の空気を恋愛的な周波数にチューニングし、2人の時間を楽しんでみて欲しいのです。そうすることによって、あなたの恋愛思考回路の1つ1つが疑似満足状態となります。疑似満足状態と書きましたが、本来、人間という動物も生涯に何人もの異性と「つがい」になってきた生き物です。
それが本命の人ではなかったとしても、生命体としては満足できる構造になっているはずなのです。話の分かる大人なら、今あなたが苦しい状態を必ず理解してくれるはず。正直に「恋人の代役」をお願いしてみてもよいでしょう。
3. 別れが見えているなら「虫歯を抜くつもり」でぶった切る
好きすぎて苦しい……でも、ある程度メリハリのある生活をしているなら。さらに、その恋が人生をひっくり返すほどの「運命の恋」ではないと分かっているなら。相手を失う痛みが想像の範囲内であるとしたなら?その場合は、「愛する人」を"虫歯”に例えてしまいましょう。虫歯は抜いてしまえば、痛みごと消えてなくなります。そうです、その虫歯を抜いてしまいましょう。
相手を追うのを辞めるのです。残酷な「恋の自害」を想像してみてください。大切な人との絆をぶっ壊す、破壊的な気持ちにならないと達成できません。
次に友人に介錯をお願いし、その恋を潰してもらうのです。具体的には、友人に「もう絶対に会ってはいけない!」とハッキリ言ってもらいましょう。「一生叶わぬ不毛な恋だ。ハマればハマるほど苦しいだけ。アンフェアでお前だけがバカを見ている。デメリットしかないこの恋をやめれば、こんなメリットがあるのに」と徹底的にドSなスタンスで言い尽くしてもらいます。
治る可能性はあるけれど、いつ平穏な時間をくれるか分からない虫歯は、根元から抜いてしまいましょう。
4. 相手の悪いところ、魅力的ではないところを友人に指摘してもらう
あなたは「惚れボケ」しています。たいして魅力的でもない相手を、その欠点まで愛してしまっている可能性も充分あるのです。他人からみても100人が100人、皆が彼(彼女)のことを好きになる可能性があると思っていませんか? 誰もが誘惑して、口説いて、明日にでもさらっていってしまうーーそんなふうに思い込んでいませんか?残念ながら彼(彼女)はそんなに魅力的ではありません。あなたもまた偏った恋愛嗜好の持ち主なのです。あなたが好きで好きでたまらなくて、24時間寝ても冷めても瞼に思い描いてしまう「苦悩の元凶」の「悪いところ」「魅力的ではないところ」を徹底的に言葉にしてもらいましょう。
「なんだたいしたことはない」と思うことで、彼(彼女)を思う気持ちも次第に冷め、苦しみも緩和してゆくことでしょう。
5. 寝ても覚めても仕事をしてみる
仕事は未来をつくる作業。仕事をすると、片思いや失恋など恋愛の苦しさから一時的に逃れることができます。あなたの頭脳と心は、好きすぎる相手ではなく、近未来のサービスや商品をつくることへの集中状態に切り替わります。ただし、ここで大切なのは「自分のペースで、ストレスを感じずに仕事に打ち込む」ということです。恋愛で苦しんでいる最中、さらに「仕事中の人間関係の苦しみ」で追い打ちをかけてしまうと「一瞬一瞬を生きる気力」すらはぎ取られてしまう可能性があります。
サラリーマンの場合難しいかもしれませんが、なるべく気の合う仲間と仕事をするか、1人で籠って誰にも邪魔されずに自分のペースで仕事をする状態を作ることです。没頭するほどに、あなたの息苦しさは緩和されるされるはずです。
6. 相手を思い出す場所から離れる
相手を思い出してしまうような場所になるべく近寄らないという方法があります。行動範囲を変えることによって、思考の中に「好きすぎる相手」が登場する頻度を下げるのです。これはかなり効果があります。少々、籠る生活になる可能性がありますが、浪費が減って貯金ができたり、やるべき作業や仕事が進んだり、身を立て直すチャンスでもあります。
好きすぎて苦しいのに抜け出せないのは「至福の蜜」への依存
いつか笑顔になれる。あなたの細胞は数カ月で入れ替わるのだから……。
さあ、いかがでしたか? あなたに知ってもらいたい、いや、実践してもらいたいのは大きく分けて2つ。
1つ目は「分散恋愛法」です。同時に他の人も10%ずつ好きなることで心に麻酔をかけるといった方法です。そしてもう1つが、思い切って相手との関係を一瞬ぶった切る「虫歯抜歯法」です。
好きすぎて苦しいという状態は、相手があなたが満足する愛情をすでに一定期間与えられていない状態であることの証明です。相手を大好きなことを伝えるのはもちろんよいことですが、相手に同じ質量の愛情を何度も強要するのはお門違いです。ますます相手はあなたを避けようとするでしょう。
一瞬一瞬がせつなく、苦しく、それでいて砂漠の中の一杯の水のように断片的に注がれる「至福の蜜」。そのたびに引き戻されて、心が宙を舞い、自分が自分ではないような時を過ごし、やがて訪れる闇の中もん絶をするーーそんな恋の依存状態に陥っていれば、断ち切ることも難しいでしょう。そんなあなたの恋の傷みが、どうか少しでも緩和されますよう、願っております。
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