「距離を置く=別れたい」なの? どうしても受け入れられないあなたへ
突然「距離を置きたい」と言われて頭が真っ白に…・・
「他に好きな人ができたのではないか?」「自分は相手に嫌われてしまったのではないか?」などと不安がよぎり、疑心暗鬼に陥ってしまうかもしれません。長い時間かけて信頼関係を築いていた大好きな相手ですから、「そんなことを言わないで、自分の元へ戻ってきて欲しい」と思ってしまう気持ちはよく分かります。
でも、「距離を置く」と言うのは「ただ時間が過ぎ去るのを待つ」ということではなく「自分を変えるための“気づき”の時間」だと筆者は思います。
今回は、距離を置くということの意味やどれくらい冷却期間を設けるべきか……などを考えていきましょう。
<目次>
距離を置く理由は「現状維持をやめて、未来を変えたいから」
そもそも相手がなぜ距離を置きたいのか考えてみましょう。まず相手は「今は仕事に集中したい」「自分一人の時間を持ちたい」「2人の関係を冷静に考えたい」などを理由に「距離を置きたい」と言ったのではないでしょうか? つまり、これまで恋人と一緒に過ごしていた時間を、自分の時間に変えたいと言っています。
でもあなたは今まで通りの2人で満足していたからこそ、突然の「距離を置きたい」という言葉は晴天の霹靂だったと思います。
ここでのポイントは、自分は「今を見ている」、そして相手は「未来を見ている」――この観点のズレなのです。相手は「ずっとこのままでいい」と現状維持を望んでいるあなたを受け入れられなくなっているということ。
つまり、もし相手と復縁したいと思っているならば、「仲良しだった過去に戻りたい……」ではなく、「未来を変えるために自分を変えよう!」という考え方にシフトしていきましょう。
冷却期間中のカップルが「気づくべき」3つのこと
冷却期間に気づくべき3つのこととは?
1.ますは自分の中の「執着」に気づく
不安が大きいと相手と離れたくないと言う気持ちも大きくなります。距離を置きたいと言われたことに対し、「離れたくない! 自分に悪い部分があれば直すから!」と相手に執着し、しがみついてしまうかもしれません。不安の大きさに比例して、相手への依存度が高まっているためです。でも、それは乗り越えなければいけません。
2.相手に依存しない「スケジュールの使い方」に気づく
仕事のあとや、土日祝日、連休やイベントなど、今まで恋人と一緒に過ごしていた時間が、ぽっかりと空いたまま一人で待ち続けると考えるとつらいものです。
そこでスケジュール帳を用意し、恋人以外の人とスケジュールを埋めることから始めてみましょう。友達を誘ってみたり、仕事に集中したり、一人旅に出てみたり、習い事や新しい趣味に打ち込んでみたり……。こうしてスケジュールを一つ一つこなしていくことで、「客観性」が高まっていき、執着からも少しずつ距離を置くことができるはずです。一人で過ごすことが「嘆きの時間」から「前向きな時間」として変化いくことを感じられるでしょう。
3.相手には「あなた本来の魅力」に気づいてもらう
自分自身は、突然「距離を置きたい」と言われた側ですが、相手の方はそれを言い出した原因がきっとあるはずです。
恋愛関係であっても、近すぎる間柄になるとついつい「相手のイヤな部分」が見えたり、油断して「惰性の関係」になったりすることがあります。根本的に嫌いになったわけではないけれど、こんな人だったかな、相手のどこが好きだったのかな、このまま恋愛関係を続けていいのかなと少なからず思っているでしょう。
だからこそ「距離を置く」ことがよいほうに向かうこともあります。一人の時間に、きっとこんなときあなたならこう言ってくれるだろうな、また仲良く話したいな、やっぱりあなたしかいない……と気付くこともあるでしょう。こんな風にあなたのいい面を再認識することだってあるかもしれません。
どのくらいの冷却期間を置くべきかは「執着や不安がなくなるまで」
以上を踏まえて、前述の3つの気づきを得るために、どのくらいの距離、つまり、冷却期間を置けばいいのでしょうか?二人が抱えた問題の深さによって置く距離も変わってくるので一概に何日、何か月とはいいがたいものがありますが、筆者は距離を置きたいと言われた側のあなたが「相手のことを考える時間が減るまで」が目安だと考えます。
相手のことばかり考えてしまい、「いつになったら連絡していいの?」「今すぐ会いに行きたい……」という風に考えているうちは、まだ冷却期間が足りません。
「今ひと目会えればいい!」というような後先を考えない気持ちが、「2人の未来を変えたい、相手の気持ちを尊重したい」という気持ちよりも強くなっているなら、あなたが相手に依存していることの証明です。そして、相手はあなたのそういうところを変えてもらいたくて、距離を置こうと言っているのです。
不安や執着が高まると依存度が高まります。依存度が高まれば、二人の未来はますます見えなくなり、遠のいていきます。
もし衝動的に連絡しそうになったら、「今の自分のままでは、相手に受け入れてもらえない」ということを改めて自覚しましょう。
また、いくら時間を置いたとしても、変化がなければいくら距離を置いても時間だけが過ぎて、変わらず相手には受け入れてもらえない可能性が高いでしょう。
相手は現時点ですでに距離を置きたいと思っているのは事実なのですから、こちらが追ってしまえば「ますます距離を置きたい」という気持ちが高まって、かえって逆効果になってしまうことをお忘れなく!
冷却期間前には「冷静に話し合う」
空白のスケジュール帳を埋めていくことで自分自身を変えていきましょう
「別れたいってこと?」などと攻め立てて感情の押し付けになっては相手の本当の気持ちがわからなくなりますし、「昔はこうだったのに……」などと過去の話に囚われて気を引いても、お互いが変わらなければまた同じような状態になり、何度も話し合いをすることになります。
また、感情的な話し合いになると話が逸れて論点がずれて問題が解決しないだけでなく、ただの売り言葉に買い言葉の喧嘩に発展してしまうケースもあります。
お互いに納得のいく答えを出すためにも、「なぜ距離を置きたいのか? 距離を置かなくても恋人関係を継続させる方法はないのか?」など気になっていることをきちんと聞き出して、冷静に話し合う状況を作りましょう。感情的になりやすい人は、相手に聞きたいことや自分の気持ちをノートに書き出してみましょう。そうすると自分自身を客観視できるからです。
以上、距離を置くということの本当の意味や期間について、また、距離を置いている間にどう過ごすべきかについて考えてきました。
恋愛においての「距離・冷却期間を置く」は、「別離」に直結するようなイメージがあり、好きな人であればあるほど簡単に同意できないものです。ですが、距離を置くことで見失いがちなことを再認識できることもあるはずだと筆者は考えます。一度離れることでお互いや未来について前向きに考え、幸せに向かって進んでいただけることを願っています。
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