寒い日はパンツ選びも重要
初詣をはじめ、年末年始は外出する機会も多くなります。そこで良く見かけるのが、上はいかんも温かそうなダウンジャケットやコートを着ているのに、下はいつものデニムパンツをはいている人。それが間違いだとは言いませんが、そんな人に限って寒がっていることも少なくないので、寒い日はパンツ選びも重要だと証明しているようなものです。では、どんなパンツを選べば良いのでしょうか。イチ押しは防風パンツです。文字通り、冷たい風が生地を通して侵入するのを防いでくれるので、寒さを感じにくくなるからです。
もちろん、ダウン入りのパンツやアウトドア仕様の本格派パンツなど、防寒性という点ではさらに優秀なパンツもあります。ただし、防風性だけでも優れていれば寒さが凌ぎやすいのに加え、着こなしやすいスマートなシルエットやコストパフォーマンスという魅力もありますので、ここで紹介する下記3タイプの防風パンツを確保しておいて損はありません。
■オススメの防風パンツ
- アウトドアブランドのソフトシェルパンツ
- 動きやすさも兼備した快適素材のパンツ
- 幅広く着回せるセットアップのパンツ
アウトドアブランドのシンプルなソフトシェルパンツが定番
機能性を起点にしてデザインを組み立てるアウトドアブランドのパンツは、シンプルなタイプも多数。ナイロン素材のソフトシェルパンツはタウンユースとしても重宝しますし、防風性に優れていれば真冬でも頼りになります。軽くて動きやすいので、
例えば〈マムート〉の「ソフテック トレッカーズ パンツ」は、防風性と耐久撥水性に優れる二重織りの高機能生地「SOFtech/ソフテック」を起用。ストレッチ性にも優れているので動きやすく、テーパードしたシルエットが細身でタウンユースにも向いています。ウエストのバックルベルトでサイズ調整も簡単。
〈ザ・ノース・フェイス〉の「バーブ サーマル パンツ」は定番アイテム。防風性とストレッチ性に優れているのが人気の理由です。しかもサーマルタイプは、裏起毛を施すことで保温性も上乗せ。冬にぴったりの仕上がりとなっています。左膝のロゴがスポーティなアクセントとして映えるように穿きこなすのがお勧めです。
1914年にスウェーデンで誕生したブランド〈ホグロフス〉のソフトシェルパンツです。裏起毛ではないので保温性の面では上記の2点ほどではありませんが、防風性、防水性、透湿性に優れる生地を使用しているのがストロングポイント。オリジナルの高機能生地「フレクサブル」を使用しつつ、耐久撥水加工まで施しています。
動きやすい快適素材の防風パンツもバリエーションが豊富!
防風パンツの王道はアウトドア系ですが、他のカテゴリーでも逸品が多数リリースされています。その筆頭がスポーツ系。スウェットパンツやジョガーパンツに防風性能を与えたタイプが狙い目です。穿き心地はもれなく快適で、いったん愛用したら手放せなくなります。
〈チャンピオン〉の「ウィンドストッパー リバースウィーブ パンツ」はその名の通り、アイコニックなリバースウィーブ製法を採用。生地を横向きに使用することで縦方向の縮みを軽減しています。その一方、スウェット生地なのでリラックスできる着用感です。
さらに、高機能素材の「ウィンドストッパー」をスウェット生地の間に挟み込み、防風性と透湿性を兼備するスウェットパンツに仕上げています。撥水加工も施しているため、ちょっとした悪天候は問題になりません。
ワークウェアの王道ブランドとして人気の〈ディッキーズ〉ですが、チノパンツの表情とジョガーパンツの機能性をミックスしたパンツも展開しています。チノパンツに使用されるTCツイル生地と断熱素材をコンビ使いしたボンディング素材を採用しているため、風、雨、寒さをシャットアウトしてくれます。裾がリブ仕様になっているため、寒い日や悪天候の際はブーツインも簡単です。
防風性の高いセットアップを揃えれば着回しやすくて便利
上品な印象の防風パンツも見受けられます。とくに、人気の高いスラックス型のイージーパンツが狙い目。大人なムード、防寒性、快適な着用感を兼ね備えていたタイプを選べば、オールマイティにはき回せます。さらに、上品なパンツはセットアップのジャケットが用意されている場合も多いので、組み合わせても単体でも使えるように買い揃えておくと着こなしのパターンがいっそう広がります。
写真のセットアップは〈ジュンハシモト〉と〈ナノ・ユニバース〉のコラボレートで生まれた逸品。表地はウールがベースの気品ある生地ですが、裏側に防風シートを貼り付けることで、寒い冬にも対応できるように仕上げています。
パンツもジャケットもスマートなシルエットで、何も考えずに着用するだけで都会的な着こなしに仕上がります。また、パンツは今時なアンクル丈。足元が寒く感じる時は、厚手のソックスやブーツを活用して温度調整するのが定石です。
今回は“防風性”に着目して冬に頼るべきパンツを紹介しましたが、保温性を重視してダウンパンツを選ぶという手もあります。さらに、アンダーウェアの工夫で下半身を温めるという方法も有効です。いずれにせよ、下半身が温かければ真冬の外出も苦ではなくなります。まずは1本、防寒性に優れるパンツを活用してみてください。
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