クイズ番組制作者が祈願に訪れる「久伊豆神社」
さいたま市には、クイズ番組制作者が祈願に訪れる神社があります。ひらがなで表記すると「ひさいず」なのですが、漢字で久伊豆と書くと、思わずクイズと呼んでしまいそうな久伊豆神社。クイズ番組に出演が決まった人も数多く必勝祈願に訪れています。約1400年の歴史を刻む
久伊豆神社は約1400年前の欽明天皇の時代に、出雲族の土師氏が、東国移動の際に大国主命を出雲国より勧請したのが始まりとされています。以来、武蔵野に有力な武家集団に崇拝され、戦国時代には太田道灌が築いた岩槻城の総鎮守とされました。社号碑に並んで建つ一の鳥居からは、常緑樹の緑が頭上を覆う参道が続きます。太陽の光が遮られ薄暗いのですが、深閑とした道にはマイナスイオンが漂っているよう。一の鳥居から200メートル足らずで二の鳥居です。正月には二の鳥居から境内に向かう参道沿いに、露店が軒を連ねます。
露店が途切れたところに手水舎があり、体を清めて拝殿に向かいます。拝殿は平成の大造営によって2014年に再建されたばかりのものですが、その奥には本殿が1882年から変わらぬ姿で建ち風格を漂わせています。
久伊豆神社の拝殿
久伊豆神社のご利益と縁起物
ご祭神は大国主命で、勝負運、縁結び、安産、厄除けなどのご利益があると言われており、例年正月には、約10万人の初詣客が訪れるのだそう。拝殿の東側の神札所には種類豊富なお守りが並んでいます。他にも境内の売店では、鯛の形をしたおみくじ、熊手、福だるまなどの縁起物を買い求めることができます。3が日の午後は参拝をするのに数時間、行列に並ぶことになりますが、午前中であれば比較的すいています。
境内の一画で飼育される孔雀
参拝を済ませたら境内を少し歩いてみたいもの。神札所の脇にはユニークな安産の守り神が祀られています。戌はお産が軽く、一度にたくさんの子どもを産むことから「叶い戌」と呼ばれています。二の鳥居と手水舎の間には、神苑と呼ばれる枯山水庭園が設けられています。水を使うことなく石や砂によって山水の姿を巧みに表現しています。
さらに、久伊豆神社で最も特徴的なものは、神楽殿の横の鳥小屋。ここでは孔雀が飼育されているのです。これは1938年、朝香宮殿下が来臨されたときに、3羽の孔雀を奉納されたことをきっかけとして、孔雀が大切に飼われるようになったといいます。
ここの社務所で御朱印帳を買えば、孔雀が描かれたものを手に入れることができます。また、境内で鶏が放し飼いにされることもあります。
【久伊豆神社】
住所:埼玉県さいたま市岩槻区宮町2-6-55
TEL:048-756-0503
公式ホームページ:https://www.hisaizu.jp/
アクセス: 東武アーバンパークライン岩槻駅より徒歩約15分
駐車場:約100台駐車可能
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