3位「苦しんでやるのはもうダサい~おしゃれフィットネスをする決断」
健康意識の向上を背景に、多様な新型エクササイズが登場している。たとえば、大音量の音楽が流れるスタジオで汗を流す新型バイクエクササイズ「フィールサイクル」。仲間と一緒に毎回異なるメニューの筋トレをする「クロスフィット」。VRゴーグルを装着することで空を飛んでいる感覚が味わえるマシン・エクササイズ「イカロス」などがそれだ。
なかでも人気を集めているのは、楽しんで取り組めるエクササイズだ。トランポリンを使った新しいエクササイズ「ジャンピング・フィットネス」を行う「JUMP ONE」。昨年、銀座に1号店をオープンしたが、大好評につき今年は4店舗をオープンした。
また、フィットネス大手のルネサンスは今年3月、エンターテイメント性のあるVRサイクルプログラム「THE TRIP」を行う「サイクル&スタジオ アール」を渋谷に開店。オープン月の3月は約2,500名、4~9月は月平均500~600人の体験申込みがあったという。同社によれば、通常のスポーツクラブでは体験者数は月に30~40人が平均的であり、この体験者数は驚異的であるという。
オールアバウトが11月中旬、首都圏に住む20代から50代までの男女422人に行った調査によると、6割の人が月に1回以上、何らかの運動をしており、最も多い回答が「ウォーキング」で3割、次いで「体操・ストレッチ」が2割(複数回答)。また、定期的な運動は行っていない人も、その半数が運動習慣を持とうと考えていた。さらに、自分が思う理想的な運動習慣として当てはまるものを選んでもらったところ、6割強の人が「楽しんで取り組める」と回答。「継続できる」「お金がかからない」も過半数に上った。
ガイドの解説コメント
「エクササイズ」ガイド 森 和世
健康や体型維持のために運動には取り組みたいものの、「黙々と一人で行うのもつまらない……。」と考える人に、未知の好奇心や共感性を感じさせるサービス・施設の登場は、新たな行動を促す選択肢となったのだと考えます。
トレーニングなど運動の目的は、健康維持や運動機能の向上はもちろん、自分自身で納得のいく体を手に入れることだと思いますが、キツくても頑張れるのは「頑張って変身した姿を周りの人たちに観てもらいたい、評価されたい」という想いがあるから。SNSでの「今日もこんなに頑張った」「こんなイベントや大会に参加する(した)」「新しいウェアやシューズを買った」という情報や感情の共有も、今年多くの人の運動意欲をかきたてる原動力となったと思います。
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