12月1日は世界エイズデー(World AIDS Day)
レッドリボンはエイズ啓発活動のシンボルです
そのシンボルがレッドリボンです。
身に付けることで、エイズへの理解と支援を示すリボンとして、1980年代後半頃から使われるようになりました。今でこそ、ピンクリボンやオレンジリボンなど、アウェアネスリボン(Awareness ribbon)による啓発活動が当たり前になっていますが、当時はリボンで支援の意思を示す活動はありませんでした。レッドリボンはリボン運動の先駆けといえます。
もともとヨーロッパでは若くして亡くなった人たちへの哀悼を表す意味で、レッドリボンを身に付ける古い風習があったそうです。それが1980年代後半からアメリカでエイズで亡くなる人が増え、特にNYで音楽や美術、演劇などで活動する多くのアーティストたちが、エイズによって命を落としました。その追悼の意を表すために、仲間のアーティストたちがレッドリボンを付け始めたといわれています。
エイズは同性愛者がかかる病気という偏見が根強かった時代。そういった偏見に反発する意味もあったのかもしれません。
フレディの死がレッドリボンが広がるきっかけに
1991年には世界的なロックバンド、QUEENのヴォーカリスト、フレディ・マーキュリーが45歳という若さで、エイズによってこの世を去りました。偉大なるヴォーカリスト、フレディの死は、世界中のファンに衝撃を与え、エイズの恐ろしさを改めて突きつけました。
同時に、翌1992年にイギリスの首都、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで「フレディ・マーキュリー追悼コンサート」の開催されたことが、レッドリボンが広がるきっかけのひとつにもなりました。
その姿が世界中に伝えられ、エイズ支援のシンボルとしてのレッドリボンが、多くの人の胸に刻まれていきました。