子供が親の行動をマネし初めるとお手伝いデビューのチャンス
子どもにお手伝いデビューさせるには?
子供が家事を手伝う、と言っても、初めはかえって手間がかかり、親がやってしまう方が断然早く済むでしょう。
ですがお手伝いには、無理なく生活スキルを教えることができる他に、多くのメリットがあります。子供が進んでお手伝いをするようになるには、親はどのような事を心がければよいのでしょうか。
<目次>
- 子供がお手伝いをすることで得られる5つのメリット メリット1、自己肯定感が育まれ、自信や意欲も高まる
- メリット2、達成感を味わい、責任感が培われる
- メリット3、親子のコミュニケーションが深まり、絆が強くなる
- メリット4、生活力のスキルアップにつながる
- メリット5、手順や段取りを考え、思考や工夫する力が高まる
- お手伝いを進んでする子になる為に親が心がける5つの大切な事 その1、最初は、分かり易く説明し、お手本を見せる
- その2、時間がかかっても任せたお手伝いは最後までさせる
- その3、失敗しても叱らず、子供の気持ちに寄り添う
- その4、安全に留意し、無理なお手伝いは頼まない
- その5、「ありがとう」の感謝の気持ちを伝る
- 年齢別お手伝いデビューの目安
- お手伝いは「役に立った」気持ちから更なる意欲に繋げる
子供がお手伝いをすることで得られる5つのメリット
メリット1、自己肯定感が育まれ、自信や意欲も高まる
お手伝いを頼まれると、子供は親に信頼されていると感じ、心の土台である自己肯定感が育まれます。また、お手伝いをしたことで「ありがとう」と感謝の言葉をかけられると、「ボクはママの役に立った」「ワタシは必要とされている」という気持ちを抱き、自信や意欲も高まるでしょう。
メリット2、達成感を味わい、責任感が培われる
任されたお手伝いを最後までやり遂げることで、達成感を味わい、責任感が培われるでしょう。そして家事の一端を担うことで、「自分も家族の一員である」という意識が高まります。メリット3、親子のコミュニケーションが深まり、絆が強くなる
お手伝いを頼むことや一緒に家事をすることで、子供に関わる時間が増えます。親子のコミュニケーションが増え、親子の絆も強くなるでしょう。メリット4、生活力のスキルアップにつながる
将来自立し、親のもとを離れた時などに、役立つ家事のスキルが無理なく身についていくでしょう。調理や掃除、洗濯の手順や方法を経験しておくことは、生活にとても役立ちます。幼い頃から、少しずつ自然に経験していくことで、家事力のスキルアップにつながるでしょう。メリット5、手順や段取りを考え、思考や工夫する力が高まる
料理をする時、材料の分量や、調理の手順を考えなければなりません。ホウキは畳の目に沿ってはくと、埃が取り除きやすいことや、埃は上から下へ落ちるので、先に塵ハタキをかけて、掃除機をかければよいこと、などさまざな学びがあります。また、卵は焼くと何故固まるの?水と粉を混ぜるとどうしてネバネバするの?乾いた雑巾は何故水を吸い取るの?など化学的なことに興味を示す子もいるかもしれません。
お手伝いの中には、考える事や工夫する能力が養われる他に、いろいろな不思議や発見があるでしょう。
お手伝いを進んでする子になる為に親が心がける5つの大切な事
その1、最初は、分かり易く説明し、お手本を見せる
最初は親がお手本を見せ、手順ややり方を説明し、その後、子供にまかせましょう。親子のコミュニケーションも増え絆も深まるでしょう
その2、時間がかかっても任せたお手伝いは最後までさせる
子供に任せると時間がかかり、親としてはつい手を貸したり、途中で「ママが代わるわ」と、言いたくなることもあるでしょう。ですが、任せたお手伝いは最後まで見守りましょう。途中で親が代わると、子供は達成感を得られず、責任感も中途半端になるでしょう。
その3、失敗しても叱らず、子供の気持ちに寄り添う
子供はお手伝いを失敗することもあるでしょう。その時は決して叱らず、「ママもよく失敗するの」「大丈夫、また手伝ってね」と声をかけてあげてください。親は余計に手間と時間がかかりますが、ガッカリ、しょんぼりしている子供の気持ちに寄り添いましょう。
その4、安全に留意し、無理なお手伝いは頼まない
包丁や熱湯、割れ物、台所には危険なモノも多く、また住居環境によっては、洗濯物を干す場所などが子供にとっては危険な場合もありますので、安全には十分留意しましょう。子供がお手伝いに慣れ、スキルが高まってくると、親は徐々に助かる様になってくるでしょう。そうなってくると、更に他のお手伝いもしてほしいもの。
ですが、難しいお手伝いを急に頼むのはやめましょう。子供のスキルとやる気を見ながら、順に難易度をアップしていきましょう。
その5、「ありがとう」の感謝の気持ちを伝る
子供がお手伝いを終えた時には、必ず「ありがとう」と感謝の言葉を伝えましょう。「ママ、とっても助かったわ」
「○○ちゃんが手伝ってくれたら、早く終わったわ」などお手伝いによって、親が助かったことや感謝の気持ちを伝えることで、子供は達成感や喜びを感じ、自信や更なる意欲に繋がっていくでしょう。
年齢別お手伝いデビューの目安
■未就園児(2歳半くらい~)- おもちゃを箱に入れるような片付け
- ごみをゴミ箱に捨てる
- 取り入れた洗濯物を数枚運ぶ
- 靴下程度の洗濯物をたたむ
- 弟妹のオムツを取ってくる
- 粉をこねる、まぜるなど
- 家族のお箸を並べる など
■幼稚園児(4歳くらい~)
- テーブルの上をふく
- 簡単な拭き掃除
- 部屋の掃き掃除
- 自分の服等の洗濯物をたたむ
- ハンカチ等の洗濯物を干す
- 弟妹をあやす
- 玄関の靴を並べる
- 郵便受けから郵便物や新聞を取ってくる
- 花の水やり
- 野菜を洗う・卵を割るなど
- 簡単な盛り付け・クッキーの型抜きなど
- 家族の食器を並べる
■小学生(6歳くらい~)
- ごみを分別して捨てる
- 掃除機をかける
- 洗濯物を各場所に収納する
- お風呂場を掃除する
- 上靴を洗う
- 親の監視のもとでの包丁や火を使う簡単な調理
- 食器を洗う
- お米を研ぐ など
上記はおおよその目安です。その家庭の状況や子供の得手不得手によっても出来るお手伝いが異なってきます。また第一子か末っ子かなどの兄弟関係によっても違ってくるでしょう。
お手伝いは「役に立った」気持ちから更なる意欲に繋げる
お手伝いを無理強いしたり、何かのバツでさせることは止めましょう。お手伝いは嫌なモノ、という思いが生じ、自主的に手伝わなくなるでしょう。ママとお揃いのエプロンでお手伝いへの意欲を高めたり、「楽しい」「ママの役に立った」「嬉しい」という気持ちから、更なる意欲に繋げることが最も効果的で、長続きさせていくコツです。
メリットがいっぱいの子供のお手伝い、是非親子で取り組んでみてください。
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