注文住宅/家づくりの流れ・基礎知識

新築購入時の買い物テク!家電選び&配置も考えよう

トータルコーディネートされてる空間に、色やサイズが合わない家電を後から設置し、残念に思ったことはありませんか? ここではそんな不満を無くすために設計段階から家電のあり方を考えることを一部だけ紹介します。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

Q:新築を計画するにあたり、家事を楽にする為には間取りの工夫が考えられますが、他にどのようなことを意識すればよろしいでしょうか?

A:家電の配置や選び方によっても、家事が楽になることがあります。

近年、生活者のライフスタイルへの意識が高まりを見せています。モデルハウスなどもかつてのような夢の箱ではなく、より具体的に暮らしをイメージした空間を提案している傾向が、多く見受けられるようになりました。
 

家具、家電、小物までトータルに提案

新築時、一般に設計者はソファーや家具、カーテンなどは施主から相談を受け、アドバイスはしますが、家電のアドバイスや選択まではしません。しかし、せっかくトータルコーディネートされてる空間に、色の合わない冷蔵庫やエアコンなどが後から設置し、残念に思ったケースもあるでしょう。設計事務所によってはそのような事にならないために、建築空間と同時に家具、家電、小物までトータルに提案している会社もあります。

これまでは使う側が選択して決めていましたが、空間に統一性をつくる意味でもあらかじめ、設計事務所と相談しておくことが必要になってくるでしょう。特に、暮らし方や室内空間への影響が大きい大型家電などは一体感を演出するうえで重要となってきます。
 

あらかじめ考えておいた方がよい家電とは

例えば、冷蔵庫は扉の色はもちろん、設置場所によっても家族の動線や、器具の配列方法が変わってきます。冷蔵庫から野菜を取り出す、洗う、刻む、調理といった流れがスムーズでないとキッチン内を行ったり来たりしなければならないのです。

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家族全体で見たとしても、図1のような位置に冷蔵庫がある場合は家族は取りに行きやすいですが、ダイニング側からは目立つ位置になってしまい、図2のような位置だと、家族は奥まで入らなくてはいけませんが、ダイニング側から目立ちにくいというような計画の考え方もあります。

また、小型家電である炊飯器の場合よく置き場所を考えさせられますが、現在では収納棚に入れたままでも蒸気を排出することができるシステムを搭載したキッチンシステムも出されているので、収納に困らずに済みます。

洗濯機も縦型式から将来、ドラム式にするのであれば、有効巾は60cm以上を確保しなくてはいけません。洗濯物の出し入れも前方になるので、縦型の洗濯機よりも奥行きが10cm以上深くなります。したがって、そこでの作業スペースは狭くならないか、あらかじめ検討しておく必要があります。さらに、家族が増え大型の洗濯機を搬入しようとしたら、そもそも入口の扉が狭くて入らないということもあるので、そのあたりの搬入経路の計画も考慮しなくてはいけません。

これまで、間取り等を考える際は大きなスペースから順々に小さいところをつめていく作業でした。しかし、暮らしの満足度を高めるにはこうした家電もしっかりとチェックすることで、生活の質を上げることができるのです。

気になる家電についての要望は、最初の段階であらかじめまとめておき、早い段階から設計者に伝えると打ち合わせもスムーズに進むでしょう。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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