愛犬が首輪を嫌がる原因は? 嫌がる理由別の解決策の見つけ方
愛犬の首輪嫌いを克服して楽しいワンコライフを送ろう!
飼い主の方は是が非でも首輪に慣れて欲しい!と思うものの、愛犬たちは首輪を見ると、怒る、興奮する、噛むといった行動へとヒートアップ。思わず、愛犬に「何で言う事をきかないの!」と怒り、力づくで首輪を付けようとしていませんか?
嫌がる犬たちに無理矢理首輪をつける行為は、首輪嫌いに拍車をかける危険性があります。大切なことは、なぜ愛犬が首輪を拒否しているのか、その原因を理解すること。原因が分かれば、愛犬にストレスを与えない解決策が見つかるはずです。
あなたの愛犬は、なぜ首輪を嫌がると思いますか? 首輪に慣れていない、首輪にトラウマ(キツイ・痛い・苦しい・重い・付け心地が悪い)がある、首輪に過度な装飾(音が出る・光る・重い)が付いている、皮膚に炎症がある……。愛犬の想いを理解したとき、解決策が見えてきます。
<目次>
愛犬が首輪を嫌がる原因1. 首輪に慣れていない
首輪を知らない犬や慣れていない犬にとって、急所である喉に首輪を巻かれることは、恐怖そのものです。嫌がる、怖がる、怒る、拒否する、噛むなどの行動は、実は犬の防衛本能として自然な反応です。ですから、どうか愛犬たちを怒らないであげて下さい。そもそも犬達は、首輪がそれ程に重要なものとは知らないのですから。「何事も最初は怖いもの。出来なくて当たり前」のスタンスで向き合ってあげて下さい。 そして、首輪の練習をする前に、愛犬の体をしっかりと触る、抱き寄せるなどの行為が出来る状態になっているか確認しましょう。体を触れられる事すら怖くて不安になる状態では、犬達にとって首輪は恐怖でしかないからです。まず、たくさん遊んであげ、信頼関係を築くことがとても大切です。体が問題なく触れるようになったら、今度は首輪が安全であることを教えてあげて下さい。首輪が怖がるものではないことを体感させてあげましょう。まずは柔らかい素材のリボンや紐から始めることをおすすめします。
≪首輪に慣れる練習法≫
- 優しく声をかけながら、リボンを見せる。
- 興味を持ったら、匂いを嗅がせてあげる。
- 触らせてあげる。
- 上記の1から4を慣れるまで繰り返す。
- リボンに慣れたら、優しく声をかけながら緩めにリボンをつける。
- リボンを付けることが出来たら、大きく褒めてご褒美をあげる。
- 首輪を見せる。
- 興味を持ったら、首輪の匂いを嗅がせてあげる。
- 首輪に触れさせてあげる。
- 上記の7から9を慣れるまで繰り返す。
- 首輪に慣れたら、優しく声をかけながら首輪を付ける。
- 首輪を付けることができたら、思いっきり褒めて、ご褒美をあげる。
一連の過程をストレスなく体験させてあげるポイントは、一つの行動ができるようになったら、たくさん褒め、ご褒美をあげることです。犬たちにとって、ハードルの低いものからスタートし、何度も何度も繰り返すことが大切。楽しみながら「首輪が安全であること」を教えてあげて下さい。
愛犬が首輪を嫌がる原因2. 首輪にトラウマがある
過去に首輪で嫌な体験をしたことがトラウマ化し、首輪に抵抗を示す犬たちも多いです。例えば、無理矢理に首輪を付けられた、きつかった、苦しかった、痛かった、重たかった、付け心地が悪かった、たくさん怒られた、など。犬たちにとって、「首輪=嫌なモノ」としての記憶が残っている場合、首輪に抵抗感を表すのは自然なことです。 嫌な記憶があるのなら尚更、ゆっくりと時間をかけて慣らしてあげることが大切です。そして、どうしても難しい場合は、無理強いをするのではなく、ハーネスを試されるのも良いでしょう。ハーネスは洋服を着るように装着できるので、ストレスをかけずにつけることが可能です。愛犬が首輪を嫌がる原因3. 首輪の装飾にストレスを感じている
首輪の種類は大変豊富で、おしゃれアイテムとして首輪を選ぶこともできます。ただ、首輪に何かしらの装飾品がつくことは、首輪の重量を重たくしていることを忘れてはいけません。また、首輪に付いている装飾品の中には光ったり、音が出るものがあります。これらは犬にとってはストレスとなる可能性があります。そして、このストレスが首輪嫌いをまねく原因にもなりますので、愛犬の首輪がストレスとなるものではないか、犬の視点で考えてあげることが解決へのヒントとなるでしょう。 人間よりも小さな犬たちは、常に主人を見上げている姿勢をとっています。そのため、犬は首が一番「こり」やすいと言われています。私たちもずっと上を向いていたら首が痛くなりますよね。それと同じです。首輪の装飾は人間にとって微々たる重さであったも、小さな犬たちには負担になる事も心にとめてあげて下さい。
愛犬が首輪を嫌がる原因4. 皮膚に炎症がある
稀なケースではありますが、皮膚に炎症があり、首輪を嫌がることがあります。首輪のサイズがきつすぎて皮膚が擦れていたり、金属アレルギーを起こしていることもあります。このような炎症を起こすと、再び首輪を付けることに抵抗を示します。愛犬が首を気する仕草を見せるときは、首に炎症を起こしていないかチェックしてあげて下さい。炎症が治まった後は、愛犬に適した首輪の素材、サイズを選ぶ事が解決策となります。
子犬が首輪デビューするベストな時期、タイミングはいつ?
子犬に首輪を付ける最適な時期は生後2か月から3ヶ月頃と言われています。散歩デビューする前に、家の中で首輪を付ける練習、リードを付ける練習をしてあげて下さい。子犬が首輪を嫌がり、首を掻くときの対処法
子犬が首輪を付け始めた頃は、自分の体に装着された得体の知れないものに違和感を抱き、「これは何だろう?」とクルクル回って確認しようとしたり、足で首を掻く仕草をします。時間と共に落ち着きますので、見守ってあげて下さい。ただ、このときに大切なことは、リードを付けないことです。リードを付けてしまうとパニックを起こしてしまう子もいます。最初にパニックを起こすことで、首輪にトラウマを持ってしまうので、リードだけは付けないように気をつけて下さい。
首輪嫌いの犬に噛まれた後に怖くなってしまった…克服法は?
首輪を付ける際、怒った愛犬が飼い主の方を噛んでしまうケースがあります。一度噛まれてしまうと、飼い主の方も首輪を装着することに恐怖を感じてしまうことでしょう。そのような際の大切なポイントは、「素早く、毅然とした態度で首輪を付けること」です。これはトレーニング全般に共通していることですが、飼い主の方が毅然とした態度で向き合うことは非常に大切です。なぜなら、犬は主従関係を明確にする生き物だからです。愛犬との信頼関係を築くためにも、毅然とした態度を保つようにすることが大切です。
悩む時間も愛犬との絆を育む時間
我が家には保護犬から家族になったダックスの結愛(ゆめ)がいます。彼女は、私には知らない過去があり、とても怖がりな子です。そのため、先住犬のショコラが難無く出来たことでも、結愛は時間がかかることが多々あります。首輪も当初はとても怖がりました。私たち人間にとっては些細なことでも、動物にとっては大きなハードルになることもあります。動物と向き合う際の大切なスタンスは焦らないことだと思います。上手くいかないろきも焦らず、ゆっくりと時間をかける。時間をかけた分だけ絆も深まりますから。もし「首輪を嫌がる愛犬」に悩んでいても、その時間も愛犬と共に過ごす掛け替えのないものなので、是非楽しみ慈しんで過ごして下さい。
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