今年のゲームショウは何が目玉?
毎年華やかなブースが楽しみです
この時期になると、今年は何が目玉なの? ということをよく聞きかれます。色々見るものはありますが、細かく情報を追いかけるのは中々大変かもしれません。ちなみに2016年の目玉と言えば、とにもかくにもVRでした。今年もVRの出展はありまして、そちらもぜひご覧いただきたいと思いますが、その他にも試遊タイトルは色々ございます。
というわけで、時間をかけてじっくりと情報を追っていないという方の為に、まるっと、ざっくりと、この記事を読めばとりあえず目玉タイトルや注目の話題が分かる、という直前まとめ記事でございます。東京ゲームショウに行く方はもちろん、行かない方も、ぜひぜひ直前情報ということでお読いただき、興味をもったタイトルなどありましたら、さらに情報を追っていただいたり、イベントで遊んでもらえればと思います。
試遊はなんといってもモンハンワールド!
大変革を遂げているモンスターハンター:ワールド。相当人気になるでしょうから、遊びたい人は早めにいって整理券をゲットした方がよさそうです。
まず外せないのがモンスターハンターシリーズの最新作、PS4用ソフト「モンスターハンター:ワールド」でしょう。カプコンが運営する公式ファンクラブの「モンハン部」では操作パネルを公開。モンスターハンターシリーズの試遊会場では、操作一覧をじっと眺める人というのがよく見る光景ですから、ぜひ前もって予習していってください。
【関連サイト】
TGS2017「モンスターハンター:ワールド」操作パネル公開!(モンスターハンター公式ファンクラブ「モンハン部」)
その他、ざっと大手メーカーの注目タイトルをご紹介していきますと、バンダイナムコエンターテインメントは、DARK SOULSシリーズを彷彿とさせるPS4、Xbox One、PC用アクションゲーム「CODE VEIN」。セガからは龍が如くシリーズのゲーム性と北斗の拳の世界観をコラボさせたPS4用アクションアドベンチャー「北斗が如く」、そして龍が如く2をPS4用にリメイクした「龍が如く 極2」。
スクウェア・エニックスの歴代ファイナルファンタジーシリーズのキャラクターが終結して戦うアーケード向け対戦アクションゲームのPS4移植版となる「ディシディア ファイナルファンタジー NT」。コナミからは「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」のスピンオフ作品「METAL GEAR SURVIVE」がPS4、Xbox One、PC向けに。レベルファイブは主人公が王様となって、時には軍を率いてバトルするPS4、PC向けRPG「二ノ国II レヴァナントキングダム」。
一気に挙げてみましたが、いかがでしょう? 目移りしてしまいそうですね。もちろん、まだまだご紹介しきれないタイトルだってあります。
値下げしたPSVRの新タイトル群
海外のビッグタイトルなど、VRでどこまでできるのか、その可能性が感じられそうです
東京ゲームショウでもVR対応タイトルが出展されますが、まずはそのカンファレンスで新たに発表されたコナミの「ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS」が話題です。PlayStation 3用に発売された「ANUBIS ZONE OF THE ENDERS」をPS4、PC用にリマスターしたもので、PS VR対応コンテンツを盛り込みます。
また、ぜひ試してみたいのが「The Elder Scrolls V: Skyrim VR(以下スカイリム)」でしょう。スカイリムは海外メーカーベセスダ・ソフトワークスが誇るオープンワールドRPGですが、広大かつ非常に自由度の高い世界に実際に自分が入って遊べるとなると、どんなゲーム体験となるか、大変に興味深いところです。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下SIE)では「グランツーリスモSPORT」が注目です。元々、VRとレースゲームは相性がいいですが、本物の車に乗ったかのような精細な表現をもつグランツーリスモSPORTの体験はぜひ1度試していただきたいところです。
バンダイナムコエンターテインメントの「サマーレッスン:新城ちさと 七曜のエチュード」はPS VRで女子高生の家庭教師として1週間を過ごす、ということで話題だったサマーレッスンの新キャラクターコンテンツです。スクウェア・エニックスの「MONSTER OF THE DEEP: FINAL FANTASY XV」はFINAL FANTASY XVの釣り部分をVR化したもの。
他のVR関連ではHTCブースに、HTC VIVEが展示。こちらでは、先ほどスカイリムで紹介したベセスダ・ソフトワークスの「Fallout 4 VR」が出展。こちらも名作オープンワールドRPGですから、VR化でどうなるのか、非常に楽しみです。
日本のe-Sportsを推進させる動きも
FPSのタイトルよりも、モンスターハンターダブルクロスの大会、というと、日本では興味を持つ人も増えるかもしれません。
CESAと言えば、東京ゲームショウを主催する団体でもあります。東京ゲームショウでは、e-Sportsイベント「e-Sports X(イースポーツクロス)」が催されます。「ストリートファイターV」や「Overwatch」など、e-Sportsと聞いてすぐに思い浮かぶ格闘ゲームやシューティングゲームはもちろん、「ファンタシースターオンライン2」、「モンスターハンターダブルクロス Nintendo Switch Ver.」、「パズドラレーダー」など、日本人に馴染みのあるタイトルが並び、東京ゲームショウらしいラインナップで開催されます。
また、東京ゲームショウの基調講演では「日本におけるe-Sportsの可能性」と題して、日本のe-Sportsの今後についてのディスカッションが行われます。e-Sportsの振興についてはかなり業界で注目されていまして、東京ゲームショウはその動きを加速させる動きにかなり力が入っています。
ガイドのイチオシ
大迫力…ではないかもしれませんが、小さい魔物があっちこっちで食べたり食べられたりして繁殖するのをVRで観るのも楽しそうじゃないですか? (イラスト 橋本モチチ)
ゲーム業界ニュースガイドなんていうことをやっていますと、この人は本当にこのゲームが好きで紹介しているんだ、なんて言われることも多々ありますが、多くの場合は自分が好きなものよりも、読んでくださる方にとって有益な情報とはなんだろう、というところで書いております。しかし最後はあえて、いわゆるビッグタイトルではないかもしれませんが、これは面白そう、というタイトルを2つお伝えしてみたいと思います。
1つ目はバンダイナムコエンターテインメントのPS4用タイトル「巨影都市」。巨影というのは巨大な影ということで、このゲームはウルトラマンやゴジラ、エヴァンゲリオンやパトレイバーなど、特撮やアニメの世界の巨大生物やロボットが戦う圧倒的脅威の中、一般の人間をプレイヤーキャラクターとして逃げて、生き延びるSFサバイバル・アクションアドベンチャーです。ウルトラマンが戦う、その足元にいる人って、もう大変ですよね。そんなリアリティを追求したゲームで、実はこれ、開発元が「グランゼーラ」というデベロッパーなんですが、絶体絶命都市シリーズを開発しているところなんですね。ワクワクするSFな設定で、リアルな絶体絶命のサバイバルが楽しめそうです。
もう1つは、SIEのPS VR用タイトル「V!勇者のくせになまいきだR」。VRのタイトルなんですが、ジャンルがリアルタイムストラテジーなんですね。勇者のくせになまいきだシリーズと言えば、いわゆるドラゴンクエスト的ファンタジーRPGの世界観で、魔王を捕まえにくる勇者に対し、プレイヤーは破壊神という魔王のさらに上位の立場で、ダンジョンの中でモンスター達が上手く繁殖する生態系を作って対抗するという、一風変わったゲームでした。
これをVRで遊ぶということで、モンスターの視点で勇者達と大迫力のバトルをする……のではなく、お部屋の中に箱庭を置いて、そこの中でモンスターを繁殖させるという、RPG世界のジオラマをいじるような楽しさで遊べるゲームとなっています。それ、VRでやる意味あるのか……と思われるかもしれませんが、意外とVRで目の前にあるこまごまとしたものをいじるのは楽しかったりします。元々の勇者のくせになまいきだシリーズのリアルタイムストラテジーとしての楽しさと、箱庭のあっちこっちを除いていじる面白さ、結構相性いいんじゃないかと思います。こちらも東京ゲームショウでぜひ触りたいタイトルです。
というわけで、東京ゲームショウの見どころに加えて、ガイドの個人的オススメタイトルも2つご紹介してみました。ピンと来るタイトルがありましたら、ぜひイベントに足を運んで、遊んでみてください。
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