航空券/LCC(ローコストキャリア)

韓国行き「LCC」10社を比較!セール情報、賢い利用方法も【2024年版】

日本と韓国を結ぶLCC(格安航空会社)が近年増えています。韓国旅行でどのLCCを利用するのが良いのか、日本に就航するLCC10社の一覧と比較、セール情報、手荷物や機内サービス、賢い利用方法などをまとめました。※2024年11月現在の情報です

シカマ アキ

執筆者:シカマ アキ

飛行機の旅ガイド

日本から最も近い海外、韓国。近年では、日韓の大手航空会社に加えインバウンド(訪日)需要もあってLCC(格安航空会社、ローコストキャリア)が多く就航しています。そして、運賃も他の行き先とと比べると、とてもリーズナブルで、気軽に行くことができます。
<目次>

韓国行きLCCを徹底比較! 格安&快適なおすすめは?

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日本と韓国を結ぶLCCのジンエアー(奥)とチェジュ航空。東京(成田)や大阪(関西)をはじめ、最近は地方空港に就航するLCCも増えている

特に近年、大韓航空の子会社である「ジンエアー」、アシアナ航空が出資する「エアプサン」「エアソウル」などが増えています。大手航空会社が運航していた既存路線に、LCCが代わって就航するケースも見られます。

LCCの航空券は片道から購入でき、行きと帰りで別の空港を利用という旅行スケジュールも組みやすくなりました。韓国に旅行するのに役立つ、日本から就航しているLCCの一覧と比較、お得な情報、すぐに役立つ賢い利用方法などをご紹介します。

日本-韓国線に就航する「格安航空会社(LCC)」一覧

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国内LCCで韓国への便も運航するピーチ・アビエーション(Peach)

まず、日本と韓国を結ぶ便を就航するLCCは以下の通り。国内LCCは、Peach(ピーチ・アビエーション)、ZIPAIR(ジップエア―)、Air Japan(エアージャパン)で、ほかはすべて韓国系LCCです。

■国内 ■韓国系

比較ポイント1. 就航する国内の主要空港

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日本と韓国を結ぶLCCの就航が多い大阪・関西空港。特に朝と夕方は多くの韓国行きLCCが発着する

次に国内の主要空港別に、どのLCCが就航しているかをまとめました。特に、東京(成田)や大阪(関西)のほか、福岡、沖縄(那覇)、札幌(新千歳)からLCCの便が多くあります。

■羽田空港
Peach

成田空港
ZIPAIR、Air Japan、チェジュ航空、ジンエアー、ティーウェイ航空、イースター航空、エアプサン、エアソウル、アエロK

関西空港
Peach、チェジュ航空、ジンエアー、ティーウェイ航空、イースター航空、エアプサン、エアソウル、アエロK

福岡空港
チェジュ航空、ジンエアー、ティーウェイ航空、イースター航空、エアプサン、エアソウル

那覇空港
チェジュ航空、ジンエアー、イースター航空、ティーウェイ航空

新千歳空港
チェジュ航空、ジンエアー、ティーウェイ航空、イースター航空、エアプサン

■その他
日本の地方空港にも、LCCの韓国便があります。例えば、韓国系LCC最大手のチェジュ航空は、静岡、広島、松山、大分、鹿児島などに就航。ティーウェイ航空は佐賀と熊本、ジンエアーは高松、北九州、宮古(下地島)など。

また、東京(羽田)とソウル(金浦)の各空港は、ビジネス客中心です。LCCが発着する成田や関空、またソウル(仁川)などは、市内~空港の移動にやや時間がかかるものの、羽田-金浦線より運賃が安くて観光客向けです。

比較ポイント2. 行き先(ソウル、釜山や大邱など)

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韓国の首都ソウルは日本から行く人気の旅行先。LCCでも近い。画像は漢江に浮かぶ「SEOUL WAVE」

日本に就航する韓国行きのLCC、そのほとんどが「ソウル・仁川国際空港」行きです。ただチェジュ航空のみ、ソウル中心部に近い金浦と大阪(関西)を結ぶ便を運航しています。

また、韓国南部の釜山を拠点とするエアプサンをはじめ、チェジュ航空、ジンエアーなどが釜山と日本を結ぶ便を、大邱(テグ)や清州(チョンジュ)などを発着する直行便もあります。

比較ポイント3. 手荷物ルールや機内サービス

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韓国のLCC「エアプサン」の機内食。LCCは機内食を有料で販売する

LCCでは、チェックイン時にカウンターで預ける受託手荷物、事前座席指定、そして機内食などが有料であることが大半。一方で、中には運賃に含まれているLCCもあります。

気を付けないといけないのは「セール運賃」で、特に手荷物です。通常運賃に含まれる無料分の受託手荷物(※搭乗時に預ける手荷物のこと)が含まれていないなど運賃ごとの違いもあります。

もし、機内持込で手荷物がルール以上に増えれば、追加料金が別途必要です。この追加料金は、空港で支払うよりも事前に決済したほうが安いことも覚えておきましょう。

手荷物などのルールは随時変更されます。旅行ごとに、航空券を購入する前にしっかり確認を。

韓国系LCCは、機内持ち込み手荷物は1人1個(横40×縦20×高さ55cm)と身の回り品など1個の合計「2個」「10kg未満」まで、が基本です。受託手荷物はセール運賃を除き、基本1個15kgまで無料。

一方、日系LCCは、機内持込手荷物が「2個」「7kg以内」が基本で、受託手荷物も1個から有料です。韓国系LCCよりルールが厳しいので注意してください。
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Peachの機内持込手荷物の案内。日系は7kg、韓国系は10kgまでが多い

セールを活用! LCCのお得な運賃で航空券を入手する方法

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日系の国際線LCC「ZIP AIR」(ジップエア―)は韓国線もボーイング787型機で運航する

LCCは、大手航空会社と異なり、運賃が空席状況などによって変動します。最も安い運賃で航空券を入手するには、LCC各社が実施するキャンペーンなどの「セール」がおすすめ。ただ、いずれもいつ行われるかなど不定期です。

そのLCCのセール情報は、各社の公式ホームページやFacebookなどのSNS、メールマガジンなどで発信されます。SNSをチェックする、各社のメールマガジンに登録しておいて届いたらすぐ確認するなど、セール情報に敏感になりましょう。

休みが取れない人に! 弾丸日帰りのプランも

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Peachが販売する「弾丸往復運賃」(Peachプレスリリースより)

仕事などでなかなか休みが取れない人におすすめなのが、Peachの東京(羽田)/大阪(関西)=ソウル(仁川)の「弾丸往復運賃」です。

ソウルを日帰りで往復するPeach独自のプランで、東京(羽田)=ソウル(仁川)が往復1万1000円、大阪(関西)=ソウル(仁川)が往復1万円と、とてもお得です。支払手数料、空港使用料等は別途必要。Peach公式サイトのみでの販売です。なお、燃油サーチャージはかかりません。

行きと帰り、異なる場所や違うLCCもおすすめ

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韓国第2の都市・釜山。ソウルには国内線もしくはKTXで移動でき、行きと帰りで別の空港またはLCCを利用しての旅もおすすめ

LCCの航空券は基本、片道から購入できます。そのため、行きはソウル(仁川)、帰りは釜山といった韓国旅行も可能です。

筆者は以前、行きはPeachで大阪からソウルへ、帰りはエアプサンで釜山から大阪に戻りました。ソウルから釜山までの移動は高速鉄道(KTX)、そして韓国国内線も利用したこともあります。韓国は、国内の公共交通ネットワークが非常に発展しています。高速鉄道はもちろん、高速バスも韓国のほぼ全土を網羅しており、外国人旅行者でも利用しやすいです。

韓国行LCC各社のおすすめポイント

韓国行きLCC各社のおすすめポイントを一覧でまとめます。

■Peach
ANA系LCCで、成田と関空に加え、羽田の深夜早朝便も運航

■ZIPAIR
JAL系LCC。全席に電源と機内Wi-Fi無料、上級クラスもある

■Air Japan
ANA系LCC。中型機「787」で運航。全席USBとType-Cあり

■チェジュ航空
ソウル中心部に近い金浦便も運航。日本の地方空港にも進出

■ジンエアー
大韓航空の子会社。大型機「777」で日本路線に投入することも

■ティーウェイ航空
韓国で最初のLCCとしてスタート。中型機「A330」も所有する

■イースター航空
一般的な韓国のLCC。釜山-熊本などの路線もある

■エアプサン
アシアナ航空出資のLCC。釜山が拠点だが日本-ソウル路線もある

■エアソウル
アシアナ航空系でコードシェアも。ソウルー高松、米子などの路線も

韓国旅行のLCCを利用する際のまとめ

  • LCC各社のセール情報をマメにチェックする
  • LCC各社の手荷物などのルールを旅行ごとにしっかり調べる
  • 出発する空港、時間帯に合わせて旅行スケジュールを組む
  • 片道で購入でき、行きと帰りで違う場所もおすすめ
※記事の情報は2024年11月現在
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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