そもそもテレワークの定義とは?
テレワークと類似用語の定義
2017年、総務省等は7月24日を「テレワーク・デイ」とし、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた「テレワーク国民運動プロジェクト」の一環として「働き方改革」の運動をスタートさせました。今後ますます注目されるであろうテレワーク。その基本的な定義や類似用語との違いについてご紹介します。
そもそも、この運動の背景には「2012年のロンドンオリンピック時、ロンドン交通局が各企業にテレワークの実施を呼びかけ、複数の企業が実施したことで交通渋滞が緩和された」という実績があります。
この「テレワーク」という言葉、「聞いたことはあるけれどもきちんとした意味がわからない」という方も多いのではないでしょうか。テレワークとはどんな働き方なのか、まずは基本的な定義からご紹介します。
「在宅勤務」「在宅ワーク」もテレワークに包括される
総務省によると、テレワークとは「ICT(情報通信技術)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」と説明されています。さらにテレワークを
- 雇用型テレワーク
- 自営型テレワーク
「雇用型テレワーク」の3つの形態
「雇用型テレワーク」はさらに3つの形態に分かれます。1. モバイルワーク
出張先のホテルほか、新幹線や飛行機の移動中など、場所を選ばずに仕事な可能な状態のこと。仕事中は、仕事上の機密が他者に分からないように配慮することが必要です。
2. 施設利用型勤務
本社や事業所のほか、サテライトオフィスなどを就業場所として働く勤務形態です。
※サテライトオフィス:サテライトは「衛星」の意味であり、会社の本拠地とは離れた場所に設置されたオフィスのことをいいます。
3. 在宅勤務
自宅を就業場所として仕事をする勤務形態です。情報管理、守秘義務などが徹底された環境を自宅につくる必要があります。
「リモートワーク」とテレワークの違いとは?
ちなみに「リモートワーク」という言葉も、テレワークと同様の意味を持ちます。こちらは、その訳の通り「場所をオフィスに限定せずに働くスタイル」として使用されていることが多いようです。結論をいえば、テレワークとおおよその意味は変わりません。仕事を行う場所が在宅やカフェ、大学、ファミリーレストランであっても、勤める会社の規程に沿っていれば問題ありません。「リモートワーク」という言葉を利用しているシチュエーション見ると、遠隔で操作するという意味で使われていることが多く、さて、それがどこから遠隔なのかというと“会社”からという意味合いが強いため、雇用型テレワークの一つであると考えます。
次ページは、雇用されない働き方「自営型テレワーク」をご紹介します。