運動と健康

運動で汗をかきすぎる…サッパリ爽快な汗対策法

【アスレティックトレーナーが解説】汗やベタつきが気になりがちな夏。早朝の運動や冷却タオルの使用なども効果的です。ハッカ油を活用したおすすめの入浴法や、ジムの後にシャワーを浴びる時間がないときの不快なベタベタ対処法をご紹介します。

西村 典子

執筆者:西村 典子

アスレティックトレーナー / 運動と健康ガイド

暑い季節の運動時間は早朝がオススメ

朝日を浴びる寝室

夏の時期は早朝から明るいので早起きして、身体を動かそう

屋外で運動を行う場合は、外気温が比較的低い早朝の時間帯を選んで行うようにするとよいでしょう。早朝に運動を行うメリットはいろいろありますが、夏の時期は日の出が早く、早起きをしやすいことや、日光の照り返しによる気温上昇の影響を受けにくいこと、日中に比べて紫外線による日焼けの影響が少ないことが挙げられます。もともと朝の時間帯に身体を動かすことは、特に身体を動かさないときと比べて基礎代謝が10%程度あがった状態で日中を過ごすことができるといわれており、全身の血流がよくなることで朝から頭がスッキリと冴えた状態で過ごすことにもつながります。

早朝に運動を行う際には、就寝中に汗をかいて体内の水分が減っているため、水分補給を行うこととともに、身体を動かすエネルギー源となる軽食をとってから行うようにしましょう。
 

運動で汗をかきすぎる……汗対策にも試したい暑さ対策グッズ

汗を拭く女性

体温を下げるためには大きな動脈の通り道を冷やすことが効果的

運動をするとどうしても体内で熱が発生し、その熱で体温が上がってしまうため、急激な体温の上昇を防ぐために身体は発汗して熱を下げるように働いています。こうした体温上昇を防ぐためには大きな動脈の通り道(首、脇の下、股関節、膝の裏など)を中心に冷却すると、体温上昇をゆるやかに抑えることができます。最近では熱中症予防の対策として、水に濡らすと気化熱でひんやりと冷たく感じるものや、触ると冷たさを感じる素材を使用したものスカーフやタオルなどがありますので、こうしたものを首元に巻いておくと、運動をしながらも首元は冷たく、頭は暑さでボーッとしてしまうことなくスッキリと過ごすことができます。熱中症が疑われるような場合は大きな動脈の通り道である首や脇の下、股関節、膝の裏などを氷で冷やすようにすると、体温の上昇を抑えることができます。
 

ジムや運動後にシャワーを浴びられない時の汗対策

運動をした後や外出先などですぐにシャワーを浴びられないときがあると思いますが、汗によるお肌のベトベト感を何とかしたい……という場合には、汗ふきシートが役立ちます。最近では爽やかなメンソール成分の入ったものや、パウダー入りで皮膚の表面をサラッとさせるものなどさまざまな種類のものがありますので、好みのものを選んで使うようにしてみましょう。

また髪の毛がベタベタして困るという場合には、ドライシャンプーが役立ちます。水を使わないでシャンプー効果を実感させるもので、頭皮のケアやにおい対策などに役立ちます。種類もたくさんありますが、スプレータイプや粉末タイプなどは化粧室で手軽に使うことができて便利です。

運動後はシャワーよりも湯船でリラックスがオススメ

ミントの葉

ミントを使ったハッカ油は、お湯に1、2滴垂らすとクールバスに早変わり

運動後は一刻も早くシャワーで汗を流したいと思う人が多いと思いますが、シャワーのみで済ましてしまうと、運動による疲労のリカバリーとしては不十分です。体内の熱がこもってしまわないように、ぬるめのお湯につかって身体全体を温めながら入浴においても発汗を促しましょう。

夏に特にオススメなのが、薬局などで購入できるハッカ油をお湯に1、2滴垂らす入浴法。メンソール効果でお湯につかりながらもヒンヤリとした感覚があり、入浴後もサッパリとした爽快感が得られます。ただし一度にたくさんハッカ油を入れてしまうと逆に強い寒冷刺激となってしまうため注意が必要です。また家族の中にメンソールの刺激が苦手な人がいないかどうかも確認してから行うようにしましょう。

入浴中はなるべく水分補給を行いながら、時間をかけて身体を温めるようにすると脱水予防にもなり効果的です。また暑くて肩までつかることがむずかしいときは、腰の部分までの半身浴や足湯などにしてもよいでしょう。お風呂での水による浮力や温熱などはリラックス効果が高く、就寝1、2時間前に入浴をすませておくと、スムーズな入眠にもつながると言われています。

夏の時期は特に運動を行うと汗をかきやすくなりますので、さまざまなグッズを上手に活用しながら、シャキッと身体を動かしていくようにしたいですね。
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