日本三大阿波踊りの一つ、南越谷阿波踊り
夏には全国各地の公園や広場で盆踊り大会が盛んに行われます。盆踊りの最もスケールの大きな大会は、徳島の阿波踊りでしょう。江戸時代から続く伝統のこの行事は、毎年お盆の時期に開催され、130万人を超える人々が全国からつめかけています。徳島での感動を地元に持ち帰るのか、阿波踊りは徳島ばかりでなく全国で踊られるようになり、埼玉県越谷市では1985年から南越谷阿波踊りが開催されるようになりました。JR武蔵野線南越谷駅と東武スカイツリーライン新越谷駅に囲まれるロータリーの一画には、阿波踊りのモニュメントが設置されています。
南越谷阿波踊りは、徳島県出身の地元ハウスメーカーの創業者の呼びかけによって企画が実現。初回の来場者は約3万人でしたが、近年は70万人前後の見学者が訪れるようになりました。今では、徳島市、東京・高円寺とともに日本三大阿波踊りの一つに数えられています。例年お盆直後の金曜日から日曜日にかけて開催されており、2017年は8月18日から20日に開催が決定。開催日の1ケ月前には駅の壁に盆踊りの開催を知らせるイラストが描かれ、横断幕が掲げられます。
見どころは「流し踊り」! 100近くの連が続々と通りを練り歩く!
イベントのクライマックスは、土日の17時過ぎから21時にかけて行われる流し踊りです。南越谷中央通りを中心に東口南通り、西口駅前通り、西口南通りが演舞場となります。地元や近隣で結成された70を超える連の他、徳島や高円寺などから招待された連が続々と舞台の通りに繰り出していきます。三味線、太鼓、鉦鼓(しょうこ)、篠笛などが奏でるお囃子にのって、熱気に満ちた踊りが披露されます。各々の連の身のこなしにはオリジナリティーが溢れているので、飽きることはありません。目の前を踊り手が練り歩くため、踊り手の鼓動が伝わってくるかのようです。すっかり越谷の夏の風物詩として定着したイベントは例年、メディアにも取り上げられています。
流し踊りの鑑賞のポイントは? 座って見れる「組踊り」「舞台踊り」も
流し踊りの観覧場所は歩道と車道の端となり、十分な幅が確保されていません。じっくり見るためには、早めにシートを持参して場所を確保する必要があります。ゆっくり椅子に腰かけて踊りを見たいという人は、流し踊りと同じ時間帯に駅前広場で披露される組踊りがおすすめ。また、越谷コミュニティセンターでは土日の14時前後から21時まで「舞台踊り」が演じられ、こちらも着席して見ることができます。南越谷阿波踊りへのアクセス・駐車場情報
南越谷阿波踊りの各会場は全て、JR武蔵野線南越谷駅と東武スカイツリーライン新越谷駅から徒歩圏内です。そのためかイベントのための特設駐車場は準備されません。車で行く場合は会場周辺のコインパーキングなどを利用しなければなりませんが、流し踊りが行われる時間帯は周辺道路が交通規制のため通行ができません。また、駐車場も満車の可能性が高いため、電車などの公共交通機関を利用する方がいいでしょう。【南越谷阿波踊り】
公式ホームページ
2017年のプログラムと会場
8月18日(前夜祭)19時~21時 越谷コミュニティセンター
8月19日・20日
<流し踊り>17時10分~21時 南越谷中央通り、東口南通り、西口駅前通り、西口南通り
<組踊り>17時10分~21時 駅前広場
<舞台踊り>14時~21時 越谷コミュニティセンター