飛行機の旅/LCC

ジェットスターの手荷物で注意すべきこと&追加料金について

ジェットスター・ジャパンでは、最安運賃だと受託手荷物が1個から有料で、他のLCCに比べてルールは厳しめ。一方、手荷物があらかじめ含まれたお得な運賃もあります。機内持ち込み可能なサイズ、追加料金、持込可能な荷物の種類など手荷物で注意すべき点をご紹介します。

シカマ アキ

執筆者:シカマ アキ

飛行機の旅ガイド

  ジェットスター「手荷物」で知っておきたいこと

成田空港第3ターミナルにあるジェットスターのカウンター前にも機内に持ち込める手荷物についての案内があります

成田空港第3ターミナルにあるジェットスターのカウンター前にも機内に持ち込める手荷物についての案内があります


LCC(格安航空会社)では、機内に持ち込むことができる手荷物、また、チェックインする際にカウンターで預ける手荷物のルールが、大手航空会社と異なる点が多々あります。

日本国内、そして海外への路線も就航し、国内LCCで国内線最大のシェアを誇る「ジェットスター・ジャパン」では、機内持ち込みの手荷物は合計7kgまで、受託手荷物は従量制で個数を問わず有料など、他のLCCと比べてやや厳しい点も。

当日の空港でくれぐれも慌てないために、ジェットスターの搭乗前に手荷物で特に知っておくべき点、手荷物でお得な運賃オプションなどについてご紹介します。
   

機内持ち込みの手荷物は1人につき「7kg」まで

 
ジェットスターのカウンターの前、搭乗ゲートの前などに機内持ち込みできる手荷物の大きさと重さが自分で計測できる専用スケールが設置されています

ジェットスターのカウンターの前、搭乗ゲートの前などに機内持ち込みできる手荷物の大きさと重さが自分で計測できる専用スケールが設置されています

まず、ジェットスターは、「機内に持ち込むことができる手荷物は1人あたり合計7kgまで」と決められています。他のLCC、また大手で10kgまでというルールの航空会社もあるので、注意が必要です。

この7kgは、「キャリーケースなどの手荷物1個とハンドバッグなどの手回り品1個の合計2個まで」というのも、知っておかないといけません。

そして、キャリーケースなどの手荷物のサイズは、高さ56cm/幅36cm/奥行23cmまでです。手回り品は、ハンドバッグ、ノート型パソコン、傘、文庫本などが該当します。

なお、リュックサックは、この”手回り品”には該当しません。そのため、例えば”キャリーケース+リュックサック”といった組み合わせは不可。また、手荷物のサイズには、キャリーケースなどのハンドル・ポケット・キャスターも含まれるので事前にしっかり計測しておきましょう。

「液体」については、国内線では機内に持ち込むができますが、国際線では100ml以上は持ちこめません。これは大手航空会社を含む他社でも同様です。アルコール類のドリンクは、国内線と国際線の両方とも、機内に持ち込んでも飲むことはできません(機内で購入した場合は可)

規定以上の手荷物については、チェックイン時にカウンターで預ける必要があります。保安検査通過後に手荷物のサイズや重量が超過していたことが判明した場合、搭乗ゲートで預けなければいけません。搭乗ゲートでの追加料金が最も高額になるので要注意。

なお、エコノミークラスの「Starter FlexiBiz」運賃の場合のみ、7kgまでのキャリーケースなどの手荷物1個に加え、ノート型パソコンなど座席下に収まるサイズの手荷物1個を持ち込むことができます。また、「プラス3kg」が追加できる有料オプションもあり、これについては後ほど詳しく解説します。

 

手荷物分は航空券の予約購入時に追加するのが安い

 
機内に持ち込む手荷物は7kgまで、カウンターで追加料金を支払うなどしても追加で機内持ち込みはできません(フレックスBizなど除く)

機内に持ち込む手荷物は7kgまで、カウンターで追加料金を支払うなどしても追加で機内持ち込みはできません(フレックスBizなど除く)


ジェットスターでは、国内線の場合、チェックインカウンターで預けた場合の料金は3500円、搭乗ゲートでは4000円かかります。

もし、予約時もしくは搭乗前に機内持ち込み手荷物が規定以上であることがわかっていれば、とにかく事前にその手荷物分をすぐ支払っておく方が、とてもお得です。

運賃に加え、受託手荷物の分を追加する場合、例えば、成田=新千歳(片道 ※)では、予約時購入で1000円~3500円、予約後購入で1290円~5580円です。予約時の購入が最も安いため、航空券の予約と同時に追加購入するのがおすすめです。 ※通常期5kg~40kg

 

手荷物や予約変更などがセットになったお得な運賃もある

 
ジェットスターでは購入時にさまざまな運賃プランがあります。最初に受託手荷物が含まれる運賃を選択したほうがかなりお得で、あとで荷物が増えても安心

ジェットスターでは購入時にさまざまな運賃プランがあります。最初に受託手荷物が含まれる運賃を選択したほうがかなりお得で、あとで荷物が増えても安心


また、受託手荷物などがセットになったお得な運賃を選ぶのもおすすめです。

最も安い運賃「Starter」では、チェックインカウンターで預ける手荷物は1個から有料ですが、「Starter Plus」(ちゃっかりPlus)や「Starter Max」(しっかりMax)などの運賃だとそれぞれ20kg(国内線の場合は10kg)、30kgの受託手荷物が含まれています。

その他、フライトによって食事や飲み物などが提供されたり、一部座席を事前指定できたり、予約の変更が可能だったりと、お得なことがかなり多いです。

なにより、旅行中に手荷物の心配が軽減されるのも大きいです。手荷物の分を追加しても、大手航空会社の運賃よりも安いことが多いので、明らかに手荷物が多めの場合は予約購入時に支払ってしまいましょう。
 

機内持ち込みで「プラス3kg」追加できるオプション

 
ジェットスター機内の座席上の物入れ。スペースに限りがあります。

ジェットスター機内の座席上の物入れ。スペースに限りがあります。


ジェットスターならではの有料オプションで、機内持ち込み手荷物7kgに加え、あと「3kg」を追加して、10kgまで持ち込むことができます。先着順です。

例えば、パソコンやカメラなど、カウンターで預けたくない手荷物が多めの人には、とてもありがたい有料オプションでしょう。

この有料オプションの購入は、フライト予約時に申し込むのが最もお得。空港で申し込むと割高になります。例えば、成田=新千歳(片道 ※)だと、予約時購入で1200円、予約後追加購入で2070円。カウンターだと3000円、ゲート前だと4000円です。※通常期

 

空港カウンターの行列を少しでも避ける方法

 
ジェットスターのオンラインチェックイン専用、受託手荷物優先カウンター(関西空港 国内線)

ジェットスターのオンラインチェックイン専用、受託手荷物優先カウンター(関西空港 国内線)


ジェットスターの公式アプリまたは公式ホームページから先にチェックイン(搭乗手続き)をしておくと、空港のカウンターで「受託手荷物優先カウンター」が利用できます(設置空港のみ対象)

空港のキオスクでチェックインすると、手荷物に取り付けるタグが出てきます。これを自分で取り付け、受託手荷物優先カウンターに並ぶほうが、通常のカウンターよりも空いていることが多く、時間短縮につながります。受託手荷物がある人はぜひ利用してみてください。

 

ビジネスでの搭乗は「フレックスBiz」がおすすめ

 
ビジネス利用向けの運賃オプション「フレックスBiz」。手回り品1点の追加持ち込みが含まれています

ビジネス利用向けの運賃オプション「フレックスBiz」。手回り品1点の追加持ち込みが含まれています

もし、ビジネスで搭乗するのであれば、エコノミークラス「Starter FlexiBiz」運賃が利用できます。

通常運賃に加え、「フレックスBiz」という運賃オプションを加えて購入する運賃です。手荷物については、7kgまでの手荷物に加え、手回り品1個が座席下に入るサイズであれば重量に関係なく機内に持ち込むことができます。

ほかにも、スタンダード・シート(通常座席)とアップフロント・シート(前方座席)の事前指定、予約の変更や払い戻し(フライトバウチャー(※)での払い戻し)、当日のフライト変更(出発当日に同日の便のみ)などが含まれています。パソコンやカメラなどチェックインカウンターで預けたくない、機内に持ち込みたい手荷物が多めの人には最適です。
※ジェットスターが発行するクーポン。航空券の支払いに利用可

「フレックスBiz」の追加料金は国内線で2000円、国際線で3000円。Jetstar Business Hub(ジェットスター公式ビジネス出張サイト)でのみ利用できます。事前登録が必要なのでご注意を。

ジェットスター

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