流行というより定番か?
必ずしも夏限定ではなく、その活躍ぶりはオールシーズンにわたります。白パンは流行というより定番か!?
近年、白パンを履く男性が増えたと思いませんか?渋谷系雑誌BITTERの創刊とともに2012年ころから増え続けた白パン男子。その波及効果は若者のみならず、世代を問わず広がりました。もはや、流行というより定番と言えるのかもしれません。というのも、春夏のみならず、秋冬に白パンを履く人も増えたからです。
しかし、汚れが目立つ色を下半身に合わせることに違和感をもつ男性も多いはず。それでも、白パンを履く理由とは、いったい何でしょうか?
ジーンズ・黒パンツにはない魅力があるからだと、私は見ています。のべ4,000人を超えるビジネスマンの買い物に同行してきたガイドの私が「白パンコーディネートの攻略法」を教えます。
配色の逆転が生みだす!着こなしバリエーション
どんなに明るい上着を着ても、下半身が明るく見える配色。ジーンズ・黒パンツにはない印象を生み出してくれる。
ダークカラーの上半身に、ジーンズ・黒パンツなど、濃いパンツを合わせることで印象は引き締まります。ワントーンと呼ばれるこのカラーコーディネートは、上下のコントラストが弱まることで、縦長のシルエットを強調するカラー配色なのです。
一方、白パンコーディネートの醍醐味は「コントラストの強さ」にあります。普段着ているダークカラーの上着を合わせたとき、上下半身のコントラストが生み出すメリハリが、人の記憶に強い印象として残るからです!
白パンに合わせるジャケットが、ミディアムグレー程度の明るさであったとしても、上下のコントラストからメリハリが生まれ、明るい印象が伝わります。それに加えて、男性が苦手とする「色彩コーディネート」を簡単にしてくれるキーアイテムが白パンだったのです。
カラフルなコーディネートを簡単にするキャンバス効果
イエローのTシャツはじめ、カラフルコーディネートを簡単にしてくれる白パンツのキャンバス効果。
カラフルな色のアイテムを取り入れることに苦手意識が強い男性が多いのではないでしょうか?恥ずかしいという気持ちもあるでしょうが、そもそもカラフルな色に合う服がわからない!という声をよく耳にします。
実は、白パンこそカラフルな色に合わせやすいコーディネートそのものでした。絵を描く画用紙が白い理由と同じです。どんな色の魅力も引き出してくれる効果が白色にはあります。ピンク・ブルー・イエローなど、メンズファッションでは想像がつかないような鮮やかな色彩コーディネートも白パンに合わせることで簡単に成立します。
また、服に加えてカラフルな靴も相性抜群です。黒・茶を中心とした靴が多いメンズでは、少し冒険したとしてもベージュくらいではないでしょうか?ところが、靴屋さんを見渡す限り、赤・オレンジ・ブルーはじめ、カラフルな靴を目にすることもあるはず。実は、これらの靴を活かすパンツこそ、白パンだったのです。
白パンブームの立役者!アンクル丈の流行
パンツ丈をロールアップすることで物理的な表面積を全身の5~7%程度カットすることができる。
とはいえ、明るい色のパンツだからこそ、ちょっと気恥しい気持ちは誰しもあります。この華やかさを緩和する着こなし技をご存知でしょうか? 物理的な表面積を減らすパンツ丈のロールアップです。パンツ丈を短めに設定するアンクル丈は、ユニクロのCMでも流れるように、もはや定番です。
両足首で全体の表面積7%程度かもしれませんが、この数%の白さをコントロールするだけでだいぶ印象が変わ、抵抗感薄れるのではないでしょうか?
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