察してちゃんの特徴……あなたも当てはまってる?
察してちゃんを治す方法
いわゆる、職場や上司、友達にもよくいる「察してちゃん」タイプです。仕事上の人間関係ではある程度仕方ないですが、彼女にしたくない女、彼氏にしたくない男の特徴として挙がることも多いでしょう。
よくあるパターンが、自分が察してくれるように誘導したり、相手が気づくように行動したりといった、駆け引きのようなコミュニケーションをしてしまう点です。さらに、それでも相手が気づかないと「なぜ気づかないのか?」と怒ったり、悩んだりしてしまう。そんな察してちゃん状態に陥っている人が非常に多いです。なぜそのようなやり取りが発生してしまうのでしょうか。察してちゃんタイプの特徴や心理、治す方法を考えてみましょう。
<目次>
LINEやSNSでの「つぶやき」を意思表示だと思ってない?
メールやLINEで勝手な思い込みや誤解を引き起こす、察してちゃんは多いもの。
今は携帯やSNSの発達により、顔を合わせずに容易にコミュニケーションを取れるようになっています。もちろん便利なツールではありますが、気を付けてほしいのが、それは同時に本来取らなければいけないコミュニケーションの弊害になっていることです。
例えば、気になる相手とデートしたいと思った時、「○○に行きたいね~」とメールでやり取りしている時、突然相手の返信が遅くなったり、話題が変わったり、「そうだね」で話題が終わっていることはないでしょうか。
そこでもしあなたが「○○に行きたいから、今度行かない?」と伝えていれば、相手からの返事もYESかNOかをもらえているはず。それなのに、「○○に行きたい」とSNS特有のつぶやきを一方的に伝えて、相手を誘っているつもりになっているのは、「察してちゃん」の前兆です。あくまで「行きたい」というのは自分の願望であって、相手と一緒に行きたいという意思表示とは違います。
LINEやメールでのコミュニケーションの欠点として、相手の表情やその時の声の情報がほとんど入ってきません。なので、相手がどんなつもりでその返信をしてきたのか? あるいはなぜ返信がないのか? 文字以外の情報がないのです。
そこで、「行きたくないから返信がないんだ」などと妄想をして、会話や関係性をネガティブに捉え、勝手に自己完結して、相手との距離を置くようになる……それはとてももったいないことです。
これが積み重なると、自分と相手との間に険悪な距離感ができてしまい、結果的にお付き合いどころか恋愛にまで発展しないというケースが出てきてしまうのです。
自己完結と自己の妄想による勝手に作ってしまった距離感であって、相手は逆に「最近連絡がないな」「どうして怒っているんだろう?」と思っているのかもしれません。
男や女は「こうあるべき」という思考が、察してちゃんを生む?
特に女性が男性に向けて行ってしまう察してちゃんで非常に多いのが、このパターンです。例えば、「デートは男性が誘うべき」と思っている女性がいます。
男性を立てるために「私、○○好きなんですよね~」と伝えるのですが、ここでの女性の真意は「じゃあ一緒に行く?」と男性から言ってもらいたいために、あえてこのような言葉で男性に伝えています。しかし、男性から返ってきた言葉は、「そうなんだ」や「僕も好きなんだ」というような返答です。
客観的に見ると、当たり前のような会話なのですが、察してちゃんの女性は、「自分とはデートしたくないんだ……」という認識から「自分は嫌われているんだ……」という思い込みを発生させ、男性と会ったり連絡を取ったりすることを躊躇し始めていきます。このようなケースに遭遇したことはありませんか?
ここでも彼からの返答に対して、「じゃあ、一緒に行きませんか?」と伝えることができれば、デートの約束にこぎつけたチャンスは十分にあったはず。しかし、察してちゃんを発動させたばかりに、デートの約束どころか、「デートは男性から誘うべき」という自分の中にある「すべき」思考と、相手を無意識にコントロールしようとした結果、自身の思い込みだけを爆発させて、関係の発展をマイナスの方向にしか考えられなくなり、勝手に身を引いてしまった状態になってしまうのです。
お互いがこれまで生きてきた環境や出会った人との違いから、価値観や生き方も違います。「すべき思考」など自分の常識を相手に無意識に押し付けたり、言葉の表現や受け取り方・感じ方もそれぞれ違うということを忘れたりしてしまうことで、自分本位なコミュニケーションを取ってしまった結果といえるでしょう。
察してちゃんが直接伝えないのは「自分が傷つきたくないから」
察してもらうことで、自分の傷を浅くしようとしたり、責任転嫁をする
第一印象で、「自分と似ているところがあった、共通点があった」ということをきっかけに仲良くなったり、付き合ったりするカップルがいると思います。でも、あくまで「似ている」だけで、決して「同じ」ではありません。「異なる」ことがあるからこそ、二人で一緒にいると楽しくて刺激的なので、その部分をしっかり理解しておきたいものです。
異なる部分があるということは、「伝えなければ伝わらない」ということです。「伝えること」で相手との異なる部分が明確になってしまう分、場合によっては自分が「傷ついてしまう」怖さが自身の中で発生してしまうこともあるでしょう。
ですがここで「察してちゃん」として行動してしまうと、察してちゃんは相手には見えない分、伝わってないことが多いため、それを「なぜ伝わらないんだろう?」と自ら悩みを作ってしまっている状態のことが多いのです。
最初からストレートに相手に伝えていれば、相手も理解しやすい分、こんな問題は起きていないので、自分が傷つきたくないからという想いのために「察してちゃん」になると、より大きい痛手を負うハメになるので注意が必要です。
察してちゃんを治す方法、対処法とは?
自己欲求のために相手をコントロールする結果、相手は離れていく
これまでのことから、察してちゃんとはつまり、自分の欲求を満たすために相手をコントロールするコミュニケーションになっている状態のことといえるでしょう。
なので、察してちゃんは限りなく恋愛を遠ざけるコミュニケーションの一つだけではなく、自分が「本命」として選ばれにくいタイプの一つになってしまうということをぜひ覚えておいてほしいものです。
そもそも恋愛は、お互いの存在価値や承認欲求というものを相手に要求しやすいものす。ですから、自分の欲求を満たそうという一方的な気持ちが優先的に働いたコミュニケーションを仕掛けてしまうと、察してちゃんが発動しやすくなります。またこのコミュニケーションは無意識に行っていることが多いため、日頃からの自分の発言には気を付けたいものです。
逆に相手と自分は違う、あるいは異なる部分を持っているということをしっかり把握すること。そして相手と対等であるという気持ちでコミュニケーションを取ると、察してちゃんも発動しにくく、自分の気持ちや願望を素直にストレートに話しやすくなります。そんな人こそ、愛されやすい人になるのです。
また察してちゃんは、異性だけでなく同性同士のコミュニケーションにおいても、自分の印象をネガティブにしか写せないコミュニケーション方法です。当てはまりがちな人は、日ごろから発動しないように意識し、素直に相手に伝えることのできるコミュニケーションを取ることが重要といえるでしょう。
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