冷え症体質でなくても……突然始まる「体の冷え」
日常生活の影響から「冷え症」になってしまうことがあります
それまで自分は冷え性ではないからと安心していた人も、日常習慣によって「冷えやすいタイプ」へ変わってしまうこともあるようですので油断大敵です。
冷え性改善の一つのカギはふくらはぎにあり!
冷え性対策でとても大切なのは「ふくらはぎの健康状態」です。本格的な冷え性の兆候として、ふくらはぎを触ると冷たく感じる、ふくらはぎ部分の肌がカサカサしたりと色ツヤに変化が出る、という人もいます。ふくらはぎが不健康な状態になる原因は様々です。
- デスクワークが中心
- 休日は室内でゴロゴロして過ごす
- 合わない靴が多い
- スポーツなどで脚を酷使してもケアの仕方がわからない
ふくらはぎの筋肉が不健康な状態のまま過ごしていると、血液を送り出す筋肉のポンプ機能が低下し、血液とともに酸素も十分に回らなくなります。ふくらはぎの筋肉が酸素不足から機能低下を起こすと、立って体を支える・歩くといったごく普通のことでさえ、負担になります。冷えに繋がる悪循環を解消できない状態につながってしまうのです。
ふくらはぎ刺激に「坂道・階段のちょこっと歩き」が効果的!
ふくらはぎの筋力を落とさないよう坂道や階段を活用しましょう
- ふくらはぎを適度に使う
- 筋力を発揮したふくらはぎをリラックスさせる
「1」「2」を順に行うことができると良いと思います。「2」は忙しいと怠りやすいですが、下記でご紹介するエクササイズの「その1」だけでも行っておくと、ふくらはぎの健康維持に役立ちます。
「ふくらはぎだけを意識して、わざわざ運動するのは面倒くさい」という人にもオススメなのは、ふくらはぎの筋肉を適度に刺激することができる階段や坂道を、毎日少しでもよいので歩く習慣を持つことです。買い物ついでや、出勤中、帰宅途中にでも、職場・駅の階段を使ったり、坂道を登ってみたりと、ふくらはぎに刺激を入れる時間をつくってみてはいかがでしょうか。
■坂道や階段での注意点
- 急いで駆け上がらずに、ふくらはぎをはじめとする下肢の筋肉を意識できるほどのペースを保つ。
- 呼吸があがって苦しくなる場合は体への負担が大きいので、ペースダウンを。心身疲労時は、少しの負荷でも呼吸が苦しくなりやすいため、要調整。
- つま先で地面を蹴る意識を持ち、リズミカルに脚を動かすよう意識する。
運動の後はふくらはぎのリラックスも大切
そして、忘れてはならないのは、ふくらはぎを使い終わった後のケアです。ふくらはぎのみならず、下肢の筋肉がほぐし、筋肉を使った後のリラックスを欠かさないようにしましょう。■その1 タオルでふくらはぎのストレッチ
ストレッチは、脚を使った後やお風呂上りが効果的です
まず、写真のようにタオルを足底にかけます。タオルを手前に引っ張る際に足のつま先が手前に倒れないように3秒間抵抗しましょう。その後、脱力してタオルを手前に引っ張るとともに、足のつま先も手前に倒しふくらはぎを5秒間ストレッチしましょう。これを両足3回繰り返します。
■その2 足裏をほぐしてリラックス
押すと痛む部分もあるかと思いますが、無理せず気持ちが良い程度にとどめておきましょう
■その3 ふくらはぎを両手で挟んでほぐす
手を回す時に表面を滑らないよう軽く圧をかけたまま動かします
■その4 太ももを両手で挟んでほぐす
筋肉の張り・コリが強いと感じる部分は、強く圧さず痛めないようにゆっくりとほぐしてください
写真では衣服の上から筋肉をほぐしていますが、肌に直接に手を当てても大丈夫です。マッサージクリームや好きな香りのするアロマのマッサージオイルを利用する方法もオススメです。ふくらはぎが健康になると、歩行や立ち姿勢が楽に感じるようになるケースもありますので、体の冷えには困っていないという人もぜひお役立てください。