深く愛される人が実践している、大人な人の愛し方
「好き」だという思いを相手にぶつけることばかりが愛情ではありません。大人だからこそできる愛し方があり、それができるからこそ、深く愛されることもあります。一歩大人になりませんか? 今回は深く愛される人が実践している、「大人の愛し方」の例を3つ紹介します。
愛される人の大人の愛し方1:1人にさせてあげられる
個人差はありますが、男性は特に「1人になりたい」と思うことは多いものです。男性は女性のように友達に何でも悩み事を相談することは多くはないので、その分1人で気持ちの整理をつけたいこともあるのでしょう。そんなときにパートナーが「寂しいの」「傍にいたいの」といったことばかり言っていると、うざったがられてしまいます。相手を1人にさせてあげられるくらいに、自分もきちんと自分1人で立っていられるような自立心を持つことは、大人として大切なことです。
それだけではなく、パートナーが悩んでいる時、相手が望んでいないのに傍にいたがる人は、「自分を必要とされること」を望んでいます。それは「依存」であることに気付きましょう。
そういう人は、「相手のため」と言っておきながら、「自分のため」の行動をしている人も少なくありません。本当の意味で、相手をサポートしたいわけではなく、「相手の役に立つことで、自分の存在意義を感じたい」と思っているだけなのです。お節介やありがた迷惑をする人もそういうタイプが多いです。
相手が自力で立ち直れるということを信じて、1人にさせてあげるというのも愛情です。「見守る」というのが、実は大人ならではの愛し方でもあるんですよね。
次に紹介することも、子供ではできない愛し方です。
愛される人の大人の愛し方2:片思いでも愛す・愛情深い
「子供の恋愛」をしている人は、相手を好きになると、相手の存在が欲しくなって、何が何でも手に入れたくなります。もちろん相手も同じくらいに愛情があるのであれば、それでも問題ありません。でも、相手にそういった思いがない場合や他にパートナーがいるときは、すんなりうまくいくことはないでしょう。
「大人の愛し方」をできる人は、相手が自分のものになることにこだわりません。「ただただ好きでいる」ことができるのです。たとえ片思いでも、「自分のものにならないから嫌いになる」なんてことはなく、ただただ相手を好きでい続け、自分の思いを無理やり相手に受け止めさせたいとは思いません。
相手が輝いているだけでも、自分もトキめき、幸せを与えてもらっていると感じるし、本当の愛情を抱いているので、「相手がHAPPYなら、自分もHAPPY」という気持ちでいられるのです。
「相手が自分のものにならなければ、愛せない」程度の愛情は、「自分にとって都合がいいから愛する」という自己愛に過ぎません。本当の愛は無償です。だから、「ただただ好きでいること」ができるのです。
もちろん「パートナーを作る」となれば、片思いばかりをしてはいられません。その場合は、両想いになれない相手にばかり執着しないで、それとは別に“関係を築ける相手”も探します。「気が多い」と言ってしまってはそれまでですが、世の中に素敵だと思える人が多い方が、幸せは増えるもの。「大人の愛し方」を知っている人は、それだけ大きな愛情と心の余裕があると言えるでしょう。
では、好きな相手に他にパートナーがいるときはどうでしょうか。「大人の愛し方」をできる人は、わざわざ略奪しようとなんて思いません。自分が奪おうが奪わないだろうが、相手はそのパートナーとの2人の関係において、関係が終わるときは終わってしまうことを知っているからです。逆を言えば、2人の絆が深ければ、どんなに自分が頑張っても、奪うことなどできないものなのです。
だから、「大人の愛し方」をできる人は、好きになった相手にパートナーがいたら、「今は、タイミングではない」と考えるし、「自分に縁がある相手は他にいる」と気持ちを切り替えるのです。
仮に、その“他にパートナーがいる相手”が「付き合いたい」と言い出しても、不倫や二股交際をすることはありません。彼(彼女)がパートナーとの関係をきちんと決着つけてから、関係を始めようとします。
逆を言えば、そういうことをできる人を自分のパートナーに選びます。なぜなら、たとえ気持ちがなくなったとしても、パートナーになった相手に対して失礼なことをする人は、自分と付き合ったときにも、同じことをする可能性は高いと思うからです。
このように、「大人の愛し方」ができる人は、相手を手に入れることばかりに躍起にならないからこそ、自分勝手な関係には発展しないのです。
最後に紹介するものは、「子供の恋愛」をしている多くの人ができていないことです。
愛される人の大人の愛し方3:好きな人に思いを伝えられる
「子供の恋愛」をしている人は、「フラれるとカッコ悪い」と思っているので、なかなか好きな人に告白できません。逆に「大人の愛し方」ができる人は、好きだという気持ちを伝えることができます。なぜなら、「人をそこまで好きになれたこと自体が、素晴らしいこと」だと考えているからです。だから、相手に迷惑がかからないのであれば、その思いを知ってもらいたいと思うのです。
この違いは何か?というと、先ほどの話にもつながりますが、「『子供の恋愛』は、相手を得られるか、得られないかばかりに、こだわっている」ということです。つまり、「相手が自分のことを好きになってくれなければ、この思いは無駄なのだ」と思っているのです。
基本、人に愛の告白をされて、嬉しくない人はいません。ただし、見返りを求められると迷惑です。「子供の恋愛」しかできない人は、見返りを求め、下手したらストーカーになってしまうこともあります。それは単に自己愛をぶつけているだけです。
さらに、精神的に子供の人は、フラれた自分を「よし」と思えるほどの自尊心を持っていません。だから、フラれたら無様(ぶざま)だと思い、そんな自分を受け止められなくなってしまいます。だからこそ、相手に自分の思いを応えてもらうことばかりにこだわってしまうのです。
「大人の愛し方」ができる人は、そもそもフラれることがカッコ悪いとも思っていないし、たとえフラれたとしても、きちんと思いを伝えられた、”勇気ある自分”をむしろ褒めることができます。
また、普段から自分を受け止められている人は、人のことも受け止められる余裕があります。だから、フラれたときも相手の気持ちを汲み、「仕方がない」と思えるので、相手に迷惑がかかるまで、何度も思いをぶつけたりすることはありません。
これを読んでいる人の中には、「『大人の愛し方』ができようが、できまいが、どっちにしろ、フラれたら同じだ」と思う人もいるかもしれません。でも実際は違います。結果的に、こういった「大人の愛し方」ができる人の方が、相手から愛されやすくなります。相手が本当の愛を感じることで、心が惹かれていくこともあるからです。
もちろん相手の恋愛観が幼い場合は、まだまだ上っ面の分かりやすい魅力にばかり囚われてしまうので、難しいこともあるでしょう。でも、“愛の価値”が分かるくらいに精神的に大人の人が相手であれば、気持ちが変わってくることも多いのです。
愛する人は愛されます。でもそれは、「大人の愛し方」ができる者同士に限る、と言ってもいいかもしれません。自己愛をぶつけ合うだけの「子供の恋愛」しかできない人には、まだ難しい話なのです。
本当の愛を抱ける者同士の恋愛の方が、幸せ度は高いです。幸せになるためにも、「大人の愛し方」ができるようになり、その結果、深く愛される人になりたいものですね。
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