ジョグジーンズのDIESEL?そのイメージは過去の産物だった
大人のラグジュアリーを意識したディーゼルブラックゴールド。DIESELはデニムだけのブランドではなかった。
「スウェットのような履き心地、しかしながら、見た目は完全にジーンズ!」
今でこそ、あらゆるショップが提案するジョグジーンズですが、その始まりのブランドのひとつがDIESELと言われています。デニムのパイオニア企業というイメージなので見落としがちですが、ボクサーパンツから時計まで、その実態はライフスタイルブランドそのものだったのです。
ジーンズ1本3~4万円という価格帯から、私自身、これまでほぼノーマークのブランドでしたが、DIESEL2017FWの展示会から、これまでのイメージを改めました。「プロの目線でユニクロも好印象!」をモットーとするガイドの私から見た「DIESELディーゼル活用術」を教えます。
ACミランのオフィシャルスタイルパートナー
ACミラン本田圭佑選手もオフフィールドの洋服として着用していたフードがついたジャケット。
2016年9月30日、DIESELはACミランチームが「フィールド外」で着用する洋服を手掛けることになりました。これまでサッカー選手が着るオフフィールドのユニフォームといえば、ラグジュアリーブランドのスーツスタイルが多く、フォーマルな印象が強かったのではないでしょうか?ところが、既存のラグジュアリーブランドとはまったく異なる提案をDIESELは行っています。
「アクティブで機能性を意識したセットアップ!」をコンセプトに、高級カジュアルウェアブランドというカテゴリーをつくったブランドのこだわりが垣間見える提案でした。スポーティー・無骨なエッセンスを上品にまとめたジャケットは、大人の週末服として魅力的です。
とはいえ、週末服として敷居が高い価格帯だということも事実です。そんなDIESELを上手に取り入れるためにはどんな選択がベストなのでしょうか?
ユニクロでは買えない服を!
ジョグジーンズの生みの親ともいわれるディーゼル。今季のコーティングジョガーデニム。もはやレザー風にも見える。
「服そのものではなく着る人の個性を引き出す」。
ユニクロが標榜するLifeWearはベーシックなアイテムのクオリティーを追及し、シンプルで汎用性があるデザインばかりです。ジーンズ・Tシャツなど、その品質は年々向上し、もはや大人の週末服として十分事足ります。ところが、カジュアルジャケットだけは、サイズ感含め、合う人が限定されてしまうのではないでしょうか?
Mサイズという表記であっても、感度が高いブランドに比べアームホールが太いなど、ユニクロのジャケットは気持ち大きい設定であるよう感じます。おそらく、老若男女問わず愛されるユニクロだからこそ、そのターゲットは広く、結果として、ピタッとし過ぎない型紙をベースにしているのかもしれません。
だからこそ、痩せ型の男性は、気に入ったブランドの週末ジャケットをピックアップし、それに合わせるインナー・パンツをユニクロで選ぶというコーディネートも成立します。ブランドミックスは難しいと思われがちですが、ベーシックを追及するユニクロの服は基本どのブランドと合わせても違和感ありません。しかも、ユニクロとディーゼルには2つの共通点があったのです。
ユニクロとディーゼル!意外な共通点とは?
子供向けのジャケット。小学校の入学式や七五三などでぶっちぎりで目立てる大人顔負けのジャケット。
ユニクロとDIESELは、まったく接点がないように見えますが、実は2つの共通点があります。ひとつは二コラ・フォルミケッティ氏の存在です。2013年からユニクロのファッションディレクター、DIESELのクリエイティブディレクターを務めています。
もうひとつは、共にライフスタイル全般を提案するブランドであると同時に、子供服にも注力していることです。DIESELの子供服の特徴は、大人のデザインを子供向けにフォーカスしたようなディテール(細部)デザインがあること!
出産祝いにDIESELのベイビー服・お子様向けのお土産に子供服など、スタイリッシュなプレゼントとして喜ばれるのではないでしょうか?