ニットタイでジャケパンの価値を高める選び方・結び方 [メンズファッション] All About

ノーネクタイ以上ネクタイ未満のポジショニング

機能性サマージャケットに合わせたブルーのニットタイ。カジュアルなジャケットにはザックリしたネクタイが似合う！

クールビズがはじまった2004年以降、スーツ量販店で見かける機会が増えたニットネクタイ。ファッション感度が高い一部のビジネスマンが絞めることはありますが、これまで大きく浸透したという訳ではありませんでした。

ところが、近年ビジネスファッションのカジュアル化からジャケパンが増え、ニットネクタイ需要が高まっているのです！

ノーネクタイ以上ネクタイ未満である、ニットタイの使いどころについてガイドである私が教えます。

スーツとジャケパン！似合うネクタイの違いとは？

ジャケパンに合わせるザックリしたネクタイはニットタイとは限りません！

スーツとジャケパンでは、それぞれ合わせるネクタイが変わることをご存知でしょうか？　

ツルッとした滑らかな質感のダークスーツに合うネクタイは、ツルッとした質感が特徴的なシルクのタイプ！　一方、凸凹の質感で織られたジャケットに合わせるネクタイは、ザクッとした質感のタイプです。

ただし、ザックリと言っても、必ずしもニットタイとは限りません。近年、ザックリしたネクタイはツープライススーツ量販店でよく見かけるからです。高まるジャケパン需要に合わせて質感の異なるネクタイが増えています。そんな今こそ、ニットタイも選択肢に挙がるのではないでしょうか？

ザックリした質感に加え、スクエアエンドと呼ばれる先端がフラットな形状のニットタイ！　もちろん、そのカジュアルな印象から、業界・職種によっては敬遠されるかもしれませんが、カジュアルなジャケパンとは相性抜群です。色・柄さえ考えれば派手すぎることもありません。

では、ビジネス仕様のニットタイで万能に使えるものの選び方を探っていきましょう。

２種類のビジネス仕様ニットタイ

奥行きを感じさせるドッと柄と霜降りを重ねたニットタイ。無地以外もビジネス仕様です。

ザックリした質感から涼しげな印象と言われるニットタイですが、実は春夏専用のアイテムという訳ではありません。麻で織られたタイプは春夏、ウールで織られたタイプは秋冬、シルクで織られたタイプはオールシーズン使えます。

その質感・形状自体が特殊だからこそ、ビジネスシーンで活用するニットネクタイはこれまで無地のものが多かったようです。

ネイビー・ブルー系の無地タイプは清涼感を感じさせてくれますし、既存のジャケットに合わせやすいでしょう。また、クリームベージュ色など明るい色のニットタイも涼しげで夏らしいVゾーン演出に一役買います。

さらに私が注目しているニットタイは奥行きを感じさせるニュアンスタイプ！　霜降りの質感・奥行を感じさせるドット柄を選ぶことで存在感が生まれます。逆に、ボーダー柄のニットタイはカワイイですが、業種・職種を選んでしまうことでしょう。

ニットタイの特性を活かした絞め方

クリームベージュ色のニットタイ。ザックリした質感に加えてクリームベージュ色が季節感を演出してくれます。

色・柄にくわえて結び方も重要です。ツープライススーツ量販店で見かけるニットタイは触ったとき実感しますが、想像以上に肉厚です。

だからこそ、小さい結び目で絞められるプレーンノットが合います。

プレーンノットトの結び方は？

ネクタイの結び方の基本であり、もっとも一般的な結び方です。ノットは適度に小さく、ちょっと縦長で、左右対称にならずラフに結んだ印象に仕上がります。タイの種類、シャツの衿羽根の形を選ばないので、あらゆるスタイリングに使えます。まず最初の結び方として覚えておきましょう。

出典：【ネクタイの結び方１】基本のプレーンノット

逆に、結び目が大きいウィンザーノットでは、結び目の主張が強く野暮ったく見えるかもしれません。

ウィンザーノットの結び方は？

ウィンザーノットは英国式スタイルに合うネクタイの結び方です。、大きめのノットが結べます。元英国皇太子エドワード八世を意味する「ウィンザー公」の名を拝借しています。正統派の英国式スタイルに合わせ、ワイドカラーやカッタウェイなど襟羽根の開きが大きめのシャツに合わせるのに最適です。

出典：【ネクタイの結び方2】ウィンザーノット