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身体的暴力だけがDVではない

身体的暴力だけではない、DVの実態

身体的暴力だけではない、DVの実態

NPO法人エンパワメントかながわ、ガールスカウト日本連盟らが昨年10月から12月にかけて東京、岩手、埼玉、宮崎などの中高大学で、デートDVの啓発授業後にアンケート調査を実施した。

そもそもDVとはドメスティック・バイオレンス、つまり、夫婦や婚姻関係のある間柄の支配や暴力を指すが、デートDVとは、交際中の男女間のそれを指す。

交際経験のある人に、行動の制限、精神的暴力、経済的暴力、身体的暴力、性的暴力の5種類30項目の経験を聞いたところ、女性の44.5%がひとつでもあてはまることがあったと回答。

約半数がDV経験があることがわかったのは衝撃的である。


暴力を愛情だと思い込んでいる「典型的なDV」のケース

DVを受けている側も、暴力が愛情だと思い込んでいるケース

DVを受けている側も、暴力が愛情だと思い込んでいるケース

ただ、本人に自覚がない場合も多い。ミカさん(28歳)は、同棲している彼に毎週のように殴られていると話してくれた。

「つきあって半年くらいで一緒に住み始めたんですが、1ヶ月もたたないうちにDVが始まっちゃって。きっかけは何でもないことでした。私が接客業で、土日休みの彼となかなか休みが合わないんだけど、その日はたまたまふたりとも休みだった。うれしくなって、『今日の夕飯どうする? 近くに食べに行こうか』と言ったら、突然彼が『なんだよ、その言い方』と言うなりバコンとパンチが飛んできたんです。それからは彼の機嫌によって、殴られたり蹴られたり。接客業だから顔だけはやめてと言ったら、背中や足を蹴られたり殴られたりするようになりました」

肋骨を折ったこともあるし、足は常にアザだらけ。それでも彼女は彼から逃げようとしない。

「実はウチ、父が暴力をふるうタイプだったんです。それでも母は父にしがみついていた。ああいう関係はイヤだと思っていたけれど、ある日、母が『お父さんには私しかいないのよ』と言った。それが印象的でね……。大人になってから最初につきあった人に暴力をふるわれたとき、彼は私だから安心して暴力をふるうんだと思ったんですよね。次の彼は暴力をふるわなかったので、かえって不安になって。今の彼が3人目ですが、暴力をふるったあとの優しさがすごいんです。友だちは、それが典型的なDVだと言うし、私もわかっているんですが、私にしがみついて泣く彼を放っておけない」

ミカさんは小柄でスリムな女性である。一方、彼は180センチを超える身長で、ラグビーをやっていたというマッチョ。本気で殴られたら命さえ危うい。彼女の友人たちは、なんとか彼から彼女を引き離そうとしたが、肝心のミカさん自身が離れる気がないのでなす術がないらしい。

「暴力は愛情じゃないというけれど、私はそうは思えない。彼は自分の中で消化しきれないものを抱えたときに私に当たるんですよね。他の人ではなく、私だからやるんだと思う。自分を全面的にぶつけられるのは私だけなんです。だから私も全部受け止める。同棲して2年たちますが、そうやって関係を作ってきたんだと思います。彼が暴力をふるわない時期が続くと、私は彼に捨てられるんじゃないかと不安になるんです。また殴られるとほっとするところもあります」

ぼこぼこにされながらも一緒に住んでいるのは、彼が自分を愛しているから、そして自分が彼を愛しているから。彼女はそう話す。暴力と愛情が一体となることじたいが理解しづらいのだが、彼女にとってはそうなのだ。

だが、周りは「あなたが受けているのは暴力だ」ということを常に彼女に言っているという。彼女自身、それは理解していながら、やはり自分にとって「彼の」暴力は愛情なのだと言いきる。


物に当たるのは「DV予備軍」か

直接的な暴力はなくても、何かあると物に当たったりドアの開け閉めが乱暴になることに対して不安を抱いている女性もいる。

「彼の部屋にいて、ちょっと口げんかになると、彼はすぐテーブルをドンと叩いて部屋を出ていくんです。そのときのドアの開け閉めが乱暴で……。私に直接手を上げたりはしないけど、物に当たる彼が怖くて。友だちに言わせると、そういう人はいつ暴力をふるうかわからないよと言うんですが本当でしょうか?」

不安げにそう話してくれたのは、マミコさん(24歳)だ。彼とはまだ半年ほどのつきあい。友だちの紹介で知り合ったのだが、「温厚でいい人」との評判だという。

「確かに最初は温厚でいい人だったんですが、このところ仕事が忙しいせいもあって、いらいらしていることが多くて。私は一度でも手を上げられたら別れるつもりですけど、それがいつになるのかと思いながらつきあっているのって、なんだか楽しくないんですよね」

彼の苛立ちの原因を、彼自身がきちんとわかっているのかどうかは定かではない。たとえ自分の中でいらいらが高じていても、それを物にぶつけるのは大人としてはどうなのだろうと考えざるを得ない。

以前、物に当たる人はDV予備軍と考えてもいいかもしれないと心理学者に聞いたことがある。今は自制が効いているからいいものの、彼の中でぷつりと何かが切れたら、いつ恋人にその苛立ちの矛先が向かってくるかわからない。


「セックスを強要される」こともDV

セックスを強要され、断れない、イヤだと言い出せない関係も。

セックスを強要され、断れない、イヤだと言い出せない関係も。

また、意外と多いのは「セックスを強要される」ことだ。それをDVと自覚していない女性も少なくない。

「私がしたくなくても、彼がしたいときに拒否するとすごく不機嫌になるんです。他には特に不満はないけど、そこが唯一の不満。セックス自体も身勝手ですしね。他のときは優しいのに、セックスのときは自分の思い通りにならないと怒る。私の頭を押さえつけてオーラルを強要することも多々あります。いつかはっきり言わなくてはと思うんだけど、彼に不機嫌になられるのがイヤで言い出せない」(21歳・大学生)

イヤなことを強要されるのは、すでにDVだと自覚する必要がある。したくないことはしたくないとはっきり言ったほうがいい。それでもなお強要されるなら、それは受け入れられないと拒絶する勇気も大切。好きな相手なら、嫌がることを強要するはずがないのだから。


上記で挙げたもの以外にも、LINEやメールのチェック、見た目や服装の強要もDVの一種とも言われる。記事「これもデートDV? おかしいと思ったら要注意」(https://allabout.co.jp/gm/gc/468377/)では、「あれはDVだった、もしくはDVに近いものだった」と振り返ってくれた女性たちの話を紹介する。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。