iPhone次期モデルに搭載されるか。有機ELのスゴさとは?

スマホやテレビに搭載される有機EL。なぜ今、注目されているのでしょうか?

スマホやテレビに搭載される有機EL。なぜ今、注目されているのでしょうか?

有機EL(エレクトロルミネッセンス)に関連する企業の業績が好調です。

有機ELは次世代のスマートフォンやテレビ用のパネルとして注目されています。液晶パネルは映像を映し出すためにバックライト(背面照明)が必要ですが、有機ELは自らが発光するため、その分画像が鮮明になるという優位性があります。

例えば、太陽が照りつける晴天下では、液晶の画像は見えにくくなってしまいますが、有機ELではくっきりと見ることができます。曲面に加工できたり、視野角も広くなります。

これまで難点だったのが、価格が高く、寿命が短いことでした。これらを克服したことで、有機ELを使ったテレビやスマホが登場しています。

今年、米アップル社のiPhone次期モデルに有機ELを搭載したモデルが秋にも登場すると見られているのです。市場が活性化すると見られ、韓国のパネルメーカーなどが増産体制を整えています。日本企業はパネルでは韓国メーカーの後塵を拝していますが、部材では先頭を走っています。そして、これらの企業は今回の決算でも健闘していました。

主要な関連銘柄は以下の通りです。

注目したい有機EL関連銘柄は?

●ブイ・テクノロジー<7717>
有機ELの製造・検査装置メーカー。独自の複合マスクを使う小型の蒸着プロセス装置を開発。17年3月期業績を上方修正。修正後の営業利益は50億円(前期比94%増)に。杉本社長は日本の有機ELの第一人者である山形大・城戸教授の下で、昨年博士号を取得。

●保土谷化学工業<4112>
発光効率を向上させるために使われる電荷輸送層(正孔輸送層・電気輸送層)を手がけている。日本の有機ELが低迷期だったときも継続し、花が開きつつある。第3四半期時点で17年3月期業績予想を増額。営業利益は従来予想の10億円から14億円(前期比69%増)と4億円上乗せ。1株利益は151.8円に。

●アルバック<6728>
有機ELパネルは有機材料を基板上に成膜する必要がある。成膜の手法を蒸着という。この過程で水(空気にある水分も)が少しでも入ると作動しなくなる可能性があり、蒸着はとても重要。この工程で使われる「クライオポンプ」で圧倒的強みがある。17年6月期業績予想を先ごろ上方修正。営業利益は従来計画を80億円上回る260億円(前期比46%増)に。

●平田機工<6258>
生産設備のエンジニアリング企業。有機EL照明の研究開発子会社を昨年吸収合併。17年3月期業績を増額。営業利益は従来計画を20億円上回る70億円(前期比2.6倍)になる見通し。有機EL関連の生産設備が想定以上。期末配当は85円(従来計画は60円)に。

●キヤノン<7751>
子会社にキヤノントッキ。同社は真空蒸着装置で世界首位。圧倒的なシェアを誇っている。トッキはかつて株式を上場していたが、新潟地震で本社生産ラインが被災。一時有機ELが低迷したこともあって、キヤノン傘下に入った。現在では蒸着装置は発注から納品まで2年以上待たないと入手できないとされている。いずれ、キヤノンの業績にも寄与へ。

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