日本のお家芸ともいえる分野に注目が集まる!?

トランプ大統領就任後、注目したいセクター・株式銘柄は?

トランプ大統領就任後、注目したいセクター・株式銘柄は?

1月20日に米大統領に就任したトランプ氏は、「米国第一主義」を前面に打ち出し、米国内での雇用や生産を拡大していく姿勢を鮮明にしています。メキシコに工場を作った企業からの輸入には高い関税をかけるとか、日本で米国の車が売れていないのは不公平だ、など、刺激的な話が取りざたされ、貿易の先行きには不透明感も漂っていることは事実です。しかし、米国でビジネスをしている日本企業にとっては、チャンスになりそうです。

米国株式市場ではダウ工業株30種平均株価が史上初めて2万ドルの大台に乗せ、景気の先行きに期待が浮上しています。全米自営業連盟(NFIB)によると、12月の中小企業楽観指数は105.8と2004年以来12年ぶりの高水準となっています。10月以前は92~94前後と低迷していたので、トランプ大統領の決定以降に、劇的に改善したことになります。大企業ばかりでなく、中小企業まで幅広く改善していることになります。消費者信頼感指数、フィラデルフィア連銀製造業指数なども上向きです。

生産を増やすには新規に設備投資が不可欠になります。ここに日本企業のチャンスがあります。生産性を改善するには、きめ細かい働きをするロボットや、機械を作る機械である工作機械、省力化に対応する部材など不可欠です。ここは日本のお家芸ともいえる分野です。世界シェアトップの分野も少なくありません。

和島氏が注目する株式銘柄は?

●ファナック<6954>
工作機械用のNC(数値制御)装置で世界首位です。産業用ロボットや小型のマシニングセンタにも強みがあります。AI(人工知能)に強みを持つ米エヌビディアと協業。

●SMC<6273>
FA(ファクトリーオートメーション)空圧制御機器で世界トップ。これは空気を動力源として、機器を自動化する技術。生産ラインの製造装置やロボットに組み込まれて利用される。油圧に比べて火災の懸念が少ない。半導体、スマホなどの製造工程に用いられます。

●THK<6481>
工作機械や半導体製造装置などに組み込まれる直動案内機器で世界シェア5割を超えています。世界で初めて商品化。これを取り付けることで、直線的な運動の精度を高めることで、高精密化、高速化、省力化が実現できます。

●DMG森精機<6141>
NC旋盤やマシニングセンタ(複雑な加工を自動的に行う工作機械)の最大手格。ドイツの同業DMGをTOB(株式公開買付け)で連結化し、世界的な企業に。米マイクロソフトとIoT分野で協業。

●キーエンス<6861>
FAセンサーなど検出、計測制御機器の大手。高品質や安全性への要求が高まると、同社製品のニーズが高まる傾向。シカゴに米本社。北米・南米の主要拠点にネットワークを確立し、サポート体制も充実。

【参考】
上昇相場に乗り切れない人に! 注目の出遅れ株式5銘柄
【干支で占う】2017年・酉年の日本株はどうなる?
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●文:和島英樹(わじま・ひでき)
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ラジオNIKKEI解説委員。現みずほ証券、株式新聞社(現モーニングスター)記者を経て、2000年にラジオNIKKEIに入社。東証・記者クラブデスク。企業トップへの取材は1000社以上。近著に『NISAで賢い株式投資』(共著・旭屋出版)。担当番組に『和島英樹の週末株(ウィークエンド・ストック)!』(有料)、『マーケット・プレス』など。CFTe(国際認定テクニカルアナリスト)。日本テクニカルアナリスト協会評議委員。

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