酉年の株式市場は「騒ぐ」!?

2017年は酉年。過去の酉年で日本の株式市場はどのような動きを見せていたのでしょうか?

2017年は酉年。過去の酉年で日本の株式市場はどのような動きを見せていたのでしょうか?

株式市場ではかねてより、干支でその年の株価を占うという風習があります。いわく、「辰巳(たつ・み)天井」、「午(うま)尻下がり」、「未(ひつじ)辛抱」、「申酉(さるとり)騒ぐ」、「戌(いぬ)笑い」、「亥(い)固まる」、「子(ね)は繁栄」、「丑(うし)つまずき」、「寅(とら)千里を走り」、「卯(う)跳ねる」というものです。日本経済がバブルといわれ、日経平均が史上最高値の3万8915円を付けたのは1989年末。89年は巳年でしたので、「辰巳天井」が見事に的中していました。

2017年は酉年です。「申年や酉年は騒ぐ」、すなわち変動の大きい相場という格言ですが、申年の16年はまさかのブレグジット(英のEU離脱)、下馬評に反して当選したトランプ氏などで株式市場、為替市場ともにまさに「騒ぐ」展開になりましたね。17年も荒れるのでしょうか~~。

東京証券取引所が戦後に再開されて以降、酉年は過去5回ありました。年間騰落では4勝1敗で、これは戌年、亥年と並んで首位。平均年間上昇率は15.0%で、こちらは5位だそうです。期待できる年になりそうです。

過去の酉年を振り返ると、前回2005年は小泉内閣でいわゆる「郵政解散」があった年で年中盤から大幅高。政府・日銀の「景気踊り場脱却」宣言も材料視されました。93年はバブル崩壊からのリバウンド相場、81年は米でレーガン大統領が誕生、レーガノミクスという経済政策が注目されました。69年は外国人投資家の買いが相場をけん引。それまで投資基準だった配当利回りに代わり、PER(株価収益率)が注目されるようになりました。57年はなべ底不況で、酉年唯一の下落局面でした。バブル崩壊からのリバウンド=デフレ脱却、レーガン大統領=トランプ新大統領(トランプノミクス)、外国人買い期待など、共通点を見出すことが出来そうです。

十干(じっかん)で見ると、2017年は鬼門の年に!?

一方、干支とは別に10年周期の十干(じっかん)もあります。乙(きのと)、癸(みずのと)、己(つちのと)、甲(きのえ)、丙(ひのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、戊(つちのえ)、丁(ひのと)、庚(かのえ)です。干支と十干が一致するのは60年に1回なので、これを還暦といいます。

2017年の十干は丁(ひのと)。実は、丁の年は株式市場にとって鬼門なのです。市場関係者調べ(以下同)では、東証の再開後のパフォーマンスは1勝5敗。平均の年間騰落率はマイナス7.7%で、勝率、騰落率ともに最下位なのです。10年に1度なので、丁は末尾に7が付く年ということになります。

過去を振り返ってみると、1987年はブラックマンデー(世界同時株価崩落)、1997年はアジア通貨危機(タイの通貨下落が他のアジア地域に波及)、2007年はサブプライムショック(低所得者の住宅ローン焦げ付き危機)と、歴史的に名を残すような下げを記録しています。過去3回はいずれも年後半に波乱となっており、17年も警戒しておくと良いかもしれません。ちなみに前回の「丁酉」(ひのと・とり)だった、60年前の1957年は年間で約14%の下落。過去、酉年として唯一下げた年ということになります。なべ底不況だった年でした。2017年、年後半は注意しておきたいところですね。

酉の字はかつて口の細い酒の容器を描いたものとされ、酒に関する文字に使われていました。果実が熟した状態を表しているそうです。また、酉年は大相場の入り口になるケースも多いようです。この後の干支が「戌(いぬ)笑い」、「亥(い)固まる」、「子(ね)は繁栄」と続くためです。「鳥」「酉」に関連した銘柄が活躍するとのジンクスもあります。以下、業績を伴っている関連企業をいくつか取り上げます。

「酉年」関連の注目銘柄

●酉島製作所<6363>
国内ポンプ大手3社の一角。発電用高効率ポンプでは首位です。海水の淡水化、化学、上下水道など世界各国にハイテクポンプを供給。業績も順調。

●トリケミカル研究所<4369>
半導体や太陽電池の製造に必要な化学材料を製造販売。半導体ではエッチングガス、成膜材料など高集積化、高性能化を左右する部材を供給。

●寿スピリッツ<2222>
鳥取県が本社の菓子大手。お土産など地域限定菓子の製販会社を統括。インバウンド関連株の一角。洋菓子の「フランセ」を連結化。洋菓子通販を強化へ。

●日本KFCホールディングス<9873>
「ケンタッキーフライドチキン」を展開。14年4月に持ち株会社化。傘下で宅配ピザの「ピザハット」も。ライザップと低糖質ピザを展開。

●鳥貴族<3193>
焼き鳥店「鳥貴族」を東名阪中心に展開。全メニュー280円(税別)均一。定期的なメニュー入れ替えや料理提供の時短などで既存店が着実に売上稼ぐ。注文用タッチパネルの導入も。


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