東証2部、マザーズ、ジャスダックにも「出遅れ銘柄」が隠れている

トランプ相場のなか、出遅れている注目銘柄とは?

トランプ相場のなか、出遅れている注目銘柄とは?

昨年2016年11月以降の株価急伸で一息ついた投資家も多いのではないでしょうか。一方、上昇ピッチが早く、乗り切れていない投資家が多くいることも指摘されています。そこでここでは、出遅れている銘柄に注目してみようと思います。

東京株式市場は17年に入っても、基本的に順調な足取りを示しています。代表的な株価指数である日経平均株価は、1月4日に1万9600円台に近付く場面がありました。16年は5年連続の上昇となりました。また、大発会(年初最初の株式の取引)は4年ぶりの上昇となっています。特にドナルド・トランプ氏が大統領選挙に勝利した11月9日を起点として上昇のピッチが早まり、ここから今年年初までの値上がり幅は3343円(終値比較)、値上がり率は同20.6%に達しています。市場ではこれを「トランプ・ラリー」と呼んでいます。

買いの主体は外国人投資家です。取引所(2市場)の発表によると外国人投資家は11月に売り買いの差し引きで1兆5440億円の買い越しとなり、12月も4501億円の買い越し。2ヶ月間で約2兆円を購入しているのです。一方、この間の個人投資家の動向は、2兆4000億円の売り越しでした。ここから見えてくるのは株価上昇のけん引役は外国人投資家で、個人投資家の一部ではラリーに乗ることができたとしても、全体としては戻り売りなどが多く、上昇の果実を得ていない可能性があります。

外国人投資家の買いは基本的に日本の代表的な銘柄をパッケージで買います。ソニーやNTT、三菱UFJフィナンシャル・グループといった誰でも知っている企業です。

トランプ氏が公約に掲げた金融規制の緩和や積極的なインフラ投資に沿う、金融株や建機をはじめとしたインフラ関連株も大幅高となりました。一方、それ以外の銘柄はやや出遅れているといえます。

また、個人投資家がメーンプレーヤーとなっている東証マザーズ市場があまり上昇していません。東証マザーズ指数は16年4月に1230ポイントという高値がありましたが、現在は戻ってきたとはいえ1000ポイントを割った状態です(1月12日現在)。同じ新興市場であるジャスダックや東証2部は昨年来の高値を更新しており、市場としての出遅れ感もあります。マザーズの時価総額上位3社はミクシィ<2121>、サイバーダイン(CYBERDYNE)<7779>、そーせいグループ<4565>です。1部市場の主力銘柄のほかにも、2部やジャスダックなどにも出遅れ銘柄があります。

和島氏が注目する「出遅れ銘柄」

●サイバーダイン(CYBERDYNE)<7779>(マザーズ)
医療用ロボットスーツ「HAL」(ハル)は日独で保険適用されるなど着実に進展。2016年は空売りファンドのリポートをきっかけに大幅安となりましたが、その中身は根拠に乏しいもの。見直される余地は大きいと思います。17年にも米FDAから治療機器としての承認取得の期待もあります。

●セリア<2782>(東証JQS)
100円ショップ大手。POS(販売時点管理)システムを駆使し、高効率な店舗運営に定評があります。業績は好調推移。内需関連に目が向きにくく、2016年1月以降は日柄調整中です。見直し余地が大きいのではないでしょうか。

●朝日インテック<7747>(東証2部)
循環器治療のPTCAガイドワイヤーに強みがあります。高い技術力が評価ポイントです。タイやベトナムで生産し、価格競争力に優位性もあります。業績は順調に推移し、海外展開も進んでいます。2106年5月高値と株価の休養は十分といえそうです。

●日本郵船<9101>(東証1部)
国内海運の最大手です。2016年は船舶市況の低迷などで苦しみました。株価もさえない動きでした。資源価格の下落で荷動きも鈍っていました。同業2社とコンテナ船を統合するなどリストが進展。資源価格の反転や新興国の成長で18年3月期には期待が持てそうです。

●新日鉄住金<5401>(東証1部)
粗鋼生産量で世界2位の鉄鋼大手です。中国の鋼材需要の低迷や供給過剰で17年3月期は2期連続での大幅減益の見込みです。米国のインフラ投資拡大や新興国の経済拡大で、来期は増益に転じると見られます。2007年には株価9640円の実績があります。

【参考】
IR推進法成立で期待が高まる「カジノ株式銘柄」は?
【干支で占う】2017年・酉年の日本株はどうなる?


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