連日、日経平均株価が史上最高値を更新していますが、「株を買ってはいけない時期」というのはあるのでしょうか。金融文筆家でAll Aboutマネーガイドの田代昌之さんに、初心者が知っておきたい株を買うタイミングについて教えてもらいました。
株を買ってはいけない時期とは
株を買う際に、絶対にこのタイミングなら安全という時期は存在しません。一方で、「初心者が避けたほうがよいタイミング」はあります。
●市場が「儲かる」と熱狂しているとき
代表的なのが、市場全体が過熱している局面です。例えば、「誰でも儲かる」「今買わないと乗り遅れる」といった空気が広がると、多くの人が冷静さを失いやすくなります。こうした熱狂相場では、株価が実態以上に上昇しているケースも少なくありません。
●決算発表直前のギャンブル買い
また、決算発表直前に「上がるか、下がるか」のギャンブル感覚で購入するのも注意が必要です。好決算期待で買われていても、少し内容が悪いだけで株価が急落することがあります。初心者の場合、「なぜ下がったのか」が分からないまま、大きな損失につながるケースもあります。
●自分の生活基盤が不安定なとき
さらに、生活基盤が不安定な時期も、積極的な投資は慎重に考えたいところです。例えば、転職直後や教育費が増える時期、住宅購入直後などは、家計に余裕がなくなりやすくなります。値下がりに耐えられず、焦って売却してしまう原因にもなります。
初心者が特に注意したいのは、「周囲が盛り上がっているから買う」という行動です。SNSやニュースで話題になる頃には、すでに株価が大きく上昇しているケースも少なくありません。
また、焦って短期間で結果を出そうとすると、値動きの大きい銘柄に偏りやすくなります。大切なのは、「今すぐ大きく儲ける」より「長く続けられる環境をつくる」という視点です。
完璧なタイミングを狙わない
一方で、いつ買うかに悩み過ぎないことも重要です。投資初心者の場合、完璧なタイミングを狙うより、購入時期を分散するほうが現実的です。毎月一定額を積み立てる方法なら、高値づかみのリスクを抑えやすくなります。
投資で大切なのは、今が底かどうかを当てることではありません。「頭と尻尾は、くれてやれ」という相場格言もあります。熱狂や不安に流されず、自分の生活と資産状況に合ったペースで投資を続けることが、結果的に大きな失敗を防ぐポイントになります。







