理想のマットレス選びのコツは「寝返りしやすいかどうか」

寝ている乳幼児

最近は「低反発枕」「低反発マットレス」という言葉をよく耳にします

日本は睡眠時間が、世界でもっとも短い国の1つです。子どもたちや会社勤めの人のなかには、慢性的な睡眠不足を抱えている人がたくさんいます。睡眠不足のために日中の眠気や意欲の低下、記憶力の悪化が起こり、生活に支障が出ている人もいます。

睡眠は長さ(時間)と質が大切です。もし、必要十分な睡眠時間がとれないのなら、少しでも睡眠の質を上げましょう。今回は、安眠をサポートしてくれる寝具のうち、体全体を支えるマットレスに注目します。

人間は眠っているときに、仰向けや横向きでしばらくじっとしているかと思えば、寝返りをうつなどして体を動かすこともあります。このように安眠のためには、寝姿勢が安定していることと、寝返りがスムーズにできることという、矛盾した2つの条件を満たす寝具が必要です。

寝姿勢の安定は、仰向けと横向きでチェックします。仰向けの姿勢は筋肉に余計な力が入らず、リラックスして眠れます。仰向けの状態では、自然に立っているときと同じような姿勢が理想的です。具体的には、首から背骨、腰にかけてゆるやかなS字カーブが保たれるか、チェックしましょう。腰やお尻が落ち込むようなマットレスでは、睡眠の質が悪くだけでなく腰痛などの原因にもなります。

横向きでは下になる肩を少し前に出して、マットレスに寝てみます。そのときに、顔の中央を通るラインと胸~腹の中央のラインが、まっすぐにつながって床に平行であることが大切です。2つのラインが曲がっていたりずれていたりするときは、マットレスの硬さや枕の高さが合っていません。

健康な人は一晩に10~30回ほど寝返りをして、体の下になっていた部分の血行を取り戻しています。そのため、スムーズに寝返りができないと、肩や腰など体圧がかかる場所に負担がかかり、肩こりや腰痛など体の不調につながります。また、寝返りは睡眠の深さや種類を切り替えるスイッチの役割も果たしています。ふかふかのベッドで眠った翌朝、ぐっすり眠った気がしないのは、寝返りがうまくできなかったからです。

寝返りのチェックでは、まず両肘を曲げて腕を胸の前でクロスし、両手のひらを反対側の鎖骨にあてます。次に両膝を直角に曲げます。この姿勢で上半身と下半身が一体になり、腰や脚に余分な力を入れなくても寝返りできれば、理想的なマットレスといえます。

「低反発マットレス」と「高反発マットレス」の違いとは?

マットレスや枕に使われる素材で、「低反発」は人気があります。低反発マットレスは、宇宙ロケットの打ち上げ時に、宇宙飛行士にかかる衝撃を軽減することを目的に開発された素材に由来します。体の重さによって自然に沈み込むのが特徴で、包み込まれるような寝心地を感じます。また、体圧が分散されるため、腰や肩など体の一部だけに圧力を感じることもありません。

しかし、体にフィットしやすい低反発マットレスは、寝返りがしにくい傾向があります。また、素材の特徴として温度変化の影響を受けやすく、夏は柔らかく、冬は硬くなって体温で温まるまでフィットしないのが難点です。さらに、通気性がよくないものもあり、高温多湿の日本では湿気がこもりやすくなるため、こまめな手入れが必要になります。

一方、「高反発」のマットレスは、一度体圧で沈んだあとに、体圧を均一に分散させて体を押し上げる力がはたらきます。この力が睡眠中の体をほどよく支え、寝返りをしやすくしてくれます。高反発の素材はさまざまですが、多くは3次元の網目構造になっていて、温度で変化することはなく、通気性が非常に高いことが特徴です。また、通常のマットレスや低反発マットレスに比べ、長く使用してもへたりにくく複元力があり、耐久性が高くなっています。

「通気性」や「耐久性」もマットレス選びのポイント

低反発と高反発のマットレスには、それぞれに特徴があります。近年は、スポーツ選手が使っていることで、高反発マットレスに注目が高まっていますが、比較的価格が高いのがネックといえます。しかし、低反発マットレスも有名ブランドのものは、それなりに高額です。

いずれにしても、マットレス選びの大事なポイントは、「硬すぎず、柔らかすぎない」、「寝返りがしやすい」、「通気性が高い」ことでしょう。さらに、高価なものが多いので、「耐久性」 や「手入れのしやすさ」も大切です。

硬さや柔らかさの感じ方は、人によってさまざまです。マットレスを選ぶときには、なるべく店頭などで実際にその寝心地を試しましょう。仰向けに寝るだけでなく、横向きに寝てみたり、スムーズに寝返りできるかどうか試してみたりしてください。快眠を手に入れるために、自分に合うマットレスを見つけたいものです。


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