オープン1年目限定!All About読者が選んだラーメン屋ランキング
自称“日本一ラーメンを食べた男” 大崎裕史監修による「All About読者が選ぶベストラーメン2017」として、たくさんの方から投票をいただきました! ありがとうございます。各項目ごとに、3位に1点、2位に2点、1位に3点として集計して、All Aboutラーメンガイドである私がまとめ・総括して、結果を発表しております。
先の記事「All About読者が選ぶ!ベストラーメン2017結果発表」では「この1年間に食べておいしかったお店」、いわば総合ランキングを発表しましたが、今回の記事では「All About読者が選ぶオープン1年目でおいしかったお店ベスト10」を発表していきます。つまりはラーメン界の新人王ランキングです!
それではさっそく参りましょう。まずは10位から……と言いたいところですが、今回は圏外もちょっとだけ紹介します。
11位 麺LABOひろ(東京・学芸大学)2016年12月5日オープン
夜限定でフォアグララーメンもあります。
12位 ほっこり中華そば もつけ(東京・八王子)2016年3月1日オープン
店名の通り「ほっこり」する中華そばが絶品。
13位 いろはや(東京・阿佐ヶ谷)2016年4月5日オープン
昔ながらの王道中華そばを安く(680円:大盛同額)提供しています。
惜しくもベスト10入りは逃しましたが、応援したくなる3軒です。ぜひチェックしてみてください。
では、いよいよ「All About読者が選ぶオープン1年目でおいしかったお店ベスト10」の発表です!
10位:ソラノイロ トンコツ&キノコ(東京・京橋)2016年11月25日オープン
「ソラノイロ」グループ4店舗目(1店舗は休業中)で、11月下旬のオープンにも関わらず、多くの方から投票いただきました。今回は修業先である「一風堂」で培った「トンコツ」味をベースにスパイスを活用した新機軸。キノコベジ白湯も提供しており、早くも人気店になっています。
「とんこつの概念を覆すスパイシーとんこつ!」(男性40代・東京都)
「自分では無く、妻が食したキノコのベジ白湯ソバ。少々貰ったけど、コレが衝撃的! その名の通り、とにかく目茶苦茶キノコ! スープだけで無く、麺までキノコ味。メチャ独創的なんで、完全に好みは別れるかと。もう“ラーメン”というジャンルの食べ物ではナイような気も? でも妻は久々に(珍しく)完食完飲してました」(男性50代・東京都)
9位:京紫灯花繚乱(東京・四谷三丁目)2016年11月17日オープン
昨年の9位は「鯛塩そば灯花」だったのですが、今年の9位は同じグループの新店「京紫灯花繚乱」がランクイン。同じ順位におさまるというのも面白いです。京都をコンセプトにしており、グループ初の醤油味と担々麺に挑戦。
「担々麺がすごく美味しかったです。バランスが良いので最後まで飽きずに美味しい」(女性30代・東京都)
「中華そばは京都の素材に拘ったネオクラシカルな一杯で、非常にバランスが取れていると思う」(男性30代・埼玉県)
8位:麺 みつヰ(東京・浅草)2016年12月11日オープン
店主は「麺や七彩」出身で、麺にこだわり、自家製麺で細麺と手揉み麺を提供。スープは醤油と塩。福井出身の店主が故郷に思いを寄せた「おろしそば」がユニークで、2食目にオススメ。オープン直後ながら、すでに行列店になっています。
「年末に現れた新星!」(男性50代・埼玉県)
「ここの一杯を一言で言えば『尊い』。透明度の高い清湯と各種調理の行き届いた具、締めの追加に丁度いいおろしそばにも現れた麺へのこだわり……路地裏の新星だと感じて1位に挙げました」(男性30代・東京都)
「チャーシューがロースハムのようで美味しい」(男性40代・東京都)
7位:オランダ軒(埼玉・東岩槻)2016年11月25日オープン
春日部にオープンして人気店となりましたが、移転&店名も変え、再スタート。ところがもう行列店に! 長岡生姜醤油ラーメンの店ですが、実は塩味も旨い。そして、なによりチャーシューが美味しいのでチャーシューメンがオススメです。
「とにかく美味しかった。長岡醤油は元々好きではあったけど、それを更に洗練させたハイクオリティなラーメンだった。チャーシューも長岡系のしっとり&しっかりで味付けも完璧」(男性40代・神奈川県)
「間違いなく2016年の長岡生姜醤油ブームの火付け役!」(男性40代・埼玉県)
6位:八咫烏(東京・九段下)2016年8月3日オープン
仙川にある「魔女のカレー」が出していたラーメンが好評で、ラーメン専門店としてスピンオフ。無化調の清湯スープでメニューは「黒」(醤油ダレ)「白」(塩ダレ)があります。
「独学らしいが、動物系の出汁を使っていないながらも、奥行きのある完成度の高いラーメンが素晴らしい。毎日食べても飽きない」(男性50代・東京都)
「たまり醤油のラーメンが美味しかった。店内も綺麗です」(男性40代・東京都)
「日本一の醤油を使ったキレのあるタレと、多めの鶏油という流行りの骨組みながら、“和え玉”という替え玉の面白さがセンスを感じます」(男性30代・東京都)
5位:中村麺三郎商店(神奈川・淵野辺)2016年5月2日オープン
神奈川県では最上位にランクイン。醤油と塩と白湯を食べるために私も2回足を運んで3種類食べてきました。どれも美味しいです。近くの大学生の人気を獲得し、行列が出来る人気店に!
「バランスが好き。豚骨のお店出身とは思えない繊細なラーメン」(男性20代・東京都)
「大胆さと繊細さがバランス良く共存する驚異の新店!」(男性40代・京都府)
4位:らーめん改(東京・蔵前)2016年2月2日オープン
強烈な貝出汁スープが印象的な店。だから店名も「改(かい)」! 麺もスープのインパクトに負けない極太麺。強烈な印象が残る一杯といえます。
「あの立地でかなりの顧客があるのだと感じられるところと、自家製麺の強みが感じられところ。このクオリティを待ち時間なく食べられるのはすごく魅力的です」(男性30代・千葉県)
「貝塩らーめんはお吸い物のようなスープが美味しい」(男性40代・東京都)
「貝類をダシに加える有名店(庄の、ひのでや、がんこ総本家etc.)は多いですが、貝をメインに据えてのこのクオリティは高く評価したいです。季節と仕入れの関係から安定供給の点で課題が大きなジャンルだと思いますが、ぜひ乗り越えて通年で美味しさを維持、さらに向上させて欲しいです」(男性30代・東京都)
3位:自家製麺 啜乱会(東京・新小岩)2016年12月15日オープン
「すすらんかい」と読みます。10位以内で開店が一番遅いにも関わらずなんと3位に入賞。こちらは神奈川の人気店「G麺7」店主のプロデュースで、その姉妹店に「啜磨専科」という店もあり、その店名にヒントを得た様子。自家製麺もこだわったスープも美味です。
「醤油2本立てで、どちらもレベルが高い。汁無しの辛痺(からしび)も癖になりそう」(男性40代・東京都)
「上大岡の有名店がプロデュース! でも オリジナルなところもある。汁無しタンタン麺の割スープは 絶!妙!です!」(男性40代・埼玉県)
「有名店のプロデュースながら、様々なバリエーションがあります。楽しめかつ美味しいニュージェネです!」(男性40代・埼玉県)
2位:真鯛らーめん 麺魚(東京・錦糸町)2016年1月6日オープン
真鯛を使ったスープが特徴で、オープンしてすぐに行列ができ始めました。今では土日には2時間待ち!テレビや雑誌の取り上げ方もすごい、まさに注目の新店です。
「鮮魚系の中では飛び抜けた独創性と味わい。そして接客の素晴らしさ」(男性50代・東京都)
「鯛のラーメンは数々あれど、ここまで濃い旨味はここしかない」(男性30代・東京都)
「新しい味。鮮魚系として、ひとつ突き抜けたと思う」(男性40代・埼玉県)
「真鯛の香り、旨みがすごい。魚くささは皆無で、〆のごはん投入までずっと美味しいです」(女性30代・東京都)
「真鯛を美味しく食べる新しい形を確立しています。凝縮された旨みの虜になったファンは大勢いるのではないでしょうか」(男性40代・東京都)
「真鯛の上品なイメージを覆す、荒々しい鮮魚系は魅力的」(男性40代・埼玉県)
「店づくり全体の目線で圧倒的なまでの"盛り"を感じる新店でした。さながら名古屋のキャバ嬢の髪型のように山盛りにした、数々の鯛のおめでたさにあやかった内外装。そして鯛を尾の先まで絞り尽くしたような、鯛づくしといっていい、スープ一滴にまでボリューム感のある一杯。年始のオープンから1年、年末の時点で開店前に列ができる店でありながら、それとマッチした出かけた先で食べたいというプレミアム感を磨いた売り方からして、将来性を感じさせるお店でした。頻繁に訪問しづらい点で地元民としては寂しい限りですが」(男性30代・東京都)
1位:Homemade Ramen 麦苗(東京・大森)2016年4月23日オープン
個人的には、新店ナンバー1はこちらの「麦苗」と「麺魚」の一騎打ちになるのではと予想していましたが、まさにその通りの結果に。そして今回は「麦苗」に軍配があがりました!
「麺魚」はマスコミの取材を積極的に受け、一方で「麦苗」は行列のためにマスコミを断り、むしろ“知る人ぞ知る店”に。接戦の末に取材拒否をした「麦苗」が読者投票で1位になったのは面白い結果です。鶏+魚介のさっぱりすっきりスープなのに後を引くコクが素晴らしい一杯。
「新店とは思えぬほど卓越した技術とセンスは圧巻の一言! 突出させない勇気が素晴らしい!」(男性40代・京都府)
「美味しい、落ち着く味だね!って思う一杯。デフォルトも限定もすごく美味しい。限定がなくてもデフォで満足してしまう」(男性30代・千葉県)
「丁寧で洗練された味わい。味に乱れのない絶妙なバランスで、スープだけでもごくごく飲みたくなる。チャーシューやワンタンなどもきっちり作り上げている」(男性40代・神奈川県)
「開店後、瞬く間に有名になってしまったこの店の特製ラーメンは、食べる前からその完成度がうかがえる盛り付けのバランス。そして期待を裏切らないスープ、麺、トッピングのそれぞれの点数が非常に高い。思わず完飲してしまう醤油スープは圧巻。ただし若干回転が悪い(苦笑)」(男性20代・千葉県)
「オープンからの半年間、食べに行くたびにどんどん味が研ぎ澄まされていくその過程を楽しんでいた人も多いはず。店員さんも店内の雰囲気もとてもよくて、あっという間に新世代を代表する人気ラーメン店に!」(男性40代・東京都)
「お醤油の香りに鶏出汁に乾物を合わせたスープ。個人的になんだか落ちつく味の一杯。日替わりの海鮮丼も美味しくて、ワンコイン以下で様々な海鮮を楽しむことができるのも魅力的」(男性30代・千葉県)
「1時間以上並びましたが、待ち時間を不快にさせない努力を感じました。もちろんラーメンも絶品です。なかなか時間が合わず売り切れてしまうことが多いのが悲しい」(女性50代・神奈川県)
「昨年オープン以来何かと話題独占のこちら!店内の雰囲気も文句ないが、味も新店では屈指の味!」(男性30代・栃木県)
年末オープンの店が大健闘!主流は濃厚系から清湯系へ
以上が、「All About読者が選ぶオープン1年目でおいしかったお店ベスト10」でした。いかがでしたでしょうか?10位以内に2016年11月~12月オープンしたばかりの新店が5軒、つまり半分がランクインしています。昨年のランキングではベスト10には年末オープンの店は一軒も入ってなかったのですが、この偏りが面白いです。また昨年に続き、清湯系(白湯系・白濁系ではなく)が主流。一時期の濃厚ブームは一段落した印象です。
また、今回のランキングも1位~3位の店には猛烈なファンが付いているのが熱いコメントでわかります。新店でこれだけのファンを捕まえているんだからすごいと思います。これから食べに行く方は、その熱さを読んでいただき、その想いも含めて食べに行ってくださると嬉しいです。
この中から、来年の総合ベスト10に入る店が出てくるのか? 人気を持続できる店はあるのか?そんなことも楽しみながら2017年もラーメンを食べていきたいと思います。
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