当初プランの中途変更もOK!計算された生活動線で暮らしやすい
――できあがった家の間取りやこだわった場所などを教えてください。Tさん:2階に18畳のLDK、洋室4.5畳、1階に主寝室6.7畳と水まわりがある、2階建ての2LDKです。当初2階の洋室は2室でしたが、家の中で最も長い時間を過ごす場所であるリビングを広くしたかったので、洋室を1室削り、空いたスペースをリビングに充てました。
リビングは木質感のあふれる居心地のいい空間にしたいと考えていたのですが、住友林業の場合、LDKの無垢床材が標準仕様になっていたのもよかったですね。建具や造作家具の風合いも大変良く、非常に満足のいく空間が出来ました。毎日、家に帰って来るたびに床に寝そべり、木の温もりに癒されています。
LDK。樹種にはナチュラルな風合いのある「くり」を選択
――狭小住宅では3階建てが一般的ですが、2階建てを選んだのですね。
Tさん:建物の高さ制限など条件もありましたが、何より、年齢を経てから3階建てだと階段移動が大変そうですし、私と妻の二人なら2階建てでも十分かなと思いました。また、子どもは1人くらいと考えているので、この間取りなら問題はありません。スムーズな生活動線なので家の中で動きやすく狭さを感じさせませんし、掃除もしやすいから常にキレイを保っていられます。
玄関にEC(エントランスクローク。写真奥)を設け、コート類をかけたりキャリーバッグを置くスペースを確保
――他に注文住宅ならではのポイントは。
Tさん:当初のプランではトイレは2階のみでしたが、1階の主寝室から近い場所にもあったほうが便利だと考え、壁を後退して追加しました。
また、これは工事現場立ち合いで分かったのですが、2階のLDKの開放感を高くするため天井高を高くし、その分1階の天井高を抑えたところ、私の身長(185cm)では階段を上るときにかなり圧迫感があったんですね。そこで階段上の天井を上げてもらいました。こうしたフレキシブルな対応は注文住宅の中でも、ミリ単位の対応が可能な木造住宅だからこそだと感じました。
1階の壁を後退させてトイレを新たに設置。トイレの上には階段が通っているため傾斜がついているが支障はない
工事現場立ち合いで気が付き、階段上の天井の高さを上げてもらった
都市部の注文住宅は、土地探しから~入居までの目安は約1年
――都市部に注文住宅を建てようと考えている人に向けて、注意点をあげるとすると。Tさん:基本的に注文住宅は竣工までに時間がかかるもの。私の場合、土地購入を決めてから入居までに9ヵ月を要しました。土地探しから始めるなら、余裕をもって1年程度の期間を考慮したほうがいいかもしれません。
また、土地にはいろいろな法規制があり、私が家を建てたような狭小地や変形地には特に縛りが多く、それまで抱いていた家づくりのイメージを変更せざるを得ない場合もあります。その意味でも、細かい調整が可能な木造の注文住宅は都市部の家づくりに合っていると思います。最近の木造は耐火性能も高いので、都市部でも問題なく建てられますし。
それと当然ながら、お金の話は非常に大切です。家づくりには様々な費用が発生します。住宅展示場でよく見かける「資金相談会」などのイベントを活用して、初期段階からしっかり意識しておくことが大切だと思います。
「生活利便性に優れた都市部に、自由度が高く、こだわりを叶えやすい木造注文住宅を建てる」。非現実的に聞こえる家づくりが、実は手の届く選択肢であることがお分かりいただけたでしょうか。Tさんのお話に沿った、暮らしやすさを考えた注文住宅の建築例は住友林業の実例ギャラリーから検索することできます。家づくりのヒントにしてはいかがでしょうか。
【関連サイト】
注文住宅の建築例は住友林業の実例ギャラリー
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