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木造住宅・木の家/木造注文住宅実例

【実例】「注文住宅にも手が届く」30代子育て夫婦が戸建てに決めた理由

結婚や出産を機に住宅購入する家庭は多いですね。戸建てかマンションか、どちらにするかはその家庭のライフスタイルと大きく関係があります。今回は、子育てを機に注文住宅を購入した30代の共働き家庭に、住宅購入のきっかけなどをお聞きしました。

提供:住友林業
若狭 悦哉

執筆者:若狭 悦哉

木造住宅・木の家ガイド

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都内在住在勤で、小さな子どものいる共働き夫婦。こうした層は一般的に、通勤や買い物に便利な駅近立地を重視することが多いもの。住まいを選ぶならマンション、というケースが連想されがちです。

しかし、今回はこれとは異なるケースをご紹介しましょう。インタビューするのは世田谷区内に住友林業の注文住宅を建てたIさんです。ご自身、ご主人とも総合職で、しかも2歳のお子さんを育てている多忙な30代。家づくりの経緯や現在の暮らしの満足度などをおうかがいしました。
 

「注文住宅にも手が届く」というファイナンシャルプランナーの助言が背中を押した

――プロフィールを教えてください。

Iさん:現在、2歳半の娘と3人暮らしです。夫とは職場結婚で、以前の住まいは杉並区内の賃貸マンションでした。共働きの私たちにとっては職場までドアtoドアで約30分の足まわりが良かったのですが、子育て環境を考えると手狭な間取りや日当たりも気になり、もっと広い家に住みたいと考えました。

――最初から注文住宅にしようと決めていたのですか。

Iさん:いえ、当初は賃貸、分譲マンションも建売も選択肢に入っていました。ただ、子育てをサポートしてもらうため夫の実家に近い世田谷区内中心というエリアの条件があり、そうすると広さや予算的に適切な賃貸、分譲マンションが見つからなくて。そこで一戸建ても候補に入れることになりました。

――予算はどのように決めたのでしょうか。
 
住宅ローンの相談

FPの客観的なアドバイスは家づくりの第一歩に

Iさん:まず、ハウスメーカーの営業に相談したところ、そもそも自分たちはいくらぐらいの住宅なら無理なく購入出来るのか、シミュレーションが必要だと教えてもらいました。

そこで、ファイナンシャルプランナー(FP)を紹介してもらい、住宅購入だけでなくその後の人生イベントで必要となるお金の事も含めた、ライフプランニングを相談しました。ずっと賃貸だったら総額このくらい払うことになる、あるいは分譲マンションならローン返済額と管理費・修繕積立金はトータルでこのくらい、もし、土地を買って、そこに注文住宅を建てる場合なら……などとシミュレーションしていただいたんです。

その結果、いずれの選択も大きな差がないことが分かり、ならば土地を探して注文住宅でいいんじゃない、と。

――プロが第三者目線でアドバイスをしてくれたのは心強いですね。

Iさん:はい。また、そもそも夫も私も一戸建てで育ってきて、マンション特有の空間に馴染めないこともありました。さらにいえば夫が仕事で車を使うため、一戸建てなら駐車場料金をいちいち払う必要がないことも理由のひとつになったかもしれません。
 

時間の融通が利く育休期間をフル活用して家づくり

――現在お住まいの世田谷区内に、注文住宅を建てるまでの経緯を教えてください。

Iさん:出産したのが2015年末で、4月に家の契約。7月末頃に着工して、12月に引き渡しでした。着工までの3カ月強の期間で、営業、設計とは週に1回ペースで打ち合わせをしました。

――かなり早いですね。なぜそんなに早く進めることができたのでしょうか。
 
インテリアショップ

育休期間中なら時間の融通が利き、インテリアショップ巡りなどもやりやすい

Iさん:私が育児休暇中であったことと、夫の休みが平日だったことが大きな要因だと思います。育休中は比較的時間の調整ができるので、家を建てると決めてからは育休中に家づくりを全部終わらせようと目標を立てました。

実際、夫と私の間で希望条件を整理して、それを元に住友林業の営業、設計と打ち合わせをしたり、インテリアショップに行って内装に使う素材や照明などを選ぶ時間は捻出しやすかったですね。さらにいえば、娘がまだ1歳未満の乳児で、打ち合わせ中は基本的にベッドで寝てくれていたので、話し合いに集中できたことも幸いしたと思います。

――注文住宅は設計自由度が高く、こだわりを実現したい気持ちが強くなりがちなだけに、営業、設計との打ち合わせに時間がかかる場合もあります。Iさんの時間に融通が利いたとはいえ、打ち合わせはそれなりに時間がかかったのでは。

Iさん:私は物事を決めるのに時間がかかるタイプなので、絶対にこだわりたいポイント以外は、プロに任せたほうが良いという考えでした。こだわり始めたらキリがないですし。それとこれは知人のケースですが、自分の好みを優先してつくってもらったのに、完成すると、やはり設計さんの提案の方が良かった……と後悔したという話も聞いていましたので。事実、今の家には満足していますよ。
 

細長い土地形状が理想的な家事動線をつくった

――ご家族が最も長い時間を過ごす2階のLDKでは、どんなところにこだわったのでしょうか。

Iさん:主人の「できるだけモノを外に出さず、スッキリした空間にしたい」という希望で、オーダー収納を豊富にしつらえました。モノを使った後すぐにしまえて、きれいな状態を保ちやすいので、小さな子どもがいる家には見えないとよく言われます。また、これも主人の考えですが、床暖房対応の床材「タモ」を使う、タイルを多用するなど、素材にも凝りました。

――奥様のこだわりは?

Iさん:動線ですね。土地の形が縦長だったので、リビング、ダイニング、キッチンがほぼ一直線に並んでキッチンからの見通しが良く、リビングで遊んでいる娘を見守りながらキッチンに立つことができます。また、キッチンから洗濯機のある洗面、浴室にもスムーズにアクセスできるので、他の家事も同時並行しやすいですね。
2階のLDK

2階のLDK。キッチンからリビングまで見通せる。床材は明るい色調で木目が美しいタモ。床暖房にも対応している。ドアはオークでオーダー

ダイニング

ダイニング。リビングからダイニングまで続くカウンターは、テレビボードやギャラリースペース、椅子を置いてパソコンスペースなど、多目的に利用できる。将来はお子さんの勉強スペースにも

リビング

リビングは床を一段上げて空間にメリハリをつけている。天井高も上がっているので圧迫感がなく、木を張った天井も心地よい


――洗面のスペースがたっぷり取られています。

Iさん:共働きで帰宅が遅いので、洗濯物を干す場所を室内にしたくて。そこで洗面所を広めにしてもらい、天井に電動の物干しをつくりました。隣の浴室には強力なガスの浴室乾燥機が付いていて、これを使えば洗濯物も短時間でしっかり乾かすことができます。
洗面と浴室(奥のドア)

キッチン横にある洗面と浴室(奥のドア)。洗濯機から出した洗濯物をその場ですぐ干せるように天井に電動の物干しを設置


――1階には寝室と納戸、トイレがまとめられていますね。

Iさん:寝室にはドアが2カ所あります。将来的に壁で仕切って、隣に子ども部屋としてもうひと部屋つくることも視野に入れたのでこうなりました。

――壁を新たに設置する、あるいは取り外すなど間取り変更のような大掛かりなリフォームになるとマンションは管理組合の許可が必要な場合もありますが、一戸建てはそれがないのは助かりますね。また、木造なので変更の自由度が大きいのも魅力です。
1階の主寝室

1階の主寝室。将来、中央の壁を延ばす形で間仕切り壁を設けて、右を子ども部屋にすることも視野に入れたつくり


Iさん:そうですね。小さな子どものいる友人家族を招いて少し賑やかになっても、下の階や左右の住戸に気を遣うこともないので、以前に比べ人を家に招く機会が増えました。
玄関ホール

玄関ホールの床材はピーカン。奥に向かって延びる床と天井の木が空間に広がりをもたせている。階段上の天井は梁を見せて開放感を出した

トイレ

ゆとりあるスペースのトイレ。モザイクタイルや照明にもこだわり落ち着ける空間に

庭で緑に触れられる住環境も一戸建てならでは>>

 【関連サイト】
注文住宅の建築例は住友林業の実例ギャラリー

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