絶景!客室露天風呂の宝庫「土肥温泉」
東伊豆と比べるとアクセスの問題から足が遠のいてしまいがちな西伊豆ですが、「夕日と富士山」という絶景が待っています。そして、温泉に浸かりながら絶景を眺めることができる「客室露天風呂」の宝庫。今回は、西伊豆を代表する温泉地「土肥温泉」で料理にも力を入れる3つの宿をご紹介しましょう。 恋人と一緒に。特別なご旅行に。ぜひ覚えておいてくださいね。温泉旅館でミシュランの味を!「新・海花亭いずみ」
土肥温泉と静岡県の清水港を結ぶフェリーが発着する土肥港から道を挟んで山側。「新・海花亭いずみ」は2016年6月に装いも新たにリニューアルオープンしました。雄大な富士山を眺めながら駿河湾を渡るカーフェリーでチェックイン!というのも港に近い宿ならではの楽しみです。客室露天風呂の出来ばえもさることながら、リニューアルの目玉は料理。ミシュランの星付き料亭で料理長を務めた料理人が腕を振るいます。
客室は全26室。露天風呂付きが18室で標準和室が8室。畳敷き、ベッドがある和洋室、ツインのベッドルームなど、階層毎に複数の間取りやタイプがあり、窓からの眺望も異なりますので、予約の際は電話で問い合わせてみることをオススメします。
露天風呂は、各部屋でサイズや材質は異なり、二人で入っても十分な大きさ。しかも、嬉しいのは温泉の良さ。土肥温泉の源泉がとうとうと掛け流されています。湯量が豊富で高温の温泉だからできることですね。部屋に通されたらば、まずは温度を確認してみましょう。
富士山を眺めることは出来ませんが、夕日に染まる駿河湾を眺めながら入る温泉は格別です。
これはお得!ミシュランの味を温泉旅館で
食事は、椅子テーブルの食事処でいただきます。もちろん浴衣でOK。料理長は、銀座の料亭の総料理長としてミシュランの星を獲得した経験をもつ石井健康さん。こだわりの生産者がつくる食材を求めてバイクで西伊豆を奔走する毎日を送っていると言います。そんな料理長が手かける料理は、確かな技と丁寧な仕込みにより、土地の食材を引き立たせながら、複雑で深い味わいを実現させています。それは、口に入れた瞬間に分かる事でしょう。かすかな香り、ほんのわずかな歯ごたえ。その細かな一手間が、私達に「うまい!」の感動を与えてくれているのです。
銀座の味を堪能した後は、そのまま上層階の客室へ。街の料亭では、そういう訳にいきません。食休みをしたら、再び温泉でリラックス。
その朝食にも注目。こちらも料理長のこだわりが詰まっています。干物は一口サイズで3種類。香ばしく焼き上がり、炊き立ての土鍋ご飯が何杯でもいただけそう。そして特筆すべきは、「玉子焼き」。ゲストが来場してから焼き上げるので、食感はプルプルでフワフワ。玉子は生でも食べられる新鮮な天城の卵を使っているので味わいは濃厚です。
「いやあ、美味しかった!」。食事処の入口のオープンキッチンへ大半のゲストが掛ける言葉。
「ミシュランが味わえる温泉旅館」。一度、経験したらば病みつきになってしまうことでしょう。
■新・海花亭いずみ
■〒410-3302 静岡県伊豆市土肥2914-6
■電話 0558-98-1313