一人暮らし/一人暮らしの防犯・防災

冬の一人暮らし、体調不良に備えたいモノと心構え

風邪やインフルエンザ、ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒など、冬はかかりやすい病気が多くあります。一人暮らしで体調を崩すと、本当に不安なもの。備えておきたいモノや情報、便利なアプリなどをご紹介します。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

冬はかかりやすい病気がたくさん

風邪やインフルエンザ、感染性胃腸炎など、注意が

風邪やインフルエンザ、感染性胃腸炎など、注意が必要です

一人暮らしの病気は不安なもの。熱が出て寝込んでいると、「このまま死んだらどうしよう……」なんて思うことも。そうなったときに支えになるのが日頃の備えです。風邪やインフルエンザ、ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒など、冬にかかりやすい病気になったときに備えておきたいモノや情報、便利なアプリなどをご紹介します。
 

一人暮らしの病気に備えておきたいモノって?

一人暮らしの病気は想像以上に不安なもの。日頃の備えが安心感につながります

一人暮らしの病気は想像以上に不安なもの。日頃の備えが安心感につながります

病気になったときに、役に立つのは日頃からの備えです。ガイド記事「一人暮らしで急な病気や怪我になったときの対処法」で、一人暮らしでもそろえておきたい基本的な救急箱の中身について紹介していますが、必要なものは人によって違います。いざ病気になってから「あれを用意しておけばよかった……」ということのないように、以前の経験からシミュレーションしておきましょう。

たとえば、「熱があるときは冷やすとラク」と感じたなら、保冷剤をいくつか用意して冷蔵庫に入れておくなど。あえて医療用のものでなくても、代用できるものなら、普段の生活でも役立てることができます。

飲み物や食べ物は、病気だけでなく災害時の非常食用という意味も込めて、少し多めに用意しておくのが一人暮らしの備えのポイント。飲み物であれば水やスポーツドリンク、また食べ物はゼリー飲料やレトルト食品、冷凍食品や缶詰などは、病気でも食べやすく、長期保存できて非常食にもなるもの。非常時のためだけに備えて、賞味期限が切れたら捨ててしまうというのはモッタイナイので、できれば味が好みのもので、調理が面倒でないものを選ぶというのも大事です。

ちなみに、病気になると、早くしっかり食べて元気にならなくてはいけないと思う人も多いかもしれませんが、食べたくないときは食べなくても大丈夫です。ただし、脱水症状にならないように水分補給は忘れずに。

「このまま、どんどん悪くなったら…」と不安になったら?

一人暮らしの緊急時、日頃からの人とのつながりが身を助けてくれることがあります。社会人としての最低限の連絡や報告は絶対欠かさないように

一人暮らしの緊急時、日頃からの人とのつながりが身を助けてくれることがあります。社会人としての最低限の連絡や報告は絶対欠かさないように

一人暮らしでよくあるのは、「このままどんどん悪くなって、もしも意識を失ってしまったら?」「とても大きな病気だったら?」「もしも死んでしまったら?」と不安になること。体調が悪いと、考えも悪い方に進み、良くない結果ばかり想像してしまうことがあります。

でも、それは決して杞憂なわけではありません。一人暮らしの場合、その部屋で一人で倒れてしまったら、誰にも気づかれないまま、最悪の事態を迎えてしまうこともあります。実際に私の知人から、一人暮らしの同僚が連絡もなく出社してこなかったため、ご家族に連絡して部屋を訪ねてもらったところ、室内で倒れていたことがあったという話を聞きました。三十代の男性でこれまで大きな病気などしたこともなく、ある日突然倒れたとのこと。幸いなことに命を取り留めましたが、あと少し遅かったら、危なかったそうです。

その方は普段から絶対に無断欠勤をするような人ではなかったということが功を奏しました。一人暮らしをするような一大人であれば、時間を守ることや連絡をすることは当たり前。そのような事態になることは本当にまれなことではありますが、その当たり前をきちんと続けることが命を救うこともあります。

また、学校や会社に毎日通う生活をしていない場合や、休日の体調不良といった場合、どうしても不安であれば、誰かに「体調が悪い」という事実を伝えておくと安心です。今はわざわざ誰かに来てもらわなくても、SNSやメールなどで簡単に自分の状況を伝えることができます。「このあと丸一日連絡がなかったら、生存確認をしてください」と伝えておくだけで、一人暮らしでも誰かが自分の状況を気にかけてくれているという安心感があります。

ただ、SNSに投稿して、まったく反応がないとそれはそれで落ち込む原因にもなりますので、家族や親しい友人に直接お願いするといいかもしれませんね。

病院に行くべき? 救急車を呼ぶべき?

救急車を呼ぶのはためらってしまうもの。迷ったときは、専門機関に相談しましょう

救急車を呼ぶのはためらってしまうもの。迷ったときは、専門機関に相談しましょう

体調はとても悪いけれど、「病院に行くほどでもない?」「救急車を呼ぶのは大げさ?」とためらってしまうことがあります。そんなときに利用したいのが「救急受診ガイド」というシステム。日本救急医学会監修の原案をもとに、消防庁が作成したものです。

■東京版救急受診ガイド

自分の症状をクリックしていくと、今すぐ救急車を呼んだ方がいいのか、病院を受診した方がいいのか、様子を見ていいのかを指示してくれます。迷ったときの判断材料の一つとなります。なお、東京だけでなく、同様の救急受診ガイドが用意されている地域・自治体があります。救急時の電話番号等が異なりますので、お住まいの地域にもあれば、そちらをご利用ください。

病気のときに役立つアプリってある?

いざというときに使えるスマホアプリも用意しておくと安心です

いざというときに使えるスマホアプリも用意しておくと安心です

寝込んでいるときにも手元にスマホを置いておくことは、一人暮らしの病気では大事なこと。自分が動けなくても、情報収集や連絡手段として役立ってくれます。特に病気のときに役立つアプリを入れておくと便利。おすすめのアプリをいくつかご紹介します。

■病院検索QLife
全国17万件の病院、診療所、歯医者を検索できる病院検索アプリ。登録された口コミから、気になる病院の評判がチェックできます。また、通院の予約や履歴を登録して管理でき、予約はアラームでお知らせしてくれるのも便利です。
- iPhone版
- Android版

■病院チェッカー
GPSを使って、近くにある病院を検索できるアプリ。急に病院を探さなくてはいけなくなったとき、体調が悪いのに、入力や検索をするのは面倒。地図上でパッと把握できるのは便利です。
- iPhone版
- Android版

■症状チェック
自分の症状を「はい」「いいえ」で答えていくと、可能性のある病気と受診すべき診療科が結果として表示されます。具合は悪いけれど、どこの診療科にかかったらいいのか困ったときに使えます。
- iPhone版

■すぐれん
「具合が悪くて意識が薄れる」「急に倒れた」というとき、スマホを細かく操作して誰かに連絡をするのは難しいことです。このアプリに登録しておくと、ワンタッチで家族や119番などに電話やメールができます。警察もあらかじめ登録されているので、防犯用にダウンロードしておくのもおすすめ。
- iPhone版

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