ロック・ポップス

2016年紅白歌合戦の出演者・曲目発表!みどころは

宇多田ヒカルやTHE YELLOW MONKEYの初出場、和田アキ子の落選、SMAPはどうなる?など話題に事欠かない今年の紅白歌合戦の出場歌手や見どころをご紹介。久々に紅白を見ようかな、でも何を見ていいのか……と悩んでいる音楽ファンの皆さんは必見です!

鈴木 亮介

執筆者:鈴木 亮介

ロック・ポップスガイド

2016年のNHK紅白歌合戦、みどころは?

2016年に67回目を迎えるNHK紅白歌合戦

2016年に67回目を迎えるNHK紅白歌合戦(画像は公式HPより)

宇多田ヒカルやTHE YELLOW MONKEYの初出場、和田アキ子の落選、SMAPはどうなる?など話題に事欠かない今年のNHK紅白歌合戦。一方で、過去3年間の平均視聴率を見ると44.5%(平成25年・第二部)、42.2%(平成26年・第二部)、39.2%(平成27年・第二部)と右肩下がりになっているのも事実。

そこで本記事では、平成28年の紅白歌合戦の出場歌手や見どころをご紹介。久々に紅白を見ようかな、でも何を見ていいのか……と悩んでいる音楽ファンの皆さんは必見です!

母としてカムバック、宇多田ヒカル

初出場を決めた歌手の中でもひときわ注目を集めているのが、今年9月28日に8年ぶりのアルバム『Fantôme』をリリースし多くの音楽ファンを魅了した宇多田ヒカルでしょう。

今回の紅白出場決定の要因は、同アルバム収録曲でもあり4月に配信限定シングルとして先行リリースされた「花束を君に」がNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』主題歌に起用されたことも大きいでしょう。


2010年に音楽活動を休止し、2013年8月には自身の母親・藤圭子の死を経験、そして2015年7月に第一子の出産を経て、今年待望の音楽シーンへの復帰を果たしました。

「花束を君に」は亡き母・藤圭子への思いを綴った曲と言われていますが、自身も母親となって新たなステージに立つ宇多田ヒカルがどのようなパフォーマンスを行うのか、注目が集まります。ちなみに藤圭子は紅白歌合戦に5回出場していますが、いずれも宇多田ヒカルの生誕前でした。

J-POP黄金期のスターも集結

その宇多田ヒカルと同じ1998年にメジャーデビューを果たし、今なお音楽ファンから根強い支持を集めているのが、紅白出場は4回目となる椎名林檎です。今夏に行われたブラジル・リオ五輪の閉会式では、椎名林檎が引継ぎ式の音楽監修を務め、話題となりました。



そして、同じく1990年代後半のJ-POPシーン最先端を走り、今年デビュー20周年を迎えたPUFFYが、初の紅白出場を果たします。



「アジアの純真」、「渚にまつわるエトセトラ」など、一度聴いたら頭を離れないフレーズの数々は20年経った今も色あせないですが、2000年代に入り北米最大級のロックフェス「SXSW」出演やカートゥーン・ネットワークのアニメ『Teen Titans』の主題歌を務めるなど、海外にも進出。2010年に香港と台湾で行ったツアーはチケットがソールドアウトしました。


映画『君の名は。』で脚光浴びるRADWIMPS

今年デビュー11周年を迎えるロックバンド・RADWIMPSも今年初出場を決めました。

ジャンルにとらわれないクールなサウンドと、野田洋次郎(Vocal & Guitar)が織りなす歌詞の独自の世界観が10代、20代を中心に共感を集め、「有心論」(2006年発売7thシングル)、「おしゃかしゃま」(2009年発売5thアルバム収録)など、彼らの楽曲は当時軽音楽部に所属する高校生のコピー率ナンバーワンと目されるほどでした。

近年は東日本大震災への復興支援や、野田洋次郎のソロプロジェクトillionなども話題を集めていましたが、今年何と言っても彼らの名を押し上げたのは、彼らが劇中音楽を担当した新海誠監督の長編アニメーション映画『君の名は。』の爆発的大ヒットでしょう。


劇中曲を収録し8月24日にリリースしたアルバム『君の名は。』でオリコン週間アルバムランキング1位を獲得し、主題歌「前前前世 (movie ver.)」はiTunesダウンロードランキングで通算57日総合1位を獲得するなど、ランキング首位を総なめにしたRADWIMPS。今最も勢いに乗るロックバンドが紅白歌合戦とどのような融合を果たすのか、期待が集まります。

イエモン、キンキなど”いいオトコ”も勢ぞろい

今年の紅白歌合戦はアラサー、アラフォー女子の心をグッとつかむイケメンミュージシャンが続々と初出場を果たしています。

そのうちの1組が、今年12年ぶりに再結成を果たしたロックバンド・THE YELLOW MONKEY。年初に再結成を発表すると、新曲の無料配信や16年ぶりの全国ツアー、多数のテレビ出演、そして『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016』や『SUMMER SONIC 2016』といった大型夏フェスに出演するなど、若手ロックバンドを凌ぐ破竹の勢いを見せ、11月には第49回日本有線大賞・特別賞を受賞。年末は12月28日の日本武道館公演、そして大晦日に紅白出場と、勢いに乗ったまま1年を締めくくります。



さらに、auのCM曲がDAM年間カラオケリクエストランキング1位を獲得した浦島太郎こと桐谷健太が初出場を決めたほか、KinKi Kidsもデビュー19年目にして初の紅白出場。毎年豪華なカウントダウンライブでファンを喜ばせてきたキンキの2人は、紅白の舞台をどのように彩ってくれるのでしょうか。




ダンス×動画 世相表す出演陣も

イケメンと言えば、この人も忘れてはいけません。前述のRADWIMPSが樹立したiTunesダウンロードランキング57日連続1位という記録をあっさり塗り替えたのが、今年2回目の紅白出場となる星野源です。TBS系の連続ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の主題歌「恋」は12月8日に初登場から連続58日首位を記録。

ドラマには自らも出演し、新垣結衣との甘酸っぱい恋模様を繰り広げていますが、主題歌「恋」に合わせて踊る、通称「恋ダンス」もYouTube上で大人気に。



そしてダンスと言えば、オリエンタルラジオの2人を中心とした音楽ユニット、RADIO FISHも紅白初出場。テレビ朝日系「爆笑問題の検索ちゃん」、フジテレビ系「ENGEIグランドスラム」などネタ番組で披露した「PERFECT HUMAN」は、強烈なインパクトを残しました。



スペシャルゲストにマツコとタモリ…PPAP披露も?

ところで、ダンス×動画と言えば、“PPAP”で全世界を席巻したピコ太郎もYouTubeの再生回数が3300万回を超えるなど、未だに熱が冷めません。紅白出演者には選ばれませんでしたが、コーナーへのゲスト出演など、何らかの形で登場するのではないかと期待されます。



そんなピコ太郎のプロデューサーであるお笑い芸人・古坂大魔王とゆかりが深いのが、スペシャルゲストとして紅白に出演するマツコ・デラックスタモリ。マツコは古坂大魔王の売れない時代を知る、旧知の仲です。

そしてタモリは、かつて古坂大魔王がお笑いコンビ・底ぬけAIR-LINEとして活動していた頃、彼らの名を一躍メジャーにした番組「ボキャブラ天国」の司会者としてあまりにも有名ですね。四半世紀前にタモリがボキャブラで底ぬけAIR-LINE・古坂を見出していなければ、今のピコ太郎ブームはなかったかも?


家族団らん、今年は紅白で年越しを

紅白歌合戦は大晦日の夜7時15分から放送開始です。

紅組(出場回数)
  • AI(2)「みんながみんな英雄」
  • 絢香(8)「三日月」
  • E-girls(4)「DANCE WITH ME NOW!」
  • いきものがかり(9)「SAKURA」
  • 石川さゆり(39)「天城越え」
  • 市川由紀乃(初)「心かさねて」
  • 宇多田ヒカル(初)「花束を君に」
  • AKB48(9)「夢の紅白選抜SPメドレー」
  • 大竹しのぶ(初)「愛の讃歌」
  • 欅坂46(初)「サイレントマジョリティー」
  • 香西かおり(19)「すき~真田丸スペシャルVer.~」
  • 坂本冬美(28)「夜桜お七」
  • 椎名林檎(4)「青春の瞬き-FROM NEO TOKYO 2016-」
  • 島津亜矢(3)「川の流れのように」
  • 高橋真梨子(4)「ごめんね…」
  • 天童よしみ(21)「あんたの花道」
  • 西野カナ(7)「Dear Bride」
  • 乃木坂46(2)「サヨナラの意味」
  • PUFFY(初)「PUFFY 20周年紅白スペシャル」
  • Perfume(9)「FLASH」
  • 松田聖子(20)「薔薇のように咲いて 桜のように散って」
  • 水森かおり(14)「越後水原~白鳥飛翔~」
  • miwa(4)「結 -ゆい-」

白組(出場回数)
  • 嵐(8)「嵐×紅白スペシャルメドレー」
  • 五木ひろし(46)「九頭竜川」
  • X JAPAN(7)「紅」
  • 関ジャニ∞(5)「ズッコケ男道~紅白で夢を歌おう~」
  • 桐谷健太(初)「海の声~みんなの海の声バージョン~」
  • KinKi Kids(初)「硝子の少年」
  • 郷ひろみ(29)「言えないよ」
  • 三代目 J Soul Brothers(5)「Welcome to TOKYO」
  • THE YELLOW MONKEY(初)「JAM」
  • SEKAI NO OWARI(3)「Hey Ho from RPG」
  • Sexy Zone(4)「よびすて 紅白'16」
  • TOKIO(23)「宙船(そらふね)」
  • AAA(7)「ハリケーン・リリ、バストン・マリ」
  • 氷川きよし(17)「白雲の城」
  • V6(3)「Smile!メドレー」
  • 福田こうへい(3)「東京五輪音頭」
  • 福山雅治(9)「2016スペシャルメドレー」
  • 星野源(2)「恋」
  • 三山ひろし(2)「四万十川~けん玉大使編~」
  • 山内惠介(2)「流店の波止場~究極の貴公子編~」
  • ゆず(7)「見上げてごらん夜の星を~ぼくらのうた~」
  • RADWIMPS(初)「前前前世[original ver.]」
  • RADIO FISH(初)「PERFECT HUMAN」

◆紅白歌合戦 公式サイト
http://www.nhk.or.jp/kouhaku/
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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