忘年会は有効な投資?それとも浪費?
師走に入り、恒例の忘年会シーズンです。毎年繰り返されるこのイベントが楽しみという人もいれば、苦痛だという人もいると思います。では忘年会に出席することは、時間やお金の無駄なのでしょうか。それとも、有効な投資と言えるのでしょうか。お金持ちは忘年会に出席する? それとも断る?
投資的価値のある忘年会とは
投資としての忘年会とは、自分の未来に発展的な影響を与えるかどうかで判断できます。たとえば、取引先から声がかかったという場合は、その取引先に気に入られているということですから、断るのはもったいない。また、自分が主催する立場であれば、懇意にしたい人たちを呼び、交流の場にすることもできるでしょう。あるいは、自分が幹事として仕切る場合もメリットがあります。たとえば、段取り力やリーダーシップの訓練にする。あるいは、その能力を会社の上層部に見せつけられるとしたら、これは絶好の機会と言えそうです。またちょっとセコイですが、会費は現金で集めて自分のクレジットカードでまとめて払うという方法。参加人数が多ければ、いきなり超絶ポイントが貯まります。
ほかにも、たとえば「○○名以上で、幹事様の費用は無料」「幹事様に次回半額割引券を進呈」「宴会費用の30%を後日幹事様にキャッシュバック」というサービスがあるので、それを利用すればリアルに金銭的なメリットがあります。
無駄な忘年会の特徴
では、無駄になる忘年会とはどんなケースでしょうか。たとえば、メンバーがいつもと変わらないとか、大人数の忘年会だと無駄になりやすい傾向があります。いつものメンバーなら、会話の中身もほぼ同じ。大人数だとあまりゆっくり話せないし、誰が来ていて誰が来ていないかわからず、自分の存在意義も薄くなる。結局、出席してもしなくても、大勢に影響はないというわけです。ただし、費用はすべて会社持ちなら、特に一人暮らしの人にとってはありがたい話かもしれません。とはいえ、自分のお金と時間を費やしたにもかかわらず、自分の能力や人脈の広がりが得られないとしたら、そんな忘年会はぜひ断りたいもの。また、飲めないとか知り合いが少なく肩身が狭いとか、会自体が苦痛な人にとっても、お金と時間の無駄遣いと言えます。
断りのフレーズを準備しておこう
でも断りにくいという人は、断りの鉄板フレーズを用意しておくとよいでしょう。その場合、忘年会よりも重要度や深刻度の高い用事のほうが周囲も納得してくれやすいと思います。たとえば、「学生時代の友人が入院していてお見舞いに行く」といったものです。ただし、「法事」などは使い古されており、バレバレの可能性があるので要注意です。ほかにも子どもがいれば便利で、「保育園の迎え」「子どもが熱を出している」「妻(夫)の帰宅が遅く、子どもの夕食の用意がある」など、周りも「しょうがない」と思わせる言い訳が可能です。
一次会で帰ろう
それでも断れず、仮に二次会という流れになっても、一次会でサクッと切り上げて帰ることです。自分が二次会に参加したときのことを思い出せばわかると思いますが、何を話したかも覚えていないことがほとんどだと思います。そんな時間に意味はないですし、深酒になって終電を逃したとか、帰りの電車で寝過ごして気づいたら終着駅で、結局タクシーになったという事態になれば、酒代とタクシー代の浪費のダブルパンチ。
さらに夜寝る直前の飲食は、睡眠の質を低下させるうえ、翌日は胃もたれ二日酔いといった事態にもなりやすい。だから、「明日の朝が早い」「嫁に怒られる」「家族から電話がかかってきたふりをする」「ちょっと気持ちが悪くて吐きそう」「お金がない」とかなんとか言って逃げましょう。
「それじゃ付き合いが悪いヤツと思われそう」と不安に感じるかもしれませんが、全然心配することはありません。皆すでに酔っていますから、そのときは「えーっ、付き合い悪いなあ」と言われたとしても、二次会に来なかった人のことはすぐに忘れてしまいます。誰が一次会で帰ったかなんて、まず気にしないものです。
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