世界中が待っていた『スター・ウォーズ』のスピンオフがいよいよ公開!
今月の大注目映画は、やっぱりコレ『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。監督と主要キャストのフェリシティ・ジョーンズとディエゴ・ルナが来日し、12月は『SW』祭りになること必至です。今月のイチオシ!『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年12月16日公開)
『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフとなる本作は、『エピソード4/新たなる希望』の直前までを描いています。反乱軍で結成されたチーム「ローグ・ワン」が、帝国軍のデス・スターの設計図を盗むミッションに挑む物語。ジン(フェリシティ・ジョーンズ)の父はデス・スターの開発者。帝国軍に加担する父と反乱軍の娘……なんて、まるでルークとベイダー卿みたいじゃないですか!
世界中が注目する本作、まだ詳細は明らかにされていませんが「絶対におもしろいはず」という期待を込めてイチオシに選びました!(公式サイト)
監督:ギャレス・エドワーズ 出演:フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、ベン・メンデルソーン、ドニー・イェンほか
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メリル・ストリープがオンチの歌姫に!『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』(2016年12月1日公開)
実在したオンチ歌手のフローレンス・フォスター・ジェンキンス(メリル・ストリープ)と彼女をサポートした夫(ヒュー・グラント)との愛を描く。
自分のオンチに気付かず、もっと大きな会場で歌いたいと夢を膨らませるフローレンス。少女のように純粋な彼女を傷つけまいと奔走する夫と周囲の面々の騒動をコミカルに描きつつも、ホロッと感動できるのは、彼女の音楽愛の深さと夫の彼女への愛の深さがあるから。メリルのオンチ歌唱も見事で、またもや神演技!(公式サイト)
監督:スティーヴン・フリアーズ 出演:メリル・ストリープ、ヒュー・グラント、サイモン・ヘルバーグ、レベッカ・ファーガソンほか
イケてない女たちの不格好な青春『アズミ・ハルコは行方不明』(2016年12月3日公開)
地方都市を舞台に、冴えない毎日にウンザリしている安曇春子(蒼井優)はある一件をきっかけに行方不明に。愛菜(高畑充希)は成人式で再会した幼なじみとともに街中に落書きアートをする。その落書きが行方不明の春子の顔だった……。
別々のエピソードが微妙に交錯する構成の妙と春子と愛菜の鬱屈感が真実味を持って迫ってくる。誰にでもある自分のイケてない部分をグサグサ刺してくる山内マリコの同名小説の映画化で、必見の快作です!(公式サイト)
監督:松居大悟 出演:蒼井優、高畑充希、太賀、葉山奨之、石崎ひゅーい、菊池亜希子、山田真歩ほか
百田尚樹のベストセラーの映画化『海賊とよばれた男』(2016年12月10日公開)
若くして石油の価値を見出し、国岡商店の店主として石油の世界で何度も挫折を味わいながらも従業員とともに闘い抜いた国岡鐡造の生き様を描いた百田尚樹の同名小説の映画化。
出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしていると言われている国岡を演じるのはV6の岡田准一。口調など年齢ごとに変化を加えて熱演していますが、若干渋さや重さが足りなかったかも。とはいえ、男たちが逆境を乗り越えていく姿は力強く頼もしいです。(公式サイト)
監督:山崎貴 出演:岡田准一、吉岡秀隆、染谷将太、野間口徹、鈴木亮平、ピエール瀧、綾瀬はるか、堤真一
ヒッチコック映画を再見したくなる裏話満載『ヒッチコック/トリュフォー』(2016年12月10日公開)
サスペンス映画界の巨匠として今も人気のアルフレッド・ヒッチコック監督の映画をトリュフォー監督が紐解く書籍「映画術 ヒッチコック/トリュフォー」をもとにしたヒッチコック&トリュフォーの貴重なドキュメンタリー。
ヒッチコックについて語る映画監督の顔ぶれは、映画ファンなら「お!」と思う人ばかり。ヒッチコックの作品の数々の映像を見ながら、その裏側や演出の魅力を知ることができるのは映画ファンの喜び!ヒッチコック映画を再見したくなりますよ。(公式サイト)
監督:ケント・ジョーンズ 出演:マーティン・スコセッシ、デヴィッド・フィンチャー、アルノー・デプレシャン、黒沢清、ウェス・アンダーソン、ジェームズ・グレイ、オリヴィエ・アサイヤス、リチャード・リンクレイター、ピーター・ボグダノヴィッチ、ポール・シュレイダー
スウェーデンで150万人動員の歴史的ヒット作『幸せなひとりぼっち』(2016年12月16日公開)
妻に先立たれ、職も失った59歳の男(ロルフ・ラッスゴード)は、自殺直前に隣の家の引っ越しに巻き込まれ、やがてその一家と交流を持つようになる……。
頑固男とお引越し家族の物語は『グラン・トリノ』(クリント・イーストウッド主演)『ヴィンセントが教えてくれたこと』(ビル・マーレー主演)がありますが、この北欧映画の主人公の頑固さはかなり強烈です。でも彼が語る妻との思い出からはやさしさがほとばしり、亡き妻への愛を思うと胸がキュっとしめつけられ、涙腺がユルユルに。また隣人との関係を見ていると、人はひとりでは生きていけないんだなとしみじみ。北欧インテリアも素敵です!(公式サイト)
監督:ハンネス・ホルム 出演:ロルフ・ラッスゴード、イーダ・エングヴォル、バハー・パールほか
ローラのハリウッドデビュー作登場!『バイオハザード:ザ・ファイナル』(2016年12月23日公開)
ローラがハリウッド映画デビューをすることで話題の『バイオハザード:ザ・ファイナル』。アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)はついにT-ウイルスを生み出したアンブレラ社と最終対決に突入! ローラは女戦士としてアリスと共に戦うようで、壮絶アクションを期待したい。
それにしてもゲームの映画化がこれほどの人気シリーズになるとは。ミラ・ジョヴォヴィッチのアリスも見納めになるであろう最終章を大いに楽しみましょう。(公式サイト)
監督:ポール・W・S・アンダーソン 出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、ショーン・ロバーツ、ルビー・ローズ、オーエン・マッケン、ローラ
クドカン脚本による人気シリーズ第二弾『土竜の唄 香港狂騒曲』(2016年12月23日公開)
交番のおまわりさんから潜入捜査官(モグラ)になった菊川(生田斗真)は、広域指定暴力団に潜り込むが、何やら気に入られ、組長(岩城滉一)に、敵対するチャイニーズマフィア撲滅の片棒を担がされるはめに……。
ヤクザの世界と切れなくなった交番のおまわりさん、菊川が、今度は大ミッションを任されてまたもや大騒動を起こす本作。ギンギラギンのヴィジュアルの中で劇画級に濃い顔の役者たちが熱い演技を見せてくれます。脚本は宮藤官九郎ゆえに、笑いもたっぷりです。(公式サイト)
監督:三池崇史 出演:生田斗真、瑛太、本田翼、古田新太、菜々緒、上地雄輔、仲里依紗、堤真一、岩城滉一ほか
ディズニーらしいほんわか感動アニメ『ピートと秘密の友達』(2016年12月23日公開)
交通事故で両親を亡くしたピート(オークス・フェグリー)は、森の中で不思議な生き物と出会います。大きいけれど心優しいその生き物にピートはエリオットと名前をつけて、生活を共にすることに。でも森の中に人間が現れエリオットを見られてしまうのです。
エリオットがピートを乗せて空を駆けるシーンの爽快感がたまらない。ファンタジーと現実が上手に溶け合い、違和感なく魅せ切ってしまうディズニーアニメの技術の高さ! ディズニーらしい健全なファンタジーで、夢と冒険がいっぱいです。ご家族でどうぞ。(公式サイト)
監督:デヴィッド・ロウリー 出演:ブライス・ダラス・ハワード、ロバート・レッドフォード、オークス・フェグリーほか
ナタリー・ポートマンの夫ミルピエのオペラ座の日々『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』(2016年12月23日公開)
バレエ界の最高峰と言われるパリ・オペラ座の最年少芸術監督に選ばれたミルピエを追跡したドキュメンタリー。彼が手掛ける演目の完成までを映し出しています。ミルピエを知らない人でも、映画『ブラック・スワン』の振付師であり、女優ナタリー・ポートマンの夫といえば「ほ~」と思うでしょう。
ミルピエは、バレエ界の階級制度関係なく若手ダンサーを抜擢して、振付、衣裳、レッスンなどオリジナリティ溢れる作品にしようと懸命。そんな彼をスタッフは支え、ダンサーも期待に応えようとするけど、どこかチグハグ……。そんな雰囲気が、この映画に緊張感をもたらしています。(公式サイト)
監督:ティエリー・デメジエール、アルバン・トゥルレー 出演:バンジャマン・ミルピエ