台湾の便器横に必ずある大きなごみ箱は何のためにあるのでしょうか?
台湾の公衆トイレは清潔?
新驛旅店台北車站一館の室内はとても狭いが、トイレは清潔
清潔でない場所というのは主に公衆トイレです。台湾では今でも洋式トイレの便座に靴で登って用を足す人がいたりするので、そのままでは座れません。
デパートや駅のトイレを使うときは、便座をトイレットペーパーで拭くか、トイレの除菌シートを持参するのがいいでしょう。詰まりやすいので、くれぐれも除菌シートを便器に流さないように!
台湾のトイレは紙を流さないのが基本でした!しかし最近では……
このようなシールが個室内にあれば紙は流してOK
しかし、2017年3月に突然環保署より「公衆トイレはトイレットペーパーを便器に流せるように整え、公衆トイレの個室内にその旨掲示すること」というお達しがありました。それが、上記画像のようなステッカーです。なので公衆トイレやレストランのトイレでは、トイレに貼られた表示を見て流すか流さないかを判断します。
すでに台北の隣にある桃園市では92パーセントの公衆トイレがトイレットペーパーを流せる仕様になっていますが、これはあくまで公衆トイレの話。
高級ホテルであればたいてい下水管を太いものに変えられているので、トイレットペーパーを流しても大丈夫ですが、小さなホテルや民間の飲食店では流さない方が無難です。トイレ個室内に大きなごみ箱が備えてあって、そこがトイレットペーパーのごみでいっぱいだったら、そのトイレは紙を流せないトイレです。
紙の捨て方にもエチケットが
地元の人はゴミ箱に使用済みのトイレットペーパーを捨てる時、ただやみくもに捨てるのではなく、どうやら見た目が汚くないように汚れたほうを下にして捨てているようです。小さいころからの習慣なのだと思いますが、旅行者も見習いたいですね。公衆トイレでは入り口のペーパーチェックは必須
龍山寺のお手洗い。個室にペーパーはなく、外で使う分だけ持っていく
入り口で忘れずに取っておかないと、個室に入ったら紙がないということになりますから、使用する前に入り口にトイレットペーパーが設置されているかどうか確認するようにしましょう。
ウォッシュレットはある?
多くのホテルのウォッシュレットは中国語表記
ウォッシュレットがないと困るという人は、ウォッシュレットがついているホテルを探すといいでしょう。中国語表記では、ウォッシュレットが温水洗淨便座、おしりボタンは腎部です。
Airbnb(エアビーアンドビー)のトイレットペーパーがティッシュだった。これって流せる? 流せない?
台湾の一般家庭では、トイレットペーパーがティッシュ型になっていることがあります。便器のそばにティッシュペーパーらしきものが置いてあったら、それはトイレ用のティッシュ。包装をよく見ると、トイレに流せますという絵が描いてあるでしょう。
台湾ではそのトイレ用ティッシュをリビングルームのティッシュとしても使うことがあります。水に溶けるため、化粧のクレンジングふき取りに使ったりすると、顔の上でボロボロ溶けていくこともありました。
台湾のコンビニでトイレは借りられる?
全然ないわけではありませんが、少数派です。表にトイレマークがあれば借りられる可能性はありますが、あまり見かけません。MRT駅や、チェーン店のカフェ、マクドナルドなどのトイレに行くのが無難です。台北市では、綺麗なトイレを表彰するコンテストがある!
台北市は市民が安心してトイレを使えるように、毎年綺麗なトイレを表彰しています。2016年12月に発表された「107年績優公廁評鑑得獎名單」によると寒舍艾麗酒店のトイレや、MRT松江南京駅が特優(最優秀賞)に輝いています。以下のトイレは入賞したトイレです。- ホテル……1位は台北君悅酒店。次点に寒舍艾麗酒店(ハンブルハウス台北)、台北花園大酒店
- デパート……1位は統一時代百貨(MRT市政府駅2番出口)
- 交通……1位は臺北國際航空站(台北松山空港)
台湾のおしゃれトイレは要チェック
何かとインテリアがおしゃれなグランドヴィクトリアホテルは便器にまでこだわりが。
台湾のデパートやホテルのトイレでは座り心地の良いソファーを置いたり、高級ブランドのハンドソープを設置したりするところもありますし、安くて小さなホテルでもトイレ周りのデザインが凝っていて驚くこともしばしば。そんな台湾人のセンスの良さにもぜひ注目してください。
以上、台湾のトイレ事情でした。