世界TOPレベルの安全性能を、最廉価グレードにまで標準装備
久し振りに自信を持って「お買い得価格ですね!」と紹介出来る日本車が登場してきた。事故を起こさない性能&起こしてもダメージを最小限に済ますための安全装備は世界TOPレベル。しかも最廉価グレードにまで標準装備されており、それでいて価格は200万円を切っている。どんな観点からしても素晴らしいと思う。
安全装備から紹介したい。まず「事故を起こさない装備」だけれど、全グレードに高い評価を得ている『アイサイト3』が標準で付く。スバルのデータによれば、一世代前の『アイサイト2』すら追突事故を80%。対人事故は49%減らせているのだから驚く。一段と性能を向上させているアイサイト3なら、さらなる防止効果を持つだろう。
事故に遭遇してしまった時の備えも万全だ。そもそも車体の構造自体、現在世界で販売されているクルマの中で最も高い目標レベルだと考えて良い。世界各国の最新衝突試験モードは全てクリアした上、間もなく取り入れられる次世代の試験モード(斜めから他の車両に突っ込まれたする厳しい状況)まで対応しているそうな。
当然の如くサイド&カーテンエアバッグは全グレード標準装備。そればかりか、飛び出してきた歩行者と接触してしまった時は、ボンネット上部に歩行者用のエアバッグを展開して衝撃を10分の1レベルに押さえている。50km/h程度までの接触なら、頭部障害値は500前後の数字で済むという(1000まで生命に影響ないと言われている)。
その他、ヒザの前方に展開する『ニーエアバッグ』や、安全性と関係無いけれどアルミホイールやオートエアコンまで標準装備して192万2400円なのだからリーズナブル。21万6千円上乗せすると、夜間の視認性が大幅に向上するLEDヘッドライトや、左右後方&側方の安全性をキープ出来るブラインドスポットセンサーを付けられる。
このセットを頼んでおけば(213万8400円になる)、文句無く世界一事故を起こしにいクルマと言ってよかろう。参考までに書いておくと、アイサイト3には全車速対応のクルーズコントロールや、60km/h以上になると車線の中央をキープする運転補助機能(手放しは出来ない)まで付く。ロングドライブの相棒にピッタリ。
「安全装備は当たり前です。新型インプレッサの真価は走りの気持ちよさです!」
搭載されるエンジンは、115馬力の1600ccと、154馬力を発生する2000ccのターボ無しの2タイプ。普通に使うなら1600ccで十分だと思う。クルマ好きで、パワーの余裕が欲しいという人だったら、2000ccをすすめておく。欧州仕様では最高速200km/hを超えるため日本の道なら余裕。2000ccは1600ccの23万7600円高だ。降雪路を走る機会の多い人であればスバル得意の4WDモデルも選べ、こちらは21万6千円増し。2000ccの4WDに安全装備満載したら252万1800円になるけれど、それだってライバル車と比べたら割安感が大きい。スバルによると「安全装備は当たり前です。新型インプレッサの真価は走りの気持ちよさです!」。試乗したらレポートしたい。
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