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投資格言に学ぶ!麦わら帽子は冬に買えとは

株式市場では、厳しい冬が続いています。多くの人が、半ばあきらめ、半ば捨て鉢な気持ちになっているのではないでしょうか。しかし、投資の世界には「麦わら帽子は冬に買え」という格言があります。この真意を学び、冬にとるべき行動、準備を考えてみましょう。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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冬に買うもの?

投資格言に、「麦わら帽子は冬に買え」という言葉があります。皆さんは、冬になら、どんな買い物をするでしますか?コート、マフラー、手袋、セーターなどなど……。そうですよね、冬には冬に必要なものを買います。それが常識、賢い普通の人がすることです。冬に夏のものを買うなんて、どう考えてもおかしい。しかし、投資の世界では、常識はあまり役に立ちません。世間の常識は、投資の非常識というわけです。

投資タイミングの極意

この格言の言わんとするところは、需要があるときに買い物をしない、閑散期にこそ買い物をしたらいいということです。そこには競争がない、買い手優位になる、だから割安な買い物ができます。これを株式投資の世界に置き換えれば、活況なときに投資しない、人気銘柄に投資しない、高騰した銘柄に投資しないということになります。実は、多くの初心者が犯してしまう失敗です。

賢く投資をするのなら、株安になっている弱気相場で、まだ注目されていない銘柄、割安に放置されている銘柄を買ったらいいのです。そうはいっても、実際にはそんな芸当はなかなかできないので、こんな格言が長い間生き続けているのです。

「夏に買え」と似たような格言に、「株を買うな、時を買え」という言葉もあります。投資にはタイミングが大切だということを教えています。タイミングが大切っていうと、しごく当たり前のことのようですが、私は真意はもっと深いところにあると思っています。深い真意……それは時空を超えた思考をするということです。

時空を超えた思考

冬には、誰でも冬の気分になり、冬の思考になります。そんなときに、暑い夏に思いをはせて、夏の光景を想像する。それができたら、これから何をするべきか、今だけを想っている人とは、まったく異なる発想が生まれて来ます。たとえば株安が続くと、多くの人はこんな本音をもらしています。株なんて投資すべきじゃなかった、もっと安全な資産に投資すべきだった、上がらないなら売ってしまえ。

そうした人たちが株高になると、どんな愚痴をこぼすかを想像するのは容易です。もっと投資をしておくべきだった、もっとリスクを取っておくべきだった、貯金なんかしていたらもったいない、売らなければよかった。

人は誰もが、目先の現実に感情を揺さぶられるので、時空を超えることができません。今に貼り付いてしまうのです。しかし、投資で勝つためには、目前の現実と、起こりうる未来のギャップを認識して、そこに手を打つ必要があるのです。今という現実に縛られないで、発想を自由にして、可能性を求めなさいということが、この格言の核心だと、私は思っています。

さて皆さんは、株安の時期に、灼熱の太陽を想像できますか?冷え切ったマーケットにいるときに、急騰する株価を想像できますか?長いトンネルを耐えた人が、高笑いしている姿を想像できますか?もうそんなときは来ないと、多くの人が思ってしまったときに、ミスター・マーケットは、株価反発のスイッチを入れるのです。

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