マザーズ指数の騰落率はプラス

昨年末からの日本株のパフォーマンスは目を覆うばかりです。主だった国の株価指数の騰落率を比較すると、ブラジル・ボべスパ39.8%、インドネシア・ジャカルタ総合17.7%、インドSENSEX7.6%などと新興国市場は概ね好成績。米国S&P500は5.7%、ドイツDAXは-1.6%とやや芳しくないですが、日経平均株価は-11.2%というありさま。日経平均株価を下回るのは上海総合の-15.1%くらいです(いずれも2015年末から2016年10月6日まで)。

参考に日本株はその他の指数も記しておくと、TOPIX(東証株価指数)-12.49%、JPX日経400インデックス-13.1%、日経ジャスダック平均株価-4.14%でしたが、唯一東証マザーズだけが8.35%のプラスでした。

投資の成果は短期で比較するものではありませんが、投資コストだけに着目して日本株のインデックスファンドを選んでいたらその運用成績は芳しくなかったことがうかがえます。なぜなら東証マザーズ指数連動のインデックスファンドは残念ながら設定されていないからです。

キーワードは新興市場&中小型株

マザーズ指数が唯一プラスであることから、好成績の日本株ファンドの投資対象はおのずと新興市場株や中小型株が対象となります。図は、比較対象期間が指数とは異なりますが、過去1年(2016年9月末)の日本株ファンドの騰落率上位10商品です。正確には通貨選択型なども含まれるのですが、純然たる日本株のパフォーマンスを追っているものだけを表にしました。

過去1年間の日本株ファンド騰落率ベスト10

過去1年間の日本株ファンド騰落率ベスト10



1位は、JPモルガン・アセット・マネジメント「JPMジャパン・テクノロジー・ファンド」で、騰落率は44.54%でした。同ファンドはいわゆるハイテク株に投資しますが、1銘柄への投資比率が高めになっている点に特徴があります。JPモルガン・アセット・マネジメントのファンドは、往々にして集中投資、かつ売買回転率を高めることで収益を積み上げていく運用スタイルが多いようです。

2位のアセットマネジメントOne(旧DIAMアセットマネジメント)「DIAM新興市場日本株ファンド」は、現在純資産額が増加したため新規募集は停止されています。信託期間が2027年まで延長されたことから、販売の再開を待つことにしましょう。同ファンドの好成績の背景は、マザーズ市場銘柄への投資配分比率が同型のファンドよりも高かったことが要因と考えられます。騰落率は30.59%でした。

3位~5位はインべスコ・アセット・マネジメントが運用するファンド。「インべスコ・ニッポン・新興成長株ファンド」騰落率25.18%、「いちよし・インべスコ中小型成長株オープン」同25.85%、「インべスコ店頭・成長株オープン」同22.45%の3本で、組入れ銘柄が似通っていることから3兄弟と言っていいかもしれません。

好成績の鍵は、サービス業の組入れ比率が相対的に高かったこと。スマートファンのゲーム関連株の組入れ比率を低めに抑えたことが要因といえそうです。3ファンドとも株価が急落したPCデポコーポレーション株が一時期組入れ上位に来ていたのに騰落率上位にいることは、上手く売り抜けたようです。

3兄弟と言える3本、運用管理費用はインべスコ店頭・成長株オープンが最も低いのですが、運用成績は最も低くなっています。売買タイミング、組入れ銘柄などが全て同じではないための違いですが、経済成長率の低い日本では、投資コストの低さにこだわっていると好成績ファンドに近づけないことを示唆している気がします。


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