敷地に合わせて設計するのではなく、はじめに納谷さんの建てたい家のイメージがあってそれに合った敷地を探すという通常とは逆のプロセスをたどったため、この敷地に出合うのに3年かかっています。インターネットで見つけた時には即決だったそうです。
家のスケッチに合った土地探し
最寄りのバス停から住宅地を走る坂道を行くこと約10分。2階建ての木賃アパートの奥の擁壁の上に、大きな庇の上に黒い小屋が載った建物が顔をのぞかせています。隣地の調整池を回り込んで足を進めると、その家の北側にたどりつきます。
モルタル仕上げの1階の大きな庇の上は全面に芝生が植えられていて、そこには焼き杉に黒塗装した家型の小屋が載るというユニークなデザインが目を惹きます。道路に面した駐車場には自家用車と納谷さんのバイクが停められています。