横浜の老舗フレンチ 霧笛楼と山手十番館がリニューアル

横浜を代表するフレンチレストラン「霧笛楼(むてきろう)」と「山手十番館」。2015年から2016年にかけてリニューアルしたのをご存知でしょうか。どこが変わったのか紹介するとともに、両店の魅力を再発見してみます。
霧笛楼は横浜を代表するフレンチレストラン。重厚な佇まいが特別感を与えてくれます(画像提供:霧笛楼)

霧笛楼は横浜を代表するフレンチレストラン。重厚な佇まいが特別感を与えてくれます(画像提供:霧笛楼)


開業後初の大改修を行った「霧笛楼」

霧笛楼では1981年の開業以来、初めて1週間休業し、館内を改修。1階メインダイニングのようす(2016年9月16日撮影)

霧笛楼では1981年の開業以来、初めて1週間休業し、館内を改修。1階メインダイニングのようす(2016年9月16日撮影)

横浜を代表するフレンチレストラン「霧笛楼」。2016年5月に開業35周年を迎えました。かつては年中無休、近年は月曜不定休で営業してきた霧笛楼が、8月末から1週間休業し、館内の改装を行いました。

「1週間も休ませていただいたおかげで、1階は壁などを塗り直してメンテナンスし、2階のトイレは大幅に改装し、女性のお客さまに気持ち良く使っていただけるようにいたしました。明るい色調になった空間でお食事をお楽しみください」と、今平 茂(いまひら しげる)総料理長が笑顔で語ってくださいました。

  • 霧笛楼の魅力<1>:開港当時の横浜を思わせるレトロな内外観
壁を塗り直すなどのメンテナンスを施した、1階メインダイニング(2016年9月16日撮影)

壁を塗り直すなどのメンテナンスを施した、1階メインダイニング(2016年9月16日撮影)

そんな「霧笛楼」の魅力を再発見してみましょう。そのひとつは、レトロな内外観。当時、外観は「横浜らしく」ということをコンセプトに掲げ、デザインされたそうです。外観・内装のイメージは、横浜開港後に賑わった港崎町遊郭の料亭「岩亀楼(がんきろう)」。店名は、横浜ゆかりの小説家・大佛次郎の代表作『霧笛』の舞台となった元町百段坂のふもとに立地することから「霧笛楼」と名づけられました。

1階の扉を開けると、ホテルのラウンジを思わせるスペースとなっています。カウンターのあるバーコーナーはウェイティングやアペリティフ、「ちょっと1杯」を愉しむスペースです。1階のメインダイニングに進むと、以前より壁が白くなり、明るくなった印象ですが、調度品などはそのままなので、趣ある雰囲気は変わりません。
2階お座敷ルームは異国情緒あふれる空間で最上のもてなしを受けられます(画像提供:霧笛楼)

2階お座敷ルームは異国情緒あふれる空間で最上のもてなしを受けられます(画像提供:霧笛楼)


2階は、個室タイプのお座敷ルーム。襖に描かれた横浜絵やオリエンタルな家具が異国情緒を感じさせてくれます。2階は完全予約制となっており、2名から22名までの会食、宴会に対応してもらえます。今回の改装では、2階の女性用トイレが大幅に改修され、広く明るくなりました。

3階はパーティ専用のバンケットホール。結婚披露宴も多く開かれています。おいしい料理と心がこもったサービスで、心に残るパーティになることでしょう。

  • 霧笛楼の魅力<2>: 和と洋をブレンドした「横濱フレンチ」
1階メインダイニングで提供される日替わりランチ「山手コース(3800円)」。全4品(オードブル1品、魚料理、肉料理、デザート、カフェ)※2016年10月末までの平日に限り「開業35周年特別価格3500円」で提供、税サ料<10%>別(画像提供:霧笛楼)

1階メインダイニングで提供される日替わりランチ「山手コース(3800円)」。全4品(オードブル1品、魚料理、肉料理、デザート、カフェ)※2016年10月末までの平日に限り「開業35周年特別価格3500円」で提供、税サ料<10%>別(画像提供:霧笛楼)

レトロな雰囲気でいただくお料理は、誰からも「美味しい」と評されています。ランチ、ディナーともに基本的にはコースのみで、メニューは日替わりとなっています。メインコンセプトは「和魂洋才(わこんようさい)」で、開港以来の横浜が作り上げてきた「和」と「洋」の精神をブレンドしてメニュー、サービスを提供したいという思いが込められています。
今平総料理長のスペシャリテは旬の素材を使ったブランマンジェと季節の野菜をタルタル仕立てにした前菜(画像提供:霧笛楼)

今平総料理長のスペシャリテは旬の素材を使ったブランマンジェと季節の野菜をタルタル仕立てにした前菜(画像提供:霧笛楼)


合わせて、フレンチの技法で日本の旬の食材を調理する「横濱フレンチ」にこだわっています。ハマっ子である今平総料理長の「横浜らしい、元町らしい料理を提供したい」という思いから、横浜、神奈川産を中心に旬の野菜をふんだんに使うのが特長。バターやクリーム類は極力使わずオリーブ油などの植物油を使い、あっさりとしていながらもインパクトある一皿が楽しめます。

サーブされるお皿には、増田窯で作られた横浜焼きや元町の老舗洋食器店「TAKARADA」の食器が使われています。お料理とお皿が一体となって、食べる人をもてなしてくれるよう。
料理を食べる前に楽しんでいただきたいのが飾り皿。「横浜焼き」の絵皿で、横浜開港当時の浮世絵が描かれています(2016年9月16日撮影)

料理を食べる前に楽しんでいただきたいのが飾り皿。「横浜焼き」の絵皿で、横浜開港当時の浮世絵が描かれています(2016年9月16日撮影)


「久しぶり」という方も「横浜は初めて」という方も、明るくなったレストランで「横濱フレンチ」にふれてみては。
※旬の素材を使うため、画像とは内容が異なる場合があります。1階ランチ3800円~、ディナー8000円~(税サ料<10%>別)、2階ランチ5500円~、ディナー8000円~(税サ料<15%>別)

仏蘭西料亭 横濱元町 霧笛楼(むてきろう)
住所:横浜市中区元町2-96
営業時間:ランチ11:30~14:30(L.O.)、ディナー17:00~20:00(L.O.)
定休日:月曜不定休
交通・アクセス:みなとみらい線元町・中華街駅 徒歩4分、JR石川町駅 徒歩8分
TEL:045-681-2926
URL:http://www.mutekiro.com/


伝統のメニューが一新した「山手十番館」

山手のシンボル「山手十番館」。明治100年を記念し、明治の洋館を模したデザインになっています(画像提供:山手十番館)

山手のシンボル「山手十番館」。明治100年を記念し、明治の洋館を模したデザインになっています(画像提供:山手十番館)

山手のシンボルとなっているレストラン「山手十番館」。運営会社が横浜マリンタワーのレストランなどを運営している株式会社ゼットンに交代、2015年11月にカフェ&レストランとしてリニューアルしました。メニューが一新した2階のフレンチレストランを紹介します。

  • 山手十番館の魅力<1>:昭和の建造物を利用した内外観
内観もレトロな雰囲気。チェアなどの家具類もそのまま使われています(2016年9月14日撮影)

内観もレトロな雰囲気。チェアなどの家具類もそのまま使われています(2016年9月14日撮影)

山手十番館は、1967(昭和42)年、明治100年を記念して建てられた建物。当時の運営母体であった「勝烈庵」の十番目の店舗ということで「山手十番館」と名付けられました。明治の洋館を模した建物やインテリアは、リニューアル後もそのまま受け継がれています。
窓際の席からは、昼は緑が美しい外国人墓地や行き交う人々を見下ろせ、夜は静かな雰囲気で窓の外にはみなとみらいの夜景がのぞめます(2016年9月14日撮影)

窓際の席からは、昼は緑が美しい外国人墓地や行き交う人々を見下ろせ、夜は静かな雰囲気で窓の外にはみなとみらいの夜景がのぞめます(2016年9月14日撮影)


  • 山手十番館の魅力<2>:歴史と伝統が感じられるメニュー
国産牛ロース肉の開化ステーキ重(3000円税別、ディナータイムは税サ料別)(画像提供:山手十番館)

国産牛ロース肉の開化ステーキ重(3000円税別、ディナータイムは税サ料別)(画像提供:山手十番館)

メニューは一新し、ランチ、ディナーともにコースとアラカルトが提供されています。山手十番館の伝統メニューだった開花ステーキは「開花ステーキ重」として生まれ変わりました。「横浜ならではのメニュー」としておすすめしているとのこと。

セレクションランチ(2800円税別)では、魚、ポーク、特製タンシチュー(+800円)の3種類からメインディッシュが選べます(2016年9月14日撮影)

セレクションランチ(2800円税別)では、魚、ポーク、特製タンシチュー(+800円)の3種類からメインディッシュが選べます(2016年9月14日撮影)


女性同士のランチにおすすめなのが「セレクションランチ」。小さなオードブルの盛り合わせ、スープ、メインディッシュ(1種)、パンまたはライス、デザート、コーヒーまたは紅茶がコース仕立てでサーブされます。しかも、とってもリーズナブルなのです。横浜デートにもピッタリ。
柔らかく煮込まれたタンシチューがイチオシ!(2016年9月14日撮影)

柔らかく煮込まれたタンシチューがイチオシ!(2016年9月14日撮影)


ディナーは十番館コース(4000円税サ別)、シェフズスペシャルディナー(6000円税サ別)などのコースのほか、特製タンシチュー(2700円税サ別)、開化ステーキ重(3000円税サ別)がアラカルトでオーダーできます。
山手十番館のロゴ入りの食器、カトラリーもそのまま使われています(2016年9月14日撮影)

山手十番館のロゴ入りの食器、カトラリーもそのまま使われています(2016年9月14日撮影)


1階はカフェになっていて、懐かしいスタイルの「プリン・ア・ラ・モード」などのデザートとドリンク、アルコールが楽しめます。また、併設するガーデンでは、夏季に「丘の上のビアガーデン」がオープン。1日1組だけのプライベートウェディングやパーティなど、貸し切りにも対応しているそうです。

山手散策の途中に立ち寄りたい「山手十番館」。2階レストランでゆったりとした時間を過ごしてください。

山手十番館 レストラン&カフェ
住所:横浜市中区山手町247
営業時間:1階カフェ11:30~18:00(L.O.17:00)、2階ランチ11:30~15:00(LO14:00)ディナー17:00~21:00(L.O.20:00)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
交通・アクセス:みなとみらい線元町・中華街駅 徒歩6分、JR石川町駅 徒歩13分
TEL:045-621-4466
URL:http://www.yamate-jyubankan.yokohama/

【関連記事】
横浜の洋食店もおすすめ!ひと口で幸せ!デートで行きたい、横浜の洋食店8選
横浜中華街のおすすめ店は?はずれなし!横浜中華街の名店おすすめ10品
横浜はクラフトビールがうまい!大人気!横浜でクラフトビール&工場直送ビールを
みなとみらいで食事するなら?横浜 みなとみらいでおすすめのカフェ&レストラン
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。