用語から理解する子どもたちのSNS文化
子どもたちはLINEやTwitterをどのように使っているのだろうか
「スタ爆されてマジうるさい」
保護者の皆さんは、子どもの言っている言葉がわからなかったという経験はないでしょうか。今回は子どもたちのLINE・Twitter用語を中心にお伝えしていきたいと思います。子どもたちがLINEやTwitterをどのように使っているのかを感じていただければ幸いです。
LINE用語:個チャ、グルチャ、ペア画……
まずはLINE用語からご紹介しましょう。子どもたちの間でLINEがどのように使われているかがわかる興味深い言葉ばかりです。◯個チャ・こちゃ
◯グルチャ
グループチャット。LINEではグループを作り、そのグループ内で複数人でトークすることができます。
◯スタ爆
◯ブロック大会
似たような行動として、「友達確認」が流行中。「友達確認」画像を掲載し、見た人は全員スタンプをさせるというものです。
どちらも自分がブロックされていないかどうかの確認の意味や、たくさんのリアクションをもらいたいという「かまちょ(「かまってちょうだい」からきた言葉。かまってちゃん)」の側面があります。
◯ペア画
2枚の画像を組み合わせることで1つの絵になるイラストや写真のこと。主に恋人同士や友達同士の間で、カップルや親友の証明として使われています。
◯既読スルー・未読スルー
LINEには受け手がトークを開くと「既読」と表示される機能があります。10代の間では、既読をつけたのに返事をしないことを「既読スルー」、なかなか既読をつけないことを「未読スルー」などといい、マナー違反の行為とされています。
10代はLINEをチャットのように使い、トークをもらったら素早く返すため、相手にも素早い返事を求める傾向にあります。10代において既読スルー・未読スルーは「嫌われているかもしれない」「怒らせたのかもしれない」「バカにされているかもしれない」と心配させる行為であり、トラブルのもとになることもあります。既読スルーになることを恐れて朝方までLINEをやり続けてしまうなど、ネット依存の原因となることもあります。
Twitter用語:らぶりつ、パクツイ、フォロバ……
LINEに次いで10代に人気の高いTwitterでよく使われる用語についても整理しておきましょう。LINEとはまた違う使い方をされていることがわかります。◯らぶりつ
◯自発ください
基本は「自分から発信してください」という意味。相手からのフォローやリプラ イ、リツイートなどを求めていることを表します。ツイートでの「#自発ください」は、「このツイートに自分からいいねやリプライ、リツイートなどをしてください」という意味となります。
◯フォロバ
フォローバックのこと。「自発くださいフォロバします」とあれば、「フォローしてください、フォローバックします」という意味です。
◯リムる
remove(リムーブ)が語源。フォローしていたユーザーのフォローを解除すること。
◯パクツイ
場合によっては嫌われる行為なので気を付けたい
◯定期
Twitterであらかじめ設定したツイートを自動設定を使って定期ツイートすること。botなどが使われます。
◯キャス
動画配信サービスTwitCasting(ツイキャス)のこと。10代は日常的に、同サービスの他LINE LIVE、Ustream、YouTube、Vine、Instagram、MixChannelなどを使って動画を撮影・配信・公開するケースが多く見られます。
◯垢
アカウントのこと。「垢BAN」はアカウントを強制停止されたという意味になります。