建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

ワクワクするような仕掛けのある家[六ッ川の家](2ページ目)

横浜市の郊外の斜面地に、夫婦と2人の子供が暮らす家が完成しました。斜面地の中程の眺望の開ける変形の土地に建つこの木造住宅には、「横浜にふさわしい家」をテーマにした、日常を快適に暮らすための様々なアイデアが詰まっています。

執筆者:川畑 博哉

メリハリのある1階の室内空間


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玄関
玄関ポーチの足元はウッドデッキで、コンクリートの腰壁から張り出したベンチもある。玄関の隣にはシューズクローゼット、パントリーが続いている。
廊下
フローリングの床が奥まで真っすぐに伸びる。ベンチの奥にペレットストーブが置かれている。
居間
天井にシーリングファンが付いた吹抜けのダイニング。天井高は約4m。床はタモ材ラスティックグレードのフローリング。
和室
縁なし畳が敷かれた小上がりの和室。上がり口は引出し式の床下収納になっている。
台所
ダイニングに向かって開かれたキッチン。大工造作棚と造作家具のコラボレーションで機能的な造りになっている。
写真は全て Miho Urushido


木製の玄関ドアを開けると、フローリングの床が突き当たりの浴室のドアまで真っすぐに伸びています。園奥行きは約12mもあります。玄関を抜けるとキッチン、ダイニング、和室、洗面室、浴室と続いていますが、それぞれが壁で囲われていないので、まるで大きなワンルームのようです。

キッチンとダイニングの南側には、ウッドデッキの三角形のテラスが続いていて、さらに広がりを感じさせます。 ダイニングの上は吹抜けのある大きな空間、リビングは畳敷きのコージーな小上がりの空間になっていて、気分により使い分けることができるメリハリのある設計になっています。

また、この家は本物の自然素材こだわり、床や造り付け家具にタモやウォルナット、赤松などの無垢材、壁や天井に珪藻土、漆喰塗を使用しています。


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