建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

ワクワクするような仕掛けのある家[六ッ川の家](4ページ目)

横浜市の郊外の斜面地に、夫婦と2人の子供が暮らす家が完成しました。斜面地の中程の眺望の開ける変形の土地に建つこの木造住宅には、「横浜にふさわしい家」をテーマにした、日常を快適に暮らすための様々なアイデアが詰まっています。

執筆者:川畑 博哉

2つのエアコンが活躍する空気循環システム


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テラス
眺めの良いウッドデッキのテラス。ブランコ付きのパーゴラにはハンモックも吊るすことが出来る。
洗面室
造り付けの収納と大きな鏡と、体操服や運動靴も洗うことも出来る陶器の理科実験流しの洗面台と、家事用カウンターが連続する洗面脱衣室。
風呂
ハーフユニットバスに壁をヒバ(あすなろ)材で仕上げたバスルーム。木の香りが快適な入浴を演出する。
空調
リビングの階段下の壁に設置された床下エアコン。壁の中にあるアローファンつきのエアダクトと連動させて暖房と冷房の空気を室内に循環させる。
暖房
玄関の奥に設置された、さいかい産業社製のペレットストーブ。
写真は全て Miho Urushido


この家のこだわりは空調にも現れています。頑張り過ぎないがしっかりとした断熱気密を確保したうえで、冬は床下エアコンが出した暖気で床下を温め、1階の窓際のガラリから排出し、吹抜けを通って2階の天井に溜まった暖気を、壁の中のアローファンの付いたエアダクトで床下エアコンに送り込むという循環方式を採用しています。夏はその逆の流れで、2階のロフトエアコンが出した冷気を床下に送り込み、エアダクトを介してロフトエアコンに循環させています。

自然素材にこだわり空調にこだわったこの家は、世代を超えて長く住まい続けられる「横浜にふさわしい」快適な家のスタンダードとして、ずっと子供達の記憶に残ることでしょう。

[六ッ川の家]
所在地: 神奈川県横浜市南区
構造・規模: 木造 地上2階
竣工年月: 2016年7月
敷地面積: 176.21m2
建築面積: 58.62m2
延床面積: 88.99m2
設計・監理: あすなろ建築工房/関尾英隆 浅倉 瞳
施工: あすなろ建築工房


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