松本隆一の値引き生情報「攻略の秘訣はトヨタ同士の争い」
雑誌「月刊自家用車」で私が担当する「松本隆一の値引き生情報」に寄せられた読者からの値引き体験談をお届けするこの連載。今回はトヨタの人気ミニバン・ヴォクシー ハイブリッドの値引きを狙う大阪府在住の49歳・X氏からのレポート。
ヴォクシーのライバル車としては日産・セレナとホンダ・ステップワゴンがあがってくるが、これをぶつけてもトヨタ側は「値引きではとてもかなわない」などと引いてしまうケースが目立ちます。攻略の秘訣は今回のレポートのように「トヨタ同士の争い」に持ち込むこと。エスクァイアだけでなく、ノアも絡めて三つ巴の争いにもち込むと、より効果的です。
では、X氏からのレポートをどうぞ!
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改良直後のヴォクシー ハイヴリッドが43万円引きに!
2016年9月に車検切れを迎える日産セレナ(平成23年式)の買い替えを検討。候補をトヨタのヴォクシーとエスクァイアに絞って交渉開始。近所のネッツA店へ。応対してくれたのは新人らしきセールスレディさん。担当セールス「ヴォクシーは先日、改良して新型となったばかりなので、値引きはあまりできません」
値引き条件は8万円。エスクァイアとの競合を伝えたが、反応は鈍い。やむなく退散した。
1週間後、エスクァイアを扱うトヨペット店に出向く。ヴォクシーとの競合を伝えると、こちらは強く反応。いきなり20万円引きを提示。さらに「買っていただけるなら、どこにも負けません!」との一言もあり、期待が持てる。
カレンダーは2月に変わる。年度末の決算期に突入したので、いよいよ本格的な交渉を開始。
ネッツA店とは別系列のネッツB店に出向き、ヴォクシーの見積もりと下取り車セレナの査定をお願いする。エスクァイアとの競合を伝えると「負けたくないので、頑張ります!」と熱い一言が飛び出した。こちらも俄然やる気が出る。提示額は値引き30万円/下取り150万円であった。
その足でエスクァイアを扱うトヨタ店へ。ベテランのセールスさんと商談。ネッツB店の条件を伝えると、値引き28万円/下取り150万円を提示。
X氏「私はエスクァイアを気に入っているが、妻は値段の安いヴォクシーのほうがいいと言っています。このままではネッツ店に負けてしまうので頑張ってください」
担当セールス「わかりました。店長に相談して頑張ります!」
後日の商談を約束して退店。4日後、トヨペット店とトヨタ店、そしてネッツB店に「今日中に結論を出すので、最終条件を提示してください」と伝える。
注文書に記載された条件は車両本体とメーカーオプション18万7920円/付属品76万9808円から43万3638円引き。なお、近所の買い取り専門店でセレナの査定をお願いしたところ、ネッツB店と同額の160万円であった。
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松本隆一の値引き採点 評価は5点満点で「4」
ということで、X氏からのレポートをお届けしましたが、値引き採点は5点満点で「4」。特上。おそらく管理職が決済したはずです。トヨタ・ヴォクシー ハイブリッドV
- 車両本体価格 310万6473円
- トータル値引き 43.4万円(8%税込み)
- 値引き率 10.7%
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