「見ないフリ」を今すぐやめよう
ガイドは、マネーコラムを執筆する一方で、ライターとして取材・執筆活動を行っています。ダイエットや仕事、転職、結婚……各分野の専門家にお会いすることも多いのですが、「うまくいかない人は、どんな共通点があるか」という話になると、専門家が決まっておっしゃる言葉があるのです。それは「見ないフリ」をしている人が多いですねという言葉です。例えば……
- 本当はダイエットをしたいのに、体重を見ないフリ。暴飲暴食をしてしまう。
- お肌をきれいに保ちたいのに、夜更かしをしている。
- やりがいのある仕事をしたくて、スキルアップをせねばと思っているけれど、後回しにしている。
- 今の仕事と違うことをしたいけれど、一歩踏み出すのが面倒で先のばしにしている。
- 部屋の片づけをしなくちゃいけないけれど、今のところ来客もないからいいやと、そのままにしている。
- いい結婚をしたいけれど、自分から行動するのはちょっと面倒だと思っている。
- ブログやメルマガを書きたいと思っているけれど、まだ始めていない。
- 本をたくさん読みたいけれど、購入するなどの行動に移していない。
うまくいかないのは、“貯蓄”も同じです。お金を貯めるのがニガテな人は、「貯金がほとんどないけれど……。まあ、今はなんとかなっているし」「そのうち貯められればいいか」「今使うお金の方が大切だよね」と思いながら、将来のためのお金について、「見て見ぬフリ」をしているのではないでしょうか。
「貯蓄」への見ないフリを脱出!
人生、あれもこれも完璧にするのは疲れますし、将来を予測してスケジューリングして、その通り完璧に動くことなんてできません。そんな予定調和な人生は、魅力的に感じないものです。実際、よくも悪くもですが、思わぬ事態はやってくるものですよね。でも、もし貯蓄がある程度あれば、将来の可能性が広がります。不測の事態があっても乗り越えることができるかもしれません。「見て見ないフリ」をしていると、「やらなきゃ」「でもいいか……」ということが常に頭の中で渦巻くことになり、余計なパワー取られそう。もったいないことですよね。
もし、あなたが本当はお金を貯めたいと思っているのなら、ぜひ、今すぐにアクションを起こしましょう。以下、例を3つ紹介します。
■例1:「とにかくお金を貯めたい」と思っている人
一番手っ取り早いのは「財形貯蓄」です。勤務先に財形貯蓄があれば、月1万円でもいいのでとにかく申し込みましょう。給与天引きなので、貯蓄のことを完全に忘れてしまっても勝手に貯まります。財形の制度がなければ、銀行で積み立てを申し込みましょう。月1万円でもいいので、普通預金から自動的に定期預金に振り替えてくれる「自動積立定期預金」に申し込むのです。これで、わざわざ時間や手間をかけずとも、毎月勝手に貯まっていきます。
ボーナスで上乗せするほか、少し金利のいいネット定期や少し勉強して個人向け国債の10年変動、投資信託の積み立てなどもチャレンジしたいところではありますが、まずは「月々必ず貯める仕組み」を作ることが先決です。
■例2:「お金を使いすぎだ」と思っている人
ネットで買い物をしすぎる、食品を腐らせがちだ、似たような洋服を買ってしまう、嗜好品をやめたいけれどやめていないなど……お金を使いすぎている自覚がある人は、それを少しでも減らす、具体的なアクションを一つでも起こしましょう。例えば、「ネットを見ないで早めに寝る」「食品を買う際に、実際に使い切れそうかをイメージしてみる」「買いたい洋服をメモしてから出かける」「まずは今日1日、その嗜好品をやめてみる」など……。一つでも行動を起こせば、お金の使いすぎは必ず減ります。いくら減らせたかという金額をメモすると、手ごたえを感じるのではないでしょうか。その積み重ねで、無駄遣いは確実に減らしていけるはずです。
■例3:「ネット銀行やネット証券などを始めたい」と思っている人
「ネット銀行やネット証券を始めてみたいけれど、でも難しそうで……」という方に、本当によく出会います。口座開設には基本的にお金がかかりませんので、気になっているものがあったら、まずは口座開設をしてみましょう。「意外と簡単に始められた」と驚く方が多いです。平日が忙しいという方は、今度の週末に、まずはHPをのぞいてみてはいかがでしょうか。以上、「見ないフリ」をやめることが、うまくいくための第一歩だということをお伝えしました。貯蓄がうまくいかない人は、何か一つでも始めてみることをオススメします。一歩踏み出して行動に移す習慣が身につけば、貯蓄だけでなく、人生もどんどん上向きになっていくことと思います。
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